02-03 特集 本と人をつなぐ 子ども司書 地域の読書リーダー 子ども司書の活動 本の世界を未来へつなぐ─ 子ども司書は「子ども司書養成講座」を修了し、芦屋市立図書館で認定を受けた市内在住の小・中学生たちです。 令和4年度からスタートしたこの取り組みにより、これまで47人の子ども司書が誕生しました。 子ども司書たちは、本の魅力を友だちや家族、地域へと伝える読書リーダーとして活動しています。 「子ども司書」の活動 「子ども司書」は、こどもたちの活動を通じて、読書の魅力を地域に広げていくことを目的にしています。 こどもたちは、夏休みや土・日曜日を利用して、カウンター体験や、本の整理、ポップ作成、読み聞かせなど、こどもたちの視点を活かした活動を行っています。 ・図書展示作り ・えほんの会 ・niwa-doku ・カウンター体験 ・POP作り 問い合わせ 図書館☎31-2301 子ども司書へ インタビュー &先生&家族 どんどん世界が広がります! 1期生 瀬沼さん 子ども司書活動はすごく楽しいです。特に夏休みに行った「予約本集め」は、宝探しみたいでワクワクしました。小さい子に読み聞かせをした時は、反応が面白くて楽しかったです。子ども司書に応募しようか迷っている人へは、ぜひおすすめしたいです。色んな人と交流できるし、普段読まないジャンルの本にも出会えてどんどん世界が広がりますよ!  読み聞かせがとても楽しいです! 1期生 清水さん 子ども司書活動は中学校の勉強や習い事で忙しいときもあるけれど、やっぱり楽しい!図書展示用の本を探すために書庫で本を選ぶのが好きです。心に残っているのは、放課後児童クラブで読み聞かせをしたこと。こどもたちの反応がダイレクトに伝わってきて、すごく楽しかったです。学年を超えて友だちの輪が広がります。皆さんもぜひ体験してください。 こどもが司書活動をすることで、私の方が刺激をもらっています。「今度この絵本を読み聞かせするんだ」と子ども司書の活動の話が家族の会話にもなり、良い時間を過ごせています。 小さい子や大人に読み聞かせをする機会は、こどもにとって貴重な経験。本を通じて誰かに伝える力を育んでいるのを感じ、とても嬉しくなります。 清水さんのお母さん  もっと本が好きになれます! 2期生 木村さん これまで子ども司書活動は10回くらい参加しました。普段できないことを体験でき、違う学校の子たちと一緒に活動するのが楽しいです。心に残っているのは、宮川幼稚園での読み聞かせ。自分が幼稚園の時に好きだった本を2~3人の園児に読んだらみんな真剣に聞いてくれて嬉しかったです。頑張ったことは、大人の前で発表したこと。普段そんな機会がないので緊張しました。子ども司書に応募しようか迷っている人へは「本がもっと好きになれるから、ぜひ参加してほしい」って伝えたいです。 山手小学校では、7人の子ども司書が誕生しました。5年生の学級では、毎週月曜日に子ども司書が本の読み聞かせをしています。図書館へ行って読み聞かせの本を選ぶとき、みんなが楽しめる内容を意識しているそうです。子ども司書の活動は、人とかかわる読書活動を充実させ、読書に親しむこどもたちの育成に大きくつながると考えています。 山手小学校 井岡祥一 校長 POPで紹介 「子ども司書」おすすめ本 2期生 丸山さんおすすめ 『吾輩も猫である』 赤川次郎ほか/著 (新潮社) 1期生 澁谷さんおすすめ 『てぶくろがいっぱい』 フローレンス・ スロボドキン/文(偕成社) こどもたちが自分たちで読書の楽しさを伝える「子ども司書」の活動。家族や先生方の支えを受けながら、その輪は確実に広がっています。本を通じて人とつながる喜びを知ったこどもたちが、これからどのような未来を描いていくのでしょうか。図書館から生まれる新しい物語に皆さんも参加しませんか?広報紙やホームページでお知らせします。 広報番組「あしやトライあんぐる」の『子ども司書』特集はYouTubeでご覧になれます。