02-03 特集 特 集 Diversity×Ashiya 多文化共生 問い合わせ 広報国際交流課 ☎38-2008 東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定して以降、たくさんの外国の人が訪日されています。日本に住む外国の人も増え、さまざまな文化に触れる機会が増えてきました。 芦屋市には約1,660人の外国の人が住んでいます。市内の外国の人が日本の文化やルールを理解するだけでなく、皆さんも外国のさまざまな文化を理解し、対等な関係を築くことが大切です。市内には、外国の人と共に学び、楽しく活動をする団体がたくさんあります。今回はその一部をご紹介します。皆さんも芦屋で国際交流を楽しみませんか。 国籍別芦屋の在住外国人  国 籍     人数(人)  割合(%) ① 韓 国    550     33.8 ② 中 国    355     21.8 ③ フィリピン  101     6.2 ④ 米 国    98     6 ⑤ 台 湾    54     3.3 ⑥ ベトナム   54     3.3 ⑦ ブラジル   36     2.2 ⑧ 英 国    33     2 ⑨ ペルー    28     1.7 ⑩ タ イ    27     1.7 その他      292     17.9 やさしいにほんご 外国の人には      英語より日本語? 日本に住む外国の人で「英語がわかる」人は40%ですが、「日本語がわかる」人は60%もいます。 外国の人と話す時には、「やさしい日本語」で話してみましょう。 やさしい日本語とは 相手に伝わりやすい日本語(小学生にもわかるような表現)  ・はっきり短い文章にする  ・尊敬語や謙譲語は使わない  ・書く時には漢字にフリガナをふる 例えば  ・おっしゃる→ 言う  ・無料→ お金はいりません  ・土足厳禁→ 靴を脱いでください 参考にしよう News WEB EASY やさしい日本語のニュース - NHK 小学生・中学生や、日本に住んでいる外国の人に、わかりやすいことばでニュースを伝えるウェブサイトです。 日本語教室・日本語講師養成講座の開催や「広報あしや」の翻訳も 芦屋市国際交流協会(ACA) 月曜から土曜日まで潮芦屋交流センターを中心に開催。日本語を母語としない人へ 日本語ボランティア講師がマンツーマンで教える教室。 日本語教室は1995年から始めました。学習者の皆さんは、ビジネスマンや学生、主婦などさまざま。日常のコミュニケーションを日本語でとりたい人から、日本語はとても上手で日本の文化や風習などに興味を持ち勉強したい人まで、色々なニーズの人をウエルカムで迎えています。また、日本語ボランティア講師になりたい人へは、1994年から養成講座を開催し、日本語教師の免許を持っていない人や教えた経験がない人でも、安心して日本語を教えられるようにしています。外国の人に日本語を教えることは、コミュニケーションの幅が広がり、違う国の文化や風習も知ることができ本当に素晴らしいことです。日本語を教えることを楽しみ、面白がりながら日本語ボランティア講師としてレベルアップする人が増えると嬉しいです。市内には、芦屋市国際交流協会のほかにも外国の人を支援する団体がたくさんあります。将来、この潮芦屋交流センターが、すべての団体の人たちが集える日本語支援の拠点になって欲しいと思っています。 1997年から「広報あしや」を英語へ翻訳し、毎月「THE COSMONET」として発行しています。 掲載記事を英語で正確に伝えることを一番に心がけています。そのため、ネイティブの先生から必ず英訳のチェックを受け、メンバー同士で各記事をチェックしています。翻訳で苦労する点は多々あります。例えば、日本語を英語に直訳しても正しい意味が伝わらない時は意訳したり、分かりやすくするために簡約したりします。日本語も英語も時代とともに、新しい用語が生まれたり、使い方も変わっていくので、正しく使いこなせるように、毎回勉強しながら、楽しく毎月の翻訳をしています。「THE COSMONET 」がこの街に住む1人でも多くの外国人のお役に立てばうれしいです。これからも楽しみながら続けていきたいと思います。 ここで活動 しています 潮芦屋交流センター 潮芦屋交流センターは、国際交流・地域のコミュニケーションの拠点として、2011年4月にオープンしました。日本語教室・文化教室(茶道・書道・華道)・英語教室・世界の料理教室・コンサート・セミナーなどを開催しています。 問い合わせ 潮芦屋交流センター ☎25-0511 日常の日本語教室や防災時の講座なども開催 ASHIYA にほんご がっきゅう(公民館) 「にほんごがっきゅうボランティアの会」は、市内に住む外国の人へマンツー マンで日本語を教える教室を開催して27年。 「にほんごがっきゅう」の生徒さんには、国際結婚して外国から芦屋市に住むことになった主婦の人が多くおられます。今までいろいろな国の生徒さんへ日本語を教えてきました。日本語を上手に話せる人もいれば、[費用]拶ぐらいでまったく話せない人もいて、それぞれのレベルに合わせて丁寧に教えることを心がけています。日本に来て間もない人は、日本語が分からず話す相手も少ないため、悩みごとの相談や、病院への付き添い、引っ越しのお手伝いなど、この教室をきっかけにいろいろ大変な経験もしてきました。でも、芦屋を離れ国に戻られた生徒さんの中には、今でも連絡のやり取りをしている人や、日本へ来た時には必ず芦屋を訪れてくれる人、「芦屋が私のふる里」と言ってくれる人もいます。本当にボランティアをしてきて良かったと思います。これからも、いろいろな国の人との出会いを楽しみながら続けていきたいです。 生徒さんに interview 表紙にも登場 マルガリータさん 「にほんごがっきゅう」へは2年半ほど通っています。漢字は少し難しいですが、日本語を楽しく勉強しています。今年は、日本語検定2級を目指して、頑張っています。 地域での多文化共生を目指しています こくさいひろば芦屋 「外国のお母さんに学ぶ外国語を使った料理体験」では、お料理を通して言葉だけ ではなくお互いの文化を学び合う場を 母語教室に地域からの参加を呼びかけることで、地域の親子での参加者が増えています。学習者のお母さんたちが講師になり、ロシア語教室がスタートしています。母語教室で開催する「外国のお母さんに学ぶ、外国語を使った料理体験」には、多くの地域の人が参加されるだけでなく、それをきっかけに他の地域団体とのつながりや連携ができるようになってきました。 先生に interview ロシアのお母さんに教わる家庭料理体験 リュドミラさんとアナスタシアちゃん 今回、講師をすることになって、とても緊張しました。料理体験では、「ペルメニ」という餃子に似た料理をつくりました。ロシアでは家族そろって作る料理です。ひき肉3キロ分を作るのは大変でしたが、皆さんと一緒に作りました。娘のアナスタシアからも日本語をサポートしてもらい、楽しくお話ができ、家族みたいな時間を過ごせました。 地域とのつながりもできる日本語教室 週3回の外国の人に向けた日本語教室と、子ども達の教科学習(学校の勉強)を行っています。これらの教室は、浜風小学校のコミスク活動のなかで開催しており、コミスク活動を通して地元の夏まつり、ラジオ体操、避難訓練などに外国の人も一緒に参加しています。地域との連携を図ることで外国の人が地域で暮らしやすい環境につながるよう、活動を行っています。 生徒さんに interview 夢は「サッカー選手」の息子と一緒に頑張っています! シルヴィアさんとルカスくん こくさいひろばには、4年ほど通い、今はこくさいひろばの副代表もしています。きっかけは息子が通ってる学校からの案内で知りました。家では日本語より、ポルトガル語を使うので息子にとって、日本語の漢字は難しいようです。 中学生になるとさらに難しくなるので、ここで色々な勉強して、お互い頑張りたいです。 さあ、みなさんも多文化を楽しみませんか? こくさいひろば芦屋では、日本語教室・子どもたちの教科学習のほか、料理体験などのイベントを通してお互いの母語や文化を学び合う機会を作っています。外国の人と住民が「ともに」地域社会へ貢献することで地域とつながり、お互いにとって住みやすいまちにしていきたいと思います。 「共に学び合う」という姿勢を忘れずに、これからの共生社会に向けて、多文化を楽しみながら、地域ならではの活動を続けていきたいと思います。