04 特 集 2 私たちの暮らしと 男女共同参画 「男女共同参画(ジェンダー平等)」とは、性別に関わりなく自分の個性や能力を発揮して責任を分かち合えることです。生活のあらゆる場面で「男女共同参画」の視点をもつことが、私たちの暮らしにどのような影響を与えるのでしょうか。市民意識調査の結果や、家庭・職場で「男女共同参画」の視点で行動するかたへのインタビューから見ていきましょう。 問い合わせ 人権・男女共生課 ☎38-2023 家庭における男女共同参画 積極的に家事・育児・介護に関わる男性も増えてきていますが、いまだに「女性がすべきもの」という固定的な役割分担意識が根強く、女性に負担が偏りがちです。「男性は外で働き、女性は家庭を守るべき」という固定概念や思い込みを変えて、家事など生活に欠かせない仕事を、男女がともに協力し合うことができれば、みんながいきいきと毎日を過ごせるようになるのではないでしょうか。 【男女共同参画に関する市民意識調査 抜粋】 ●「夫が外で働き、妻は家庭を守るべきである」という考え方について どちらかと言えば賛成  どちらかと言えば反対  反対   賛成  その他 29.1%          26.4%          24.3%  4.5%  15.7% ●男性が積極的に家事や子育てを行うための課題(複数回答可としています) 「長時間労働などを原因とした関わる時間の少なさ」51.6% 「男性自身の抵抗感」45.2% 「男性が関わることに対する当事者以外の偏見、理解や配慮の無さ」39.6% 【家庭における男女共同参画の視点をもつことのメリット】 女性に偏りがちな家事・育児・介護の負担を改善        女性の社会における活躍の場が増える 「男性は一家の大黒柱」、「仕事一筋」などのイメージの解消  男性の生きづらさの解消 「簡単料理にチャレンジ!パパ向け料理講座」に参加した お父さんへのインタビュー 「苦手意識を克服してチャレンジしていきたい」 妻との家事・育児全体の負担割合は大体半々です。やってくれたことについてはお互いに感謝を伝えるようにしています。掃除や洗濯は得意ですが、料理については苦手意識が強く、ほとんど妻に任せきりでした。今回のパパ向けの料理講座に参加したことをきっかけに、簡単なものからチャレンジしていきたいと思います。    坂井 直樹 さん    【子どもの年齢】 1歳 職場における男女共同参画 お茶くみ・掃除は女性の仕事、男性が育児休業を取得しづらいなど、性別役割分担意識に基づく考え方が残っていませんか。女性が充実したキャリアプランを築くためには、職場の支援が不可欠であり、また男性の育児休業取得には、長時間労働解消のほか、取得しやすい雰囲気が大切です。お互いを尊重して助け合うことで働きやすくなると同時に、家庭生活とのより良いバランスを実現できるのではないでしょうか。 【男女共同参画に関する市民意識調査 抜粋】 ●女性が職業をもつことについて 結婚・出産・子育てにかかわらず  子どもができたら辞めて         その他 職業をもち続けるのがよい     大きくなったら再び職業をもつのがよい  22.3% 49.1%               28.6% ●女性が離職をしないで職場で活躍するための課題(複数回答可としています) 「育児や介護の両立支援制度不足」64.9% 「長時間労働や、勤務時間に柔軟性がないこと」56.0% 「上司や同僚の理解不足」「男性の家事・育児等参加への理解、意識改革」各52.2% 【職場における男女共同参画の視点をもつことのメリット】 性別に関わりなく個々が能力を発揮できる職場        多様なアイデアが生まれ職場の業績もアップ 男性の心と身体にマイナスな影響を与える長時間労働の解消  ・女性の家事等の負担軽減                              ・男性の多様で充実した生き方の実現 市内企業で働きながら 育児休業を取得した方へのインタビュー 「育休を取得して、家族と過ごす時間の大切さを実感」 1月に1カ月間育児休業を取得しました。妻の妊娠を報告したときに上司より取得を勧めてもらい、また所属部署の理解やサポートも大きく、取得しやすい環境でした。取得前は仕事中心の生活でしたが、刻一刻と変化する子どもと過ごした育休期間を経て、仕事を効率よく終わらせ、家族と過ごす時間の大切さを今は実感しています。    JCRファーマ(株) 開発本部 主任    田口 義人 さん    【子どもの年齢】 0歳5カ月 男女共同参画センターからの お知らせ 男女共同参画センターでは、お父さんが子育てにもっと楽しく関われるような講座やイベントを実施しています。ぜひ気軽にご参加ください。 親子向け講座 「お父さんと自然物を使って遊ぼう!」 8月20日(土)・9月10日(土) 午前10時~11時30分 父親向け事業 「子どもと一緒に パパ同士でお話しませんか?」 8月27日(土)午前10時~11時30分 センター通信「ウィザス」 7月1日発行のご案内 毎号男女共同参画に関するさまざまなテーマを取り上げ、市内公共施設に配架しています。7月1日発行の108号では、家事・育児分担をとりあげています。 令和3年度実施「男女共同参画に関する市民意識調査」結果のご案内 「第5次芦屋市男女共同参画行動計画ウィザス・プラン」の策定にあたり、市民の皆様の男女共同参画に関する意識や意見等を把握し、基礎的な資料とすることを目的として市民意識調査を令和3年8月に実施しました。調査の結果は右記2次元コードから市ホームページへ