02-03 特 集 高校生が見た・聞いた・取材した「芦屋の市民活動のチカラ」 地域の輝きを創る主役はあなたです 問い合わせ 市民参画・協働推進課 ☎38-2007 「ひとりの思い」から「みんなの思い」へ 「市民活動」は個々人の思いが始まりです。例えば、「美しい環境を求める気持ち」や「こどもに優しい居場所づくり」が個人の行動を通じて地域や社会の変化に繋がります。一人ひとりの力がつながることで社会を変える力となります。 今回は「リードあしや新聞」で学生記者をしている県立芦屋高等学校ボランティア部が市内で活動している市民活動団体を取材しました。 若い世代の視点で環境問題にアプローチ 皆さんはCG ・J(クリーングループジュニア)をご存知ですか?精道中学3年生を中心に構成された環境保全グループです。清掃活動や海洋プラスチックを拾う活動などを、小学5年生から続けているリーダーの安部さんと副リーダーの松本さんにお話を伺いました。 -ボランティア活動をするうえで大切にしていることは何ですか?- ボランティア活動をしていて地域の方々に若い世代が地域の問題に目を向けていると喜んでいただけることがやりがいです。交流する上で、世代の違う方との接し方や関係を築くのが難しいと感じることもありますが、これからも多くの人とのつながりを大切にしていきたいです。また、人と関わる上で意識していることは相手の目を見て話す、自分たちのアピールをしながら相手の話を聴いて質問をする、共通点を見つけるなど基本的なことを大切にしています。 -これからの活動は?- 身近な問題から解決していきたい、自分たちのまち・芦屋の景観を守るためにできることがあるはずなので取り組めるところから始めていきます。 今後もさまざまなイベントや活動紹介に参加した経験を活かしていきたいです。 地域の身近な情報をゲットしよう! 地域発信型WEBアプリ「ためまっぷ芦屋」 問い合わせ 特定非営利活動法人あしやNPOセンター ☎38-6841 「ためまっぷ芦屋」は、まちの掲示板として「遊ぶところ、学ぶところ、活動できるところ」を発信し、SNSでは探しきれない地域の身近な情報を届けています。世代や属性を超えて交流できる場や居場所づくり、学びの機会を生み出すための活動のサポートなど、地域コミュニティのプラットフォームとしてぜひご活用ください。 「ためまっぷ芦屋」でできること ・チラシの掲載 ・「地域資源マップ」に団体情報を掲載し、活動のPRに! ・会員同士の情報共有ツールとしてミニホームページが作成可能 ・イベント情報等がGoogle Mapにリンクされる便利な機能つき ・「ためまっぷ芦屋」は、芦屋市、芦屋市社会福祉協議会、コープこうべ第2地区本部、ためま株式会社、特定非営利活動法人あしやNPOセンターが協働で取り組んでいる事業です。 ・「特定非営利活動法人あしやNPOセンター」は、市民活動の運営や設立、ボランティアに関することの相談や、活動を向上させるためのセミナー、市民間で楽しめるイベント、人・団体をつなぐための中間支援団体です。 こどもたちの第3の居場所づくりを 特定非営利活動法人夢コネクト代表の森本紀子さんは、こどもが、くつろぎ、成長できる場をつくりたいとの思いから、こどもコミュニティ「キッズコム」を2011年に立ち上げました。 地域・社会とこどもたちとのつながりを育むため、こどもたちの第3の居場所となり、こどもたちが主役のチャリティーマーケット開催などに取り組んでいます。こどもたちの個性に寄り添える人材育成や仕組み作りを目指し、さまざまな学びの場を創るために活動されています。 -こどもたちへの接し方で気をつけていることはありますか?- 不公平な扱いをしないこと。といっても、みんなに同じ接し方という意味ではなく個性を尊重してそれぞれに合う接し方を心がけています。 -子育てやこどもたちとのつながりはどうなっていくのでしょうか?- 家事や育児は女性がするものという昔ながらの固定観念がまだあり、今もまだ母親がしんどい社会ではあると思います。あらゆる ものがどんどん多様化する社会の中で、今後はこどもに直接かかわる保護者や教育関係者・支援者などの在り方も見直す必要があるのではないでしょうか。 -今後の活動の目標を教えてください- 現在、さまざまな地域を訪問し、女性のための働き方セミナーなどを行い、現代の女性が抱える問題に耳を傾けています。今後は、子育てでの困りごとを支援できるよう、まずは当事者や支援したい思いがある人達との情報共有の場づくりを計画しています。 まちづくりへの参加のきっかけ こども家庭・保健センターでの「愛称決定会議」 「自分が過ごしたい場所を考える」として、中学生・高校生が毎回テーマに沿った意見交換をしています。第1回目のテーマは「愛称決定会議」でした。参加している中高生へ参加のきっかけや感想を聞いてみました。 「学校外で同世代の人と話し合いをする機会がほとんどないこと、髙島市長も来られるとのことであまりない機会だと思い参加しました。1つのテーマについて色々な意見を出し合い、それぞれが考えた愛称に込められた思いを聞いているだけでとても楽しかったです。こども家庭・保健センターを少し見学させていただきました。スタディールームなどこれからは利用してみたいと思います。」 「県外の大学を希望しているので、芦屋に関わることができるのは今だと思いました。こども達と関われる場所を作り、無料で色々な人と交流ができるようにしてほしいです。」 こども家庭・保健センターの愛称が「あしふく」に決定 ■愛称 「あしふく」 ■由来 あし→芦屋 ふく→みんなが幸福に、福祉が行き渡るようにとの願いを込めた愛称になりました。 髙島市長の進行で、時間いっぱいに議論しているところを見て皆さんが「芦屋で生活している一員」として感じているんだと気づくことができました。自分の意見をありのままに伝え、話し合いをするというのは、みんなでまちを創っていく第一歩になると思います。 問い合わせ こども家庭・保健センター☎31-0637 取材を終えて 県立芦屋高等学校 ボランティア部 県立芦屋高等学校ボランティア部は、部員7人であしや市民活動センター(リードあしや)の事業「君も今日から新聞記者」の活動に参加しています。 市内で活動されている市民活動団体にインタビューを行い、神戸新聞の方々にサポートをしてもらいながら、新聞を作成しています。学校外の方と交流する機会があまりない中での貴重な経験になりました。これからも芦屋市で活動されている方々を少しでも広められるよう頑張って新聞を書きたいと思います。 その他の活動としては、赤い羽根共同募金のポスター作成やJR芦屋駅前などで募金の呼びかけを毎年行っています。また、防災食のレシピ作り「ポリ袋調理のレシピ」を昨年度から本格的に取り組んでいます。