02-03 特集 特集:住み慣れた地域で安心して暮らすために ─芦屋市の高齢者施策 認知症を正しく知り これからの暮らしに備える 古和先生(神戸大学大学院教授)と髙島市長が語る 認知症予防と安心して暮らせるまちづくり 問い合わせ 高齢介護課☎38-2044 認知症って、どんな病気? 市長 神戸大学大学院医学系研究科教授で、認知症予防推進センター長の古和先生にお話を伺います。高齢化が進む中、認知症は多くの方が気になっている話題ですが、そもそも「認知症」とはどのようなものなのでしょうか。 古和先生 認知症とは、普通の老化よりも早く認知機能が低下して、日常生活や社会生活に支障が出る状態をいいます。 「コグニケア」で認知症予防とリスク管理 市長 認知症を予防するために、普段の生活でできることはありますか。 古和先生 まず大切なのは、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を予防・治療することです。こうした病気は認知症のリスクを高めることが分かっています。その上で、今、科学的な根拠が高いとされている予防の方法が、「運動」「栄養管理」「社会参加」を組み合わせた取り組みです。 市長 いろいろなことをバランスよく続けることが大切なんですね。 古和先生 そうです。その考え方を取り入れたのが、私たちが提供している「コグニケア」というプログラムです。週1回の運動教室や2カ月に1回の専門家による講義、そして年1回認知機能の機能評価を組み合わせたもので、楽しみながら認知症予防に取り組めるプログラムです。 外出することが、脳へのよい刺激に 市長 外出することも認知症予防につながると聞きますが、どのような効果があるのでしょうか。 古和先生 外に出て人と話をすると、思いがけない会話ややり取りが生まれますよね。そうした刺激が脳をよく働かせ、生活の質の向上にもつながります。 市長 芦屋市でも、高齢者の皆さんが外出しやすいように、バス運賃の助成を行っています。 助成額を調整しつつ、定期券(グランドパス)への助成も新たに加えて継続していく予定です。 古和先生 安心して公共交通を利用できる環境が整うことは、とても大切です。外出する機会が増えることで、健康寿命を延ばすことにもつながると期待しています。 「少し気になる」と思ったら早めの相談を 市長 ご家族が「最近、物忘れが増えたかな」と感じたら、どうすればよいでしょうか。 古和先生 例えば、同じことを何度も聞いたり、自分が失敗したこと自体を忘れてしまったりする場合は、加齢による物忘れとは違う可能性があります。気になることがあれば、一人で悩まず、かかりつけ医や専門の相談窓口に相談してください。 市長 芦屋市には、市内5カ所の高齢者生活支援センターがあり、認知症に関する相談も受け付けています。ご本人やご家族だけで抱え込まず、ぜひ気軽にご相談いただきたいですね。 また、10月からは「終活」の相談窓口もさらに充実させます。 古和先生 認知症が進むと、自分の希望を伝えることが難しくなることがあります。元気なうちに、これからの暮らしや医療について家族と話し合っておくことは、ご本人の意思を尊重するだけでなく、ご家族の負担を軽くすることにもつながります。 認知症を正しく知ることが、安心して 暮らせる第一歩 古和先生 認知症は、誰にでも起こりうる病気です。だからこそ、早い段階から正しく理解し、それぞれのステージに応じた対応をしていくことが大切です。 市長 芦屋市では、神戸大学と連携協定を結び、市民センター・老人福祉会館で「コグニケア」の教室を毎週開催しています。認知症予防に興味のある方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。 プロフィール:古和 久朋 医師 神戸大学大学院医学系研究科教授。脳神経内科医として認知症の診断や研究に携わる一方、予防の重要性に着目し、その取り組みを地域で実践しています。 神戸大学監修 認知症予防プログラム「コグニケア」体験会 ■日時 9月9日(水)午後3時~4時30分 ■会場 老人福祉会館/市民センター218室 ■内容 コグニケアの説明後、笑いながら頭と体を同時に鍛える運動教室を体験。 ■申し込み 申込フォーム・ホームページまたは(「コグニケア」で検索)・電話で。 ■問い合わせ 神戸大学大学院医学系研究科 認知症予防推進センター ☎078-803-5469(平日・午前10時~午後4時)[メール]padinfo@org.kobe-u.ac.jp 市民向け講演会 「MCI(軽度認知障害)について」 ■日時 11月30日(月)午後2時~3時30分 ■会場 保健福祉センター ■内容 MCI(軽度認知障害)について/受診・相談のポイントと家族の関わり方 ■対象 市民・先着150人〈要予約〉 ■講師 森本耕平 医師(神戸大学医学部附属病院) ■申し込み 9月14日(月)~申込フォームまたは電話で。(定員に達し次第受付終了) ■問い合わせ 精道高齢者生活支援センター ☎34-6711 こんなことで困っていませんか? 「介護のこと」「認知症のこと」「住まいやお金のこと」「健康のこと」…など 高齢者生活支援センター 総合相談窓口 高齢者が住み慣れた地域でいきいきと暮らし続けることができるために、健康や介護予防、福祉等に関する身近な総合相談窓口として、市内5カ所に「高齢者生活支援センター」を設置し、おおむね65歳以上のご本人やその家族等からの相談に応じています。 東山手高齢者生活支援センター 住所:芦屋市朝日ヶ丘町 6-9 (ケアステーションあしや聖徳園内) 連絡先:Tel.32-7552 Fax.22-0339 六麓荘町・岩園町・楠町・翠ケ丘町・親王塚町・朝日ケ丘町・東山町 精道高齢者生活支援センター 住所:芦屋市呉川町14-9 (保健福祉センター内) 連絡先:Tel.34-6711 Fax.31-0674 茶屋之町・大桝町・公光町・川西町・津知町・竹園町・精道町・浜芦屋町・伊勢町・松浜町・平田北町・平田町・打出小槌町・宮塚町・若宮町・宮川町・浜町・西蔵町・呉川町 西山手高齢者生活支援センター 住所:芦屋市西山町2-6 (芦屋山手サンモール商店街内) 連絡先:Tel.25-7681 Fax.25-7687 剣谷・奥山・奥池町・奥池南町・山手町・山芦屋町・東芦屋町・西山町・三条町・月若町・西芦屋町・大原町・船戸町・松ノ内町・業平町・上宮川町・三条南町・前田町・清水町 潮見高齢者生活支援センター 住所:芦屋市潮見町31-1 (あしや喜楽苑内) 連絡先:Tel.34-4165 Fax.31-3714 若葉町・緑町・潮見町・陽光町・海洋町・南浜町・涼風町 打出浜高齢者生活支援センター 住所:芦屋市高浜町6-1 (グルメシティ芦屋浜店1階) 連絡先:Tel.34-5001 Fax.34-5002 春日町・打出町・南宮町・大東町・高浜町・新浜町・浜風町 「エンディングノート」「相続・遺言」もっと知りたい、終活のこと 10月からはじまります 権利擁護支援センター 終活相談窓口 「もしも」に備え、これからの安心のために「終活」に関するご相談ができます。何から始めればいいか分からないといったお悩みや不安に、専門の相談員が丁寧にお答えします。 来所・電話で無料で相談をお受けします。 ■日時 月~金・午前9時~午後5時※祝日・年末年始除く ■問い合わせ 権利擁護支援センター (保健福祉センター内)☎31-0682 認知症の方・家族の居場所づくりを応援します! あしやの会/あしやの会@ふらっと 自分たちがやりたいことを実現できる場として、企画から参加者で 考えて取り組んでいます。気軽にご参加ください。 【あしやの会】 ■日時 9月18日(金)午後1時30分~3時 ■問い合わせ 東山手高齢者生活支援センター☎32-7552 あじさいの会~認知症のかたを支える家族の会~ 認知症の方を支える家族が集い経験や情報を分かち合いながら助け合ってよりよい介護をめざす「家族の会」です。 ■日時 9月14日(月)※毎月第3(月)午後1時30分~3時30分〈祝日は第2(月)〉■問い合わせ 社会福祉協議会(保健福祉センター 精道高齢者生活支援センター内)☎34-6711 認知症カフェ 認知症の方やそのご家族・地域住民・介護職員などだれもが集える場所です。気軽に悩み相談や世間話などができるコミュニケーションの場です。 高齢者・認知症の方の外出を支援します! 高齢者バス運賃助成事業 10月1日から事業内容が変更になります 高齢者数の増加に伴い、高齢者バス運賃助成事業を維持するため、バス運賃助成の内容を見直し、10月から助成率を現行の5割から3割へ変更します。 (助成内容の変更に伴う利用者の手続きは不要です) 阪急バス(負担割合の変更) 10月1日から ●利用者負担額:運賃の7割(10円未満切り上げ) ●市の助成:運賃の3割 みなと観光バス(定額助成) 10月1日から ●利用者負担額:乗車運賃から100円を差し引いた額 ●市の助成:100円 「hanicaはんきゅうグランドパス70」(70歳以上専用定期券) 6月1日より購入費用の一部を助成しています。詳細はホームページへ。 福祉タクシー利用料金助成 10月から対象者を拡充します 交通機関を利用することが困難な在宅の方に、通院などで福祉タクシーなどを利用する際の利用料金の一部を助成します。 ■対象 60歳以上の寝たきりまたは認知症、もしくは要介護3以上の在宅高齢者 ■助成額 1枚につき500円(年間52枚の利用券交付、更新時期以外の申請はひと月につき4枚の交付) ■申し込み 担当の高齢者生活支援センター(上記参照)もしくはケアマネジャーへ。