トップ > 市政 > 市長の部屋 > 市長からのメッセージ 平成15年(2003年)6月

ここから本文です。

更新日:2010年2月1日

市長からのメッセージ 平成15年(2003年)6月

バックナンバー

「所信表明」

山中健芦屋市長 写真山中健 芦屋市長「所信表明」

平成15年第2回 芦屋市議会定例会本会議
(平成15年6月18日)

先ほど議会開会に当たりまして、第18代芦屋市長としてのご挨拶の栄誉をいただきましたが、本日、ここに、市長としての基本的な姿勢につきまして、私の所信の一端を申し述べる機会をいただき、厚く御礼を申し上げます。議員各位をはじめ市民の皆様のご理解とご支援を賜りたいと存じます。

 

私たちを取り巻く環境は混沌としています。21世紀の到来にあたり、紛争と戦争の世紀から希望と平和の世紀へと、だれもが期待し、そうなることを願っておりましたが、一昨年に起きましたアメリカ合衆国での同時多発テロに端を発し、その後、アフガニスタンやイラクでの戦争をはじめ世界は激動の様相を見せ始めています。世界はますますグローバル化が進み、一体感の意識の醸成とともに、狂牛病やSARS等に見られるように、世界での出来事が短期間に国内の問題に派生します。

一方、我が国におきましては、長引く不況によって依然として国民の生活は厳しいものがあります。デフレ不況は一向に好転せず、雇用悪化も続いております。税収の伸びは期待できず、国、地方とも膨大な財政赤字等を抱えております。

また、少子高齢、人口の減少という、有史以来経験したことのない大きな課題が立ちはだかっています。

このように国内外で社会不安が広がっていますが、いまこそ、人類の英知によって国際社会の危機を克服するとともに、私たちは市政を取り巻く困難に向かってスクラムを組んで乗り越えていかなければなりません。

 

私は、この度の市長選挙を通じ、市民の皆様の市役所に対する期待、要望について多くのご意見を頂戴いたしました。また、21世紀の芦屋のまちづくりについて、僭越ではございますが、市長候補それぞれに託された市民の皆様の思いも受け継ぎ、市民の皆様の中にどんどん入り、一緒に考え一緒に行動し、そして汗して、9万市民の皆様の負託を得られた議員の皆様とともに、市制施行始まって以来の財政危機の解決に、何が何でも取り組まなければと決意をしております。

 

私の基本的な姿勢は、清潔で公正な市政を行い、二度とこの役所から不名誉な事件が起きないようにいたします。また、市民の目線に立った市政を進め、「世界中の人々が一度は日本の芦屋に行ってみたい」と言われるような、清潔で安全で美しいまちづくりを進めてまいります。

全体的な施策の推進につきましては、平成12年12月市議会でご議決いただきました「第3次芦屋市総合計画」に基づき進めてまいります。震災復興の総仕上げを震災から10年目であります平成17年1月と考えており、また、平成17年4月は総合計画「後期基本計画」のスタートの時期でもありますので、平成15年度、16年度を通じ見直し作業を行い、現在準備を進めております都市計画マスタープランの策定とともに、市民の皆様にも参画していただき、21世紀のまちづくりに取り組んでまいります。

 

具体的な施策の推進について申し上げます。施策を進めるに当たりましては、私は6期24年間の市議会議員生活を通し、議会と行政は緊張を保ちつつ、信頼のうえに議論を交わすことの重要性を十分認識しておりますので、議員各位のご理解、ご支援、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

第1には、徹底した行政改革に取り組み、そのためにも、積極的に情報公開を進め、清潔でわかりやすいガラス張りの市政を推進してまいります。

私は、市長に当選以来、ことあるごとに「財政再建こそ私の使命である」と申し述べてきました。震災の復旧と復興に要した総事業費が2,000億円を越え、市債の返済が毎年100億円にものぼっています。一方平成4年に262億円あった税収が今年度予算では200億をきる見込みであるなど、昨年8月末の財政収支見込みにおきましては、このままでは平成19年度末には実質赤字が標準財政規模の20パーセントを超え、財政再建団体に転落する見込みであるという危機的な状況となっています。私は、秋までにすべての事務事業の総点検を行い、来年度予算は全てをゼロから見直し、4年間で財政再建のメドをつけたいと思っています。

6月11日市長就任早々、井戸県知事をはじめ矢田神戸市長や近隣市町長へのご挨拶、また、全国市長会出席に併せて総務省や国土交通省へ精力的にご挨拶をしてまいりました。国の局長や審議官等のトップクラスのかたがたも芦屋市の財政状況については、十分にご理解いただいており心強く思いましたがさらに支援の要請をしてまいりました。

 

ところで、この不況下にあっても、世界のトップの優良会社として成長続けるトヨタ自動車の経営方法について、アメリカの著名なビジネススクールの研究によれば、「トヨタ方式に学べと、世界の企業数千社、数十万人がトヨタの工場を訪問したが、トヨタ並みの成果を上げることが出来なかった」とのことです。それは、トヨタ自動車では、現場の隅々まで、いわゆる「カイゼン」の知識やノウハウが浸透しており、他の会社では現場までトヨタイズムが届かなかったと報告されています。

組織の第一線である現場こそ、組織を改革する源であります。行政の第一線とは、それは、毎日、市民の皆様と向き合う窓口であり、現場の職員であります。職員の意識改革に取り組むとともに現場からの声を生かしてまいります。

 

私は、女性スタッフだけの「お困りです課」を早々に新設します。市役所は偉そうにしている、対応が遅いといわれるイメージを一新し、市民の要望を受ける窓口として、優しく丁寧に対応し、市民から「今日は市役所で親切に応対してもらって、とても気持ちよかった」と言われるような文字通り市民の皆様の役に立つ所にしたいと思っています。そして、信頼を回復し、市民の皆様の力強いご支援とご協力をいただき、自ら先頭に立って財政再建に向かって汗していきたいと考えております。

 

第2に、女性が社会参加しやすい環境をつくり、男女共同参画の実現を目指すと共に、高齢社会に対応したぬくもりのある福祉の充実に努めてまいります。

今年3月に、市民の公募委員を含めた芦屋市男女共同参画計画推進委員会での行動計画の素案をもとに第2次ウイザスプランが策定されています。このプランをもとに、総合的な男女共同参画社会の施策を推進してまいります。また、保育所の待機児童解消にも努めてまいります。また、高齢者の皆様の健康づくり、生きがいづくりを進め、障害者のかたが安心して社会に参加できる環境づくりにも努めていきたいと思っています。

 

第3に、全国に誇りうる芦屋の自然や環境を守り、気品のある落ち着いた都市整備に取り組み、今年中に「芦屋庭園都市宣言」を行い、芦屋のまちが一つの大きな庭園となるように、花と緑でいっぱいのまちづくりを進めてまいります。

南芦屋浜地区では県企業庁において安全・安心・魅力ある人間サイズのまちづくりが進められていますが、来年春の予定であるマリーナ施設の開設にあわせ、総合公園や海浜ビーチとともに、南芦屋浜地区を芦屋再生の起爆剤にしたいと思っております。

 

第4に、教育環境の整備を図り、知・徳・体のバランスのとれた真の健全な青少年の育成を目指してまいります。21世紀の担い手こそ、後継の子どもたちであります。学校教育と地域の教育力を高め、家庭のきずなを強くして、自ら学び、自ら考える力や社会の変化に対応し21世紀をたくましく生きる力を育めるよう、厳しい財政状況ではありますが、最大限支援してまいります。

 

第5に、地域の連帯を一層強め、9万人市民が一つの家族となるようなコミュニティづくりを進めます。

第3次総合計画では、震災の教訓を踏まえ、人と人とのきずなで結ばれるコミュニティの再生を進め、多世代が交流する活力ある地域づくりを行うことをうたっております。

市内の全世帯に占める高齢者のいる世帯の割合は、平成12年10月の国勢調査で約3割を占めています。自治会や町内会のお世話や生涯学習の現場でも高齢者の皆様の活躍がひときわ目立っています。

三世代がすこやかに繁栄するまち、三世代がそれぞれに持ち味を発揮し共々に輝く芦屋を築いてまいります。

芦屋は「日本の宝石箱」と思っています。まちも人も子どももキラキラ輝やいている、そんなまちを目指してまいります。

 

最後になりますが、おかげさまで、松永元市長、山村元市長、北村前市長の初就任のときより10歳ほど若く就任させていただきました。若さと元気をモットーに、市民の皆様の幸せのため、先頭に立って全力を傾注し、大きな課題に向けて邁進していくことをお誓いし、決意の言葉といたします。

 

ありがとうございました。

以上

よくあるおたずね

問い合わせ

総務部秘書課秘書担当 

電話番号  0797-38-2000

ファクス番号  0797-38-2150

ページの先頭へ戻る