02-03 特集 みどり豊かな美しいまち みどり豊かな美しい本市の景観は、自然と暮らしが織りなす「けしき」として先人たちから受け継がれてきました。その”歴史”を大切にし、”未来”へつなぐため、”いま”の取り組みを紹介します。 問い合わせ まちづくり課☎38-2109 まちづくりに関する対談 芦屋市都市景観賞を受賞した芦屋リストランテベリーニの小野さんと、芦屋の景観行政に長く携わってこられた奈良文化財研究所 文化遺産部 景観研究室 客員研究員の小浦 久子先生と、芦屋のまちづくりについての対談を行いました。 髙島市長 美しい景観を次世代へつなげていきたい 広い空と豊かな緑、美しい景観。芦屋市には、ゆったりとした時間が流れています。その静穏な雰囲気は単なる規制の結果ではありません。市民一人一人が誇りをもってともに創り上げてきた成果です。 幼い頃の原風景は、一生残ります。こどもたちが街を歩きながら芦屋の良さを肌で感じ、景観の魅力を発見・共有することで、その思いを次の世代へとつなげていきたいと考えています。 小浦 久子先生 緑の大切さを改めて考えてほしい 芦屋に入ると、空気が変わったように感じるのは、豊かな緑が大きな魅力だからです。山の緑を背景に、住宅地にも多くの緑が溢れています。震災前は、芦屋の暮らし方や景観に自然と良さが受け継がれていましたが、震災以降、大きな邸宅の分割や緑の少ない住宅が増えてきました。新たに芦屋に住む人々が増える中で、緑の大切さを守る人が少なくなっているのが現実です。芦屋の暮らしや景観への誇りを感じてもらい、魅力的なこのまちを未来へとつなげていくことが大切だと考えます。 芦屋 リストランテ ベリーニ 小野さん 落ち着いたまちなみは芦屋の魅力 私は就職をきっかけに35年前に芦屋に住み始めました。住みやすく自然が豊かなこのまちが気に入っています。近くの山を歩いたり、緑を眺めながら家でゆったりと過ごす時間や、公園で遊びに来る人々を眺めることが、心地よいひとときです。お店がある芦屋川沿いの場所は特に魅力的だと感じていて、オーナーが変わっても時代が変わっても落ち着いた店構えを維持し、変えないことを大切にしています。 まちづくりに関する基準 01)芦屋市住みよいまちづくり条例 建物を新しく建てたり増改築したり、土地を分けたり開発する場合は、「芦屋市住みよいまちづくり条例」に基づく事前の手続きが必要です。これは、住民が安心して暮らせる良好な住環境を守り、育てるためのルールです。 02)屋外広告物 屋外広告物条例施行後、一定期間が経過したため、令和6年度から3年間かけて市内全域の広告物を再度調査しています。良いまちなみづくりにご協力いただいている市民・事業者の皆さまに感謝します。 03)景観 芦屋市は全域を景観地区に指定し、一戸建て住宅も基準があります。新築だけでなく外壁の塗り替えなどリフォーム時も、景観法に基づく申請と審査が必要です。みどり豊かな美しいまちをみんなで守りましょう。 04)屋外広告物サポーター 今年度から、屋外広告物サポーター制度を開始します。新たにサポーターになってくださる市民の皆さんとともに、違反広告物だけでなく、良好な広告物を探したいと思っています。 制度の説明会を実施します。申込フォームに必要事項をご記入のうえ、ぜひご参加ください。 景観フォーラム 先人たちがつくり、受け継いだ私たちがみんなで守り、育ててきた芦屋のまちの素晴らしさを一緒に味わいましょう。 表彰式やパネルディスカッションだけでなく、芦屋のまちの素敵な景色をたくさん展示します。 ▶日時 10月3日(金)午後1時30分~(受付:午後1時~) ▶会場 ルネサンス クラシックス芦屋ルナ・ホール 竹村 忠洋(国際文化推進課 学芸員)による基調講演もあります。 わたしたちのすきなけしき 普段何気なく過ごしている毎日のけしきが、実は芦屋だけの素晴らしいけしきだったこと、大人になってから気づいたことはありませんか? そんな素晴らしいけしきを、市立認定こども園・保育所の5歳児クラスのこどもたちが探してくれました。 表紙の写真は、こどもたちがタブレットを使って撮影した作品の一部です。ぜひ、こどもたちが考えたタイトルと合わせて写真をご覧ください。 すべての作品は、景観フォーラムで展示します。お楽しみに!