04 特  集 2 知ってほしい「里親制度のこと」 -知ることでできることがある- 里親には、さまざまな活動の仕方があります。 2、3日の短期の預かり、一定期間の養育など、こどもとのつながり方はさまざまです。 あなたのできることがあるかもしれません。地域の皆さんでこども達の笑顔を守りませんか? 問い合わせ こども家庭・保健センター ☎31-0637 里親って? 一時的に家庭での養育が困難になったこどもや家庭を失ったこどもを、自分の家庭に引き取って、深い愛情と理解をもって育ててくださる方を「里親」といいます。 なぜ里親が必要なの? さまざまな事情を抱え、実家庭で生活ができないこどもは、全国に4万5000人います。また、近年は、祖父母や親戚を頼ることができず、親子が地域で孤立してしまうなど、こどもの「自分には価値がある」という気持ちを育みにくくなっています。こどもの自己肯定感を養い、成長・発達していくためには特定の大人(養育者)との愛着関係が必要です。血のつながりはなくても、愛着関係を育むことで、こどもの健やかな育ちを実現します。 里親インタビュー 里親になろうと思ったきっかけは? こどもが好きでしたが、なかなかこどもができず、子育てをしたいと思ったことがきっかけです。実子が生まれてからはしばらく休んでいましたが、娘が3歳の時に里親に再度登録しました。 里子との過ごし方は? 娘は最初、他人(ひと)が家に来るのは嫌と言っていましたが、今ではすっかり慣れてお姉さんのような仕草を見せています。月1回の土日に受け入れているので、1日はどこかに連れて行ってあげたい。8月はみんなでフルーツフラワーパークへ行き、ブドウ狩りをしました。 家では娘と同じように接しますので、話を聞いていないと叱ったりもします。そしたら泣いて「もう家に帰る」と言うのです。そのことをお母さんに伝えたら「うちでもそういうことがある」と教えてもらいました。そうやってその子のことを知っていきます。 里子との関係で悩んだときは? こどもの様子を里親支援専門員に相談すると「お試し行動(わざと困らせて愛情を図る行動)が出てきましたね」など教えてもらえます。自分でも勉強はしていますが、客観的な意見やアドバイスをたくさん頂け助かっています。 里親を利用する人・なってみたい人へのメッセージ 一人で子育てをしている方、大変な思いをされている方にはレスパイト(息抜き・一時的中断)として使ってほしい。一休みして、こどもに優しくできるのなら、それがこどもにとって一番です。 里親とのマッチングは、里親支援専門員が仲介しているので、今のところトラブルなく安心して、こどもを迎えられています。 里親になる条件は、なにより「こどもが好き」であること。年齢も、子育て経験の有無も関係ない。とりあえず研修に参加してみてほしいです。そして、どうやったらこどもと自分が楽しく過ごせるかを考えてほしい。自らも楽しむことが大事で、それがこどものためにもなります。 今回インタビューさせて頂いた 坂田尊司さん 芦屋市在住・50歳。こどもが好きで育てたいという思いから約10年前に初めて里親に登録。現在は奥様と小学生の実子と暮らしながら、ショートステイ里親として里子を受け入れている。 子育て家庭ショートステイ事業 ご家族の方が病気や出産など、お子さんの養育が一時的に困難になった場合、市が指定する施設等でお子さんをお預かりするものです。 令和4年度より、ショートステイ利用の子どもを、里親家庭で受け入れることができるようになりました。育児疲れのときや一時的な休息が必要な時にもご利用いただけます。 ※原則として年間48日(連続7日)以内  1泊2日を月2回利用する場合、12カ月間ご利用できます。 里親制度説明会・相談会 【10月13日(金)午前10時~11時45分】 ■場所 市役所分庁舎 2階 大会議室(精道町8-22) 【11月15日(水)午前10時~11時45分】 ■場所 保健福祉センター3階 会議室2(呉川町14ー9) 里親家庭が1小学校区に1世帯以上あることを目指しています 【里親がいない・少ない小学校区】 精道小学校区、打出浜小学校区、山手小学校区、岩園小学校区 問い合わせ 兵庫県西宮こども家庭センター里親担当 ☎0798-71-4670