08-09 イベント Event information 知る・見る・巡る~魅力再発見~ 阪神間モダニズム現代に受け継がれる独創美 デジタルスタンプラリー“モダニズム巡礼” 阪神間モダニズムを象徴する建築物や個性豊かな美術館、主要駅等のスポットをクイズを解きながら巡る、デジタルスタンプラリーを開催します。スタンプを集め応募いただくと、抽選で素敵な景品が当たります。 ■日時 10月15日~12月11日■スタンプスポット 【芦屋市】ヨドコウ迎賓館、滴翠美術館、芦屋警察署旧庁舎玄関、旧宮塚町住宅、 図書館打出分室、 阪神芦屋駅 改札外掲示板【西宮市】旧山本家住宅、 甲子園会館(旧甲子園ホテル)、 西宮市大谷記念美術館、酒ミュージアム(白鹿記念酒造博物館)、 阪神甲子園球場(甲子園歴史館)、阪神西宮駅 改札外「 阪神西宮おでかけ案内所 」■申し込み 上記2次元コードから■問い合わせ 地域経済振興課☎38-2033 阪神間モダニズムの魅力を訪ねる          まちあるきバスツアー 芦屋市、西宮市内の建築物など訪れ、阪神間モダニズムを体感できるバスツアーを開催します。谷五郎氏(ラジオパーソナリティー)、山崎整氏(神戸学院大学客員教授〈地域学〉)と巡るまちあるき。スイーツとおみやげ付き。 ■日時 11月4日(金)午後0時30分~5時■行程 阪神西宮駅-ヨドコウ迎賓館-芦屋仏教会館-旧山本家住宅-今津六角堂(外観)-関寿庵(甘味処)■定員 20人■料金 2,000円■申し込み 10月1日~16日に上記2次元コードから(申込多数抽選)■問い合わせ 地域経済振興課☎38-2033 エントランス・コンサートpart119 「音の宝石箱Ⅹ」 【曲目】~ショパン名曲シリーズ~華麗なる大円舞曲/幻想即興曲/夜想曲ほか ■日時 10月23日(日)午後2時~■会場 保健福祉センターエントランスホール※車での来場はお控えください■定員 40人(市民を含むグループ4人まで)■出演 金澤佳代子ほか■申し込み 10月12日(水)〈必着〉までに往復はがきの往信うら面に、申込人数、申込全員分の氏名・住所・電話番号を、返信おもて面に代表者の郵便番号・住所・氏名を記入し、返信うら面は空白で「福祉センター10月分エントランスコンサート申し込み〒659-0051呉川町14-9」へ。1人1回限り(申込多数抽選)■問い合わせ 福祉センター☎31-0612 第57回上宮川ワンコインシアター 「心の旅路」 戦争がもたらした数奇な運命に翻弄される男女の切ないラブスト-リ-(1942年/アメリカ/モノクロ/日本語字幕版) ■日時 10月22日(土)午前10時~/午後1時30分~【126分】■会場 上宮川文化センター3階ホール■定員 各60人■料金 500円(小学生以下無料)■持ち物 上履き・外履き入れ■申し込み 10月19日(水)午前9時30分から電話で右記へ■問い合わせ 上宮川文化センター☎22-9229 第72回ふれ愛シネサロン 人権啓発映画会「夕陽のあと」 養子縁組を目指す女性と、実の母。女性の葛藤を描いた人間ドラマ。 ■日時 11月5日(土)午前10時~/午後1時30分~【140分】(30分前開場)■会場 上宮川文化センター3階ホール■定員 各回150人※一時保育:各回3人(0歳6カ月以上の未就学児・要予約)■持ち物 上履き・外履き入れ■申し込み 10月1日~31日に電話で下記へ(日曜・祝日を除く)■問い合わせ 人権・男女共生課☎38-2055 市民テニス開放デー(硬式テニス) 芦屋公園テニスコートを開放します。 ■日時 11月6日(日)午前9時~午後1時(雨天中止)■会場 芦屋公園テニスコート■対象 市内在住・在勤・在学の人・先着80人(4人まで申し込み可)※中学生以下は保護者同伴■持ち物 テニスウエア・テニスシューズ・ラケット・ボール■料金 300円■申し込み 10月1日午前9時~25日午後7時に申し込み用紙(窓口で配布・ホームページでダウンロード可)を窓口またはファクスで右記へ■問い合わせ 芦屋公園テニスコート☎34-8886/[ファクス]34-8884 公民館音楽会 晩秋のジャズ 気鋭の実力派ミュージシャンによるジャズトリオをお楽しみください。 ■日時 11月12日(土)午後2時開演(1時30分開場)■会場 市民センター音楽室■曲目 スイート・ロレーン、スターダストほか■定員 70人■料金 500円■申し込み はがきかファクスに音楽会名・氏名・住所・電話番号・参加人数(2人まで)を記入し、10月28日(金)〈必着〉で下記へ(申込多数抽選)■問い合わせ 公民館11/12音楽会係☎35-0700/[ファクス]31-4998(〒659-0068業平町8-24) 健活セミナー カラダは食べた物からできている 健康寿命を延ばすために今できることはなにか?元気な100年のカギをお伝えします。 ■日時 10月21日(金)午前10時30分~11時30分■会場 体育館・青少年センター■定員 40歳以上・30人■講師 管理栄養士(株式会社明治)■持ち物 筆記用具■申し込み 体育館受付窓口または電話で下記へ■問い合わせ 体育館・青少年センター☎31-8228 図書館・読書講演会 「浮世絵の中の西洋」 ―日本文化を代表する浮世絵に西洋が隠れている― ■日時 11月9日(水)午後2時~3時30分(30分前開場)■会場 図書館集会室■定員 成人30人■講師 岡泰正氏(神戸市立小磯記念美術館・神戸ゆかりの美術館 館長)■申し込み 10月11日正午から10月31日にホームページの受け付けフォームで申し込み■問い合わせ 図書館☎31-2301 あしや芸術さんぽ Vol.3 【美術博物館休館のご案内】7月1日~令和5年3月末(予定)は改修工事のため休館。今後の休館中の活動や工事後の再開館のスケジュールなどについては、随時ホームページでお知らせします。再開館予定は、令和5年4月上旬です。 美術博物館が休館の期間、芸術家達が切り取った芦屋と現在の風景を紹介するコラムを連載します。  窓辺に置かれた大ぶりの魚、チューリップの球根が入った青い瓶、蟹、レモン。窓の向こうには海が広がり帆船が浮かびます。丹念に描かれた魚たちの質感とのどかな海景との取り合わせが、不思議なリアリティを醸し出しています。  作者の吉原治良(1905-1972)は1954年に芦屋で結成された前衛美術集団「具体美術協会(具体)」のリーダーとして今や世界的に有名ですが、本作を描いた1928年頃は彼の画業の中で「魚の時代」と言われます。「朝、市場に出かけて買ってきた魚を絵にかいて晩にはたべてしまうというやり方でたくさん絵ができた」*1と語るように、当時23歳の吉原はこの頃、魚をモチーフにした静物画を多く描いていました。同年11月に大阪朝日会館で開催した初の個展で、魚の作品を中心に約60点を出品、好評を博します。  魚を中心にしたモチーフと窓から見える風景で構成した画面がこの時期の特徴ですが、本作に描かれる海は公光町にあった吉原の自宅からは見ることができない風景です。当時吉原が慕っていた先輩画家・上山二郎(1895-1945)の、現在の松浜町(芦屋公園の南東)にあった自宅から見た風景であるといわれています。  幼いころから絵が得意だった吉原は14歳のときに油絵の道具を購入して、独学で油絵を始めました。関西学院大学商業部在学中の1927年頃に上山と知り合い、その自宅をたびたび訪れるようになります。 パリで藤田嗣治らと活動しサロン入選経験もあった上山の経験談を聞き、新作を見せてもらうなどしていたようです。家業(吉原製油株式会社)を継ぐことを定められ、絵は独学で学ぶほかなかった吉原にとって上山は初めて接するプロの画家、眩しい存在であったことでしょう。「オリジナリティーとパーソナリティーが何より大切なことを口をすっぱくして教えられた(中略)私の生涯で最も大きな影響を受けた人はやはり上山さんをおいて他にはないと思っている」*2と吉原はのちに語っています。本作にもみられるように姓を英語、名前を漢字で書いたサインも上山の影響で、上山自身は藤田嗣治にならいこの書き方をしていました。  吉原が上山宅から見ていた海の範囲は現在埋立地となり、本作のように海を見下ろすことができる地点はずっと南へ移りました(写真)。本作では、見る者の視線はまず手前の魚たちに惹きつけられ、奥に広がる海へと導かれます。ずっと遠くまで見通せる海ののどかな広がりは、手前のモチーフの横並びの配置と生々しい質感の描写によって強調されています。上山と過ごすひとときにしか描けないこの光景を、大切に表現しようとした吉原の思いが伝わってきます。 *1 吉原治良「わが心の自叙伝」「④二科会初入選のころ―魚の静物から抽象画へ新鮮さのとりこに」(『神戸新聞』1967年6月25日) *2 吉原治良「わが心の自叙伝」「③関西学院高等商業部のころ―上山二郎さんから最も大きな影響」(『神戸新聞』1967年6月18日) 来月は、吉原治良とも親交を持ち、ともに戦後日本の抽象絵画のパイオニアとなった芸術家・長谷川三郎の作品を紹介します。 問い合わせ 美術博物館 ☎38-5432 新型コロナウイルス感染症の影響により開催を中止・延期する場合は、速やかに市ホームページ等でお知らせします。