02 特 集 地域とともに築く 認知症になっても 安心して暮らせるまちへ 認知症は誰にでも発症する可能性がある病気です。令和7年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推定され、身近な問題となっています。 認知症について正しく理解し、本人や家族、地域の皆さんが互いに支え合うことがとても大切です。認知症になっても、住み慣れたまち芦屋で安心して暮らすことができるよう、さまざまなサービスや支援・相談センター・活動の場などをご紹介します。 認知症の方やその家族を支援します もしもの時に 備えます 芦屋市認知症高齢者個人賠償責任保険事業 認知症の方が、日常生活における偶然の事故により、他人にケガをさせたり、他人の物を壊してしまうなどによって、ご本人・ご家族が法律上の損害賠償責任を負ってしまった場合に、保険で補償するものです。 ■対象 芦屋市に住民票のある40歳以上の方で、次のすべてに該当する方  ①施設や病院に入所・入院せず、在宅生活を送っている方  ②日常生活に支障をきたすような認知症状等があると確認でき、   自身で外出が可能な方  ③芦屋市認知症高齢者の見守り・SOSネットワーク事業に登録している方 ■補償金額 上限3億円 ■自己負担 0円(保険料は市が全額負担) 【保険が適用される具体例】 ▶店舗の商品を誤って壊してしまった ▶漏水事故を発生させ、階下の建物や家財に損害を与えてしまった ▶誤って線路内に立ち入り、電車を止めてしまった 問い合わせ 高齢介護課☎38-2044 お住まいの地域の高齢者生活支援センター しっかり 見守って 安心を 認知症見守り・SOSネットワーク事業 問い合わせ 高齢介護課☎38-2044 お住まいの地域の高齢者生活支援センター※下記参照 認知症により道に迷ってしまうなど、行方不明になる心配のある方が、事前に本人の特徴や連絡先、写真などを登録しておく事業です。行方不明になった場合には、事前登録していた情報をもとに、市役所から見守り・SOSネットワーク協力員へ発見協力依頼を行います。 【登録に必要なもの】 ・顔写真(5×6cm)・全身写真(7×9cm)程度※個人識別できるもの ・本人確認書類(本人および申請者)例:免許証・保険証等 認知症 に関する 相談 認知症相談センター 市内4カ所の高齢者生活支援センターは、認知症に関する地域の身近な相談窓口でもあります。認知症に関する悩みをひとりで抱え込まないでご相談ください。 【高齢者生活支援センター】 東山手 高齢者生活支援センター   朝日ケ丘町6-9              ☎32-7552                   (ケアステーションあしや聖徳園内)   [ファクス]22-0339 西山手 高齢者生活支援センター   山芦屋町9-18               ☎25-7681                                       [ファクス]25-7687 精道 高齢者生活支援センター    呉川町14-9                   (保健福祉センター内)          ☎34-6711                                       [ファクス]31-0674 潮見 高齢者生活支援センター    潮見町31-1                ☎34-4165                   (あしや喜楽苑内)           [ファクス]31-3714 【こんなときはご相談ください】 ▶身近な医療機関がわからない ▶本人が医療機関に行きたがらない ▶認知症になっても働き続けるための制度を知りたい ▶認知症の方の見守りや生活支援を受けるにはどうしたらよいか など 認知症は高齢者に多い病気ですが、若い方でも発症することがあります。若い方が認知症を発症すると仕事や子育てに影響が出る場合もありますので、お早めにご相談ください。 認知症チェックリスト スマートフォンやパソコンで10個の質問に答えるだけで、認知症の可能性をチェックできるサービスを提供しています。 認知症は、早めに気付いて適切な治療や対応を開始できれば、その後の症状の進行を遅らせることができる場合があります。気になり始めたら自分でチェックしてみましょう。 ※ご家族や身近な方がチェックすることもできます。 認知症の方やその家族の居場所づくりを応援します 認知症をともに考える あしやの会 認知症の方が心地よく参加できる居場所です。認知症のこと・暮らしの中の困りごとやお悩み・チャレンジしてみたいことなどについて、この会でお話してみませんか。 ■日時 奇数月の第3金曜日・午後1時30分~3時 ※3月28日(木)は午前10時~11時30分 ■会場 保健福祉センター2階 団体会議室2  ※3月の開催場所は、あしや喜楽苑 ■対象 認知症の方・そのご家族 ■申し込み 開催日前日までに要予約 ■問い合わせ 潮見高齢者生活支援センター        ☎34-4165 あじさいの会 (認知症の人をささえる家族の会) 認知症の方をささえる家族がつどい、経験や情報を分かち合いながら、お互いを励まし、助け合ってよりよい介護をめざす家族の会です。認知症の方を介護して、日夜悩んでおられる家族の方 「あじさいの会」のつどいでホッと一息つきませんか?看護や介護の手助けが欲しい、介護サービスや介護用品の情報が欲しいなどのお悩みがある方は、ぜひご参加ください。 ■日時 毎月第3月曜日(次回開催日2月19日)  午後1時30分~3時30分〈要予約〉 ■会場 保健福祉センター2階 団体会議室1 ■対象 認知症の方・そのご家族 ■年会費 1,500円 ■問い合わせ あじさいの会☎34-6711 認知症カフェ 認知症カフェとは、認知症の方やそのご家族・地域住民・介護職員などだれもが集える場所です。気軽に悩み相談や世間話などができるコミュニケーションの場として芦屋市内でも運営されています。 さくらカフェ 毎週土曜日午後2時~4時 朝日ケ丘町6-9 1階 問い合わせ:コミュニティスペースふらっと(☎32-7552) つなぐカフェ 毎月第4木曜日午前10時~11時30分 潮見町31-1 問い合わせ:あしや喜楽苑 (☎34-4165 川西・林) つどい場 ゆう&みぃ 毎月第1土曜日午前10時~11時30分 毎月第3日曜日午後1時~2時30分 大原町28-11 問い合わせ:つどい場 ゆう&みぃ (☎090-4290-0935 三島)雨天中止 オレンジカフェフォーラム 毎月第2水曜日午後1時30分~3時 浜町12-3 問い合わせ:エルホーム芦屋 (☎35-8341 宮下) 小町カフェ 毎月29日午前10時~11時30分 (12月29日と29日が日曜・祝日の場合は休業) 宮塚町2-3 問い合わせ:シルバー人材センター (☎080-4180-2886 恩田) 認知症を理解&サポートします 認知症サポーターになりませんか 認知症を正しく理解し、できる範囲で手助けする「認知症サポーター」になりませんか。受講者には認知症サポーターである証として「缶バッジ」を進呈します。 【認知症サポーター養成講座】 ■日時 2月15日(木)午前10時~11時30分 ■対象 市内在住・在勤の方 先着15人 申し込み&問い合わせ 精道高齢者生活支援センター☎34-6711 認知症の情報をまとめた冊子 「認知症ほっとナビ」 認知症と診断された人・共に生きるご家族・認知症に対して不安な人など、さまざまな人が利用できるサービスや制度をまとめています。高齢介護課窓口や各高齢者生活支援センターで配布しています。 問い合わせ 高齢介護課☎38-2044 コラム 認知症は早期発見・早期治療が大切 認知症を早期発見・診断し、早期に治療を開始することで、進行を遅らせたり、症状を緩和できる可能性があります。また、適切な介護サービスや社会的理解が得られ、症状が軽い段階で今後の生活について考えることができます。 当センターでは軽度認知障害(MCI)の診断が多く、早期発見に向けての一翼を担っています。今後も、かかりつけの先生方との連携を深め、社会からの孤立を防ぎ、認知機能低下の進行を抑えるように、専門医療機関として認知症医療の向上へ貢献していきたいと思います。 兵庫医科大学病院 認知症疾患医療センター 武田正中センター長