04 特集2 私たちのまちの 民生委員・児童委員 問い合わせ 地域福祉課 ☎38-2113 芦屋に住んで50年 少しでも芦屋の役に立ちたい 民生委員・児童委員3年目 田島 田鶴子 さん 『地域でつながりができることがやりがい』 民生委員として、2人の福祉推進委員の方と一緒に協力しながら高齢者の見守り活動をしています。初めて訪問すると、挨拶だけで終わってしまうことが多いですが、2度、3度と訪問すると顔を覚えてもらえ、笑顔で迎えていただけます。その日の出来事から始まり、お互いに心を開いていろいろな話ができると嬉しいですね。 今まではただ何となく前を通っていたお家の方々とつながりができて、活動を始めてからは「あの方は元気でいるかな」と考えるようになりました。地域でつながりができていることが実感できます。 『見守り活動では少しの変化に気づくことが大切』 お一人で生活されている方は特に注意して見守るようにしています。ご自宅に訪問しても反応がないときには、郵便受けやごみ出しの様子を見て普段と違う様子がないか確認します。 年末のお箸配りで訪問したときに周辺がものすごくガスのにおいがするお家があったんです。インターホンを押しても、出てこられなかったので、まさかと思いましたが不在のようで、電話を入れておきました。本人に話を聞くと3カ月前にも、においがすごくすると言われたけれどそのままだったそうです。 後日近くのガス管が壊れていたことがわかりました。そこのお家は周りが空き家で、ガス漏れに気づきにくかったんです。こういうつながりがあってこその役割ができると嬉しいですね。 民生委員・児童委員って? 地域の人たちが安心して暮らせるように、こどもから高齢者までの見守り、相談・支援等を行うボランティアとして活動しています。 現在98人が活躍しており、その中でも児童に関することを専門に担当する「主任児童委員」が6人います。 民生委員・児童委員の活動 民生委員・児童委員には守秘義務があり、活動上知りえた内容を口外することは決してありません。安心してお困りごとをご相談ください。 話を聞く 地域の身近な相談役として、悩みや心配ごとの相談に親身に対応し、的確な情報を提供します。 つなぐ こどもから大人まで、支援が必要な方のニーズに合わせて行政や専門機関につなぐパイプ役になります。 見守る 地域で安心、安全に過ごせるように、援助を必要としている人はいないか、訪問活動などを通じて見守りをしています。 障がいのある人や高齢者だけではなく、赤ちゃんのいるご家庭への訪問や登下校の見守りなど、活動はさまざまです。 活動がきっかけで交友関係が広がりました 民生委員・児童委員 竹川かよ子さん 私は、町内に民生委員がいない!ということで何も分からないまま引き受けることになりました。仕事もあり、務まるか不安でしたが、先輩民生委員の方から優しく丁寧に教えていただけました。 月一回の定例会では、福祉関係の研修などがあり、仕事のシフトを調整しながら、無理せず出席しています。 訪問活動では、 顔見知りの方が増え、挨拶やちょっとした会話も多くなり、交友関係が広がってきました。 沢山の人との出会いがあり、民生委員になって良かったと思います。 最善の対応を心がけています 民生委員・児童委員 中村馨乃信さん 40代半ばで民生委員に就任し、約7年活動しています。1年ほどは先任の方と2人で訪問活動をしていました。現在は、高齢者生活支援センターや市役所、社会福祉協議会などの担当者と相談しながら専門的な知見に基づいて、その時々で最善の対応となるように心がけています。また、近所の山手小学校で毎朝の登校班の見守り活動を続けています。卒業する6年生から感謝状やお礼のお手紙をいただくこともあり、「後輩」に励まされるというのも悪くないものですね。