02-03 特 集 JR芦屋駅南地区の まちづくりが進みます JR芦屋駅周辺の交通課題の解決のために駅南地区の再開発事業を行っています。事業費の負担による将来の財政不安を払拭するため、議会との議論を重ね、約2年間事業が停滞していましたが、この度、令和4年度の関連予算が認められました。 今後は一日も早い完成に向けて事業を推進していきます。 問い合わせ 都市整備課 ☎38-2074 再開発ビル 地区内にお住まい、商売をされている皆さんが事業の後も地区内に残ることができるようにビルが建ちます。 ビルは民間事業者が建築します。 4階~11階 住宅51戸    3階 公益施設 1階~2階 商業施設 【地下】 1階~2階 駐車場 南北道路の拡幅 駅から国道2号への南北道路の両側に歩道ができ、安全に歩けるようになります。 道路が東側に大きく拡幅され、国道2号南側の茶屋さくら通りと同じ幅になります。 自家用車送迎用ロータリー 送り迎えの自家用車が停車することができます。乗り降りする人も安全です。 歩行者用デッキ 車の通行を気にせずに安全に駅や改札へ行き来できます。再開発ビルや地下の駐輪場とも繋がっており、エスカレーターやエレベータ-も設置されます。 バス・タクシー用 ロータリー 市の南側を行き来するバスの停留場が集約されタクシー乗降場もでき、便利になります。 地下駐輪場 駅周辺に点在している駐輪場がロータリーの地下に集約され、雨に濡れずに駅へ行き来できます。 現時点の計画内容であり、今後変更が生じる場合があります。 JR芦屋駅リニューアルが進んでいます 3月に一部リニューアルをしたJR芦屋駅の工事は、令和5(2023)年度に完成する予定です。 完成後は駅南側のエスカレーターとホームのエスカレーターが全て使えるようになります。 安全・快適・便利で 皆さんの笑顔が生まれる駅へ  工事の関係で何かとご不便をおかけすることもありますが、安全・快適・便利で利用されるお客様が笑顔になっていただける駅に生まれ変わるよう進めています。  また、6月下旬から、リニューアル後の駅を皆さんから頂いた写真で作ったモザイクアートの展示も予定しております。 「未来の芦屋」 市長       議長 いとう まい ×  松木 義昭 市長:芦屋は自然豊かで交通の便も良く、何より住民が[出演]着と誇りを持って住んでおられる、質の高いまちですね。 議長:コンパクトでコミュニティがしっかりしたまちです。 ただ、現在、約9万5千人の人口が40年後には約6万5千人になると予測されており、将来の少子高齢化の時代をどう乗り切っていくかが課題です。 市長:その課題に対しては、施設の再配置や多機能化によって、サービスの質は落とさず、ゆとりや空間の創出ができれば、と思います。 コロナ禍で孤独感を感じている人が増えていると思うので、誰ひとり取り残さないSDGsの考え方や、人に寄り添うあたたかなまちづくりのため、皆さんに開かれたオープンな居場所を作っていく必要があります。これからは「都市空間」が新しいキーワードになるのではないでしょうか。 芦屋は閑静な住宅街として発展してきましたが、若い人はもう少し賑わいを求めているので、閑静な住宅街と賑いのエリアをすみ分けて発展させていきたいですね。 議長:若い人たちが夢と希望をもって子供を生み育てられるまちにしていきたいですが、それには財政の安定が必要です。40年程前は人口増加が前提のインフラ整備を進めていました。将来の人口減少が見えている今、施設を人口規模に見合ったものにしないと持続可能な財政にできないと思います。老朽化した施設をどうしていくのか、行政と議会が共に考え、取り組んでいかなければなりません。 市長:まちづくりは、市民の声を大切にしながら、長期的な視点から方向性を示し、議会や市民の皆さんと議論を重ね、共に高めあっていく「共創」が大前提です。 JR芦屋駅南地区の再開発については、駅のリニューアルが進んでいく中、「いったい再開発はどうなっているのか」という声を多く頂いています。改めて市民の方に事業の内容や必要性をご理解いただきたいです。 議長:3月議会で再開発関連予算が通りましたが、2年間議会が否決してきた経緯を踏まえ、この先も議会の意見を取り入れながら事業を進めてください。 また、現状の駅南側のさまざまな課題を解消するだけでなく、駅北側の一部バス停の南側への移設や、茶屋さくら通り、旧宮塚住宅、宮塚公園など、さらに南の方まで人の流れができるようなまちづくりを期待します。 市長:駅南の事業を「点」で終わらせず、駅北側や若い人が賑わいを生み出すために頑張っておられるエリアの発展に繋げて「線」や「面」にしていくことは、まさに行政が目指す市民力を取り入れたまちづくりですね。ありがたいことに地域のかた達もプロジェクトを練り始めてくださっていると聞いて楽しみにしています。 JR芦屋駅周辺は市の中心核で多くの人が利用する交通結節点です。駅周辺の安全性と利便性を向上させ、芦屋の南玄関口から人と人が繋がる空間を広げていくため、まずは駅南の事業を進めていくことが将来への有益な投資となります。 未来の芦屋に向け、皆様と共にまちを創っていきましょう。 JR芦屋駅南地区再開発事業で知ってほしい3つのこと 1. なぜ再開発するの? 多くの人が利用する駅前を 安全で便利にするためです JR芦屋駅の南側は多くの人が利用されるため、歩道やロータリー、歩行者と車を分離する歩行者用デッキなどを整備するほか、バス停の再編、駐輪場の集約なども行い、安全で快適な駅前空間を目指します。 2. 駅はきれいになるけど、 駅前はずっとこのままなの? 駅リニューアル工事も駅南まちづくりの一部で、駅前も整備をすすめていきます 駅前交通の利便性と安全性を高めるため、ロータリーを整備し、改札口に通じる歩行者用デッキを接続するには、駅舎の改修も必要でした。この改修を機にエスカレーターの設置や、トイレを含む内装もリニューアルされます。 3. 再開発にお金がかかりすぎて 将来にツケを残すってほんと? 国の補助金なども活用し、負担が かかりすぎない計画にしています 国の補助や民間企業の資金を活用し、現時点での市の負担額は約99億円と想定しています。現在と将来の市民が共に利用する施設となるため、市債(※)を用いて費用を数十年に分けて支出します。将来的な財政状況を推計した上で、実施可能であることを確認しています。 (※)学校や道路などの公共施設の整備などを行うための資金を調達するための借入金です。