ホーム > 教育・文化・スポーツ > 文化・歴史 > 文化施設 > 芦屋市民センター > 芦屋市民センター主催事業 > 1970年の音を聴く2台のピアノと電子音響のためのシュトックハウゼン『マントラ』

ここから本文です。

更新日:2020年11月11日

1970年の音を聴く2台のピアノと電子音響のためのシュトックハウゼン『マントラ』

芦屋市制施行80周年記念 ルナ・ホール開館50周年記念

マントラ2

 芦屋市民センター ルナ・ホールは1970年に開館しました。2台のピアノと電子音響のための「マントラ」は、20世紀ドイツが生んだ大作曲家、カールハインツ・シュトックハウゼンが、同じ1970年、日本万国博覧会での演奏のために来日、ドイツ館での連日の演奏のさなかに構想し、その後の作曲へのターニングポイントともなった代表作のひとつです。2人のピアニストが、超絶技巧のピアノパートの演奏に加え、打楽器を鳴らし、電子音を同時に操作する難曲で、演奏時間は約70分。長大な交響曲にも匹敵する、音楽史上で伝説的な超大作です。実演には膨大なリハーサルを要すとあって、これまで日本で演奏される機会は稀でした。作曲から50年を経て、関西での初演になります。
 ピアニスト浦壁信二と大井浩明は2014年以来ドゥオを結成し、マーラー、R.シュトラウス、ショスタコーヴィチ、バルトーク、ストラヴィンスキー等のピアノ版の世界初演/日本初演に加え、ブーレーズ・バートウィッスル・ツィマーマンから邦人作品に至る、幅広いプログラミングで既に10公演の共演を重ねています。今回が初の関西公演となります。加えて電子音響の第一人者、有馬純寿を迎えての完全な布陣での演奏です。

マントラ

事業内容

日時

令和3年1月9日(土曜日)午後3時開演(午後2時15分開場)
会場 ルナ・ホール

出演

浦壁信二(ピアノ)、大井浩明(ピアノ)、有馬純寿(電子音響)

演奏曲

K.シュトックハウゼン(1928-2007):2台のピアノと電子音響のための「マントラ」(1970)
K.Stockhausen: “MANTRA”for two pianos and electronics (1970)

A.ジョリヴェ(1905-1974):「パチンコ」(1970)

A.Jolivet:"Patchinko" for two pianos(1970)

W.A.モーツァルト(1756-1791):2台のピアノのためのソナタ ニ長調K.448 (1781)
W.A.Mozart: Sonata for two pianos in D major, K.448 (1781)
西村朗(1953-):2台のピアノのための「波うつ鏡」(1985) ほか
A. Nishimura: “Vibrancy Mirrors” for two pianos (1985)

入場料

前売り3,000円・当日3,500円(全席指定)

高・大・大学院生 2000円(当日同じ)

小・中学生1,500円(当日同じ)

チケット販売所

芦屋市民センター事務所(午前9時~午後5時30分、日祝は午後5時まで、火曜日休館)

芦屋市役所売店

ローソンチケット(Lコード56705)

主催 芦屋市・芦屋市教育委員会
後援

大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館

協力 帝塚山学院大学
問い合わせ

芦屋市民センター「ルナ・ホール事業」担当

(電話番号:0797-35-0700)

出演者プロフィール

浦壁信二(ピアノ)Shinji Urakabe, piano
1969年生まれ。4才の時にヤマハ音楽教室に入会、1981年国連総会議場でのJOC(ジュニア・オリジナル・コンサート)に参加し自作曲をロストロポーヴィッチ指揮ワシントンナショナル交響楽団と共演。1985年から都立芸術高校音楽科、作曲科に在籍後、1987年パリ国立高等音楽院に留学。和声・フーガ・伴奏科で1等賞を得て卒業、対位法で2等賞を得る。ピアノをテオドール・パラスキヴェスコ、伴奏をジャン・ケルネルに師事、その他ヴェラ・ゴルノスタエヴァ、イェルク・デームス等のマスタークラスにも参加。1994年オルレアン20世紀音楽ピアノコンクール(フランス)で特別賞ブランシュ・セルヴァを得て優勝。ヨーロッパでの演奏活動を開始。その後拠点を日本に移し室内楽・伴奏を中心に活動を展開、国内外の多くのアーティストとの共演を果たしている。近年ソロでも活動の幅を拡げ2012年CD「水の戯れ~ラヴェルピアノ作品全集1」、2014年「クープランの墓~ラヴェルピアノ作品全集II」をリリース、それぞれレコード芸術誌に於て特選、準特選を得るなど好評を得ている。EIT(アンサンブル・インタラクティブ・トキオ)メンバー。現在、洗足学園音楽大学客員教授、ヤマハマスタークラス講師として後進の指導にも当たっている。

大井浩明(ピアノ)Hiroaki Ooi, piano
スイス連邦政府給費留学生並びに文化庁派遣芸術家在外研修員としてベルン芸術大学(スイス)に留学、ブルーノ・カニーノにピアノと室内楽を師事。同芸大大学院ピアノ科ソリストディプロマ課程修了。ガウデアムス国際現代音楽演奏コンクール(1996)、メシアン国際ピアノコンクール(2000)入賞。朝日現代音楽賞(1993)、アリオン賞(1994)、青山音楽賞(1995)、村松賞(1996)、出光音楽賞(2001)、文化庁芸術祭賞(2006)、日本文化藝術賞(2007)、一柳慧コンテンポラリー賞(2015)等受賞。「ヴェネツィア・ビエンナーレ」「アヴィニョン・フェスティヴァル」「MUSICAVIVA」「ハノーファー・ビエンナーレ」「パンミュージック・フェスティヴァル(韓国・ソウル)」「November Music Festival (ベルギー・オランダ)」等の音楽祭に出演。アルトゥーロ・タマヨ指揮ルクセンブルク・フィルと共演したCD《シナファイ》はベストセラーとなり、ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジック"CHOC"グランプリを受賞。2010 年からは、東京で作曲家個展シリーズ「Portraits of Composers(POC)」を開始、現在までに45公演を数える。公式ブログhttp://ooipiano.exblog.jp/

有馬純寿(電子音響)Sumihisa Arima, electronics
1965年生まれ。エレクトロニクスやコンピュータを用いた音響表現を中心に、ジャンルを横断する活動を展開。ソリストや室内アンサンブルのメンバーとして「サントリーホール サマーフェスティバル」「コンポージアム」などの現代音楽祭をはじめ数多くの演奏会で電子音響の演奏や音響技術を手がけ高い評価を得ている。第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞芸術振興部門を受賞。2012年より国内外の現代音楽シーンで活躍する演奏家たちと現代音楽アンサンブル「東京現音計画」をスタート、その第1回公演が第13回佐治敬三賞を受賞した。東京シンフォニエッタメンバー。現代音楽作品の電子音響の演奏以外では、一柳慧、湯浅譲二、杉山洋一をはじめとする作曲家との共同作業や、スガダイロー、石若駿などジャズミュージシャンや、国内外の実験的音楽家とのセッションも積極的に行っている。また、会田誠、小沢剛らとの「昭和40年会」をはじめ美術家とのコラボレーションも多く、最近では「瀬戸内国際芸術祭2013、2016」に参加し、香川県男木島にてインスタレーションの展示やワークショップなどを行なったほか、昨年10月にはソウルにて韓国の同世代の美術家たちとのプロジェクト「50|50」を行なった。現在、帝塚山学院大学人間科学部情報メディア学科准教授。京都市立芸術大学非常勤講師。

関連講演会

「1970年の音を聴く 大阪万博でのシュトックハウゼンと武満徹を中心に」

講師 川崎弘二(電子音楽研究、相愛大学音楽学部非常勤講師)
1970年大阪生まれ。著書に「日本の電子音楽」「黛敏郎の電子音楽」「武満徹の電子音楽」等
日時 令和3年1月9日(土曜日)午後1時~2時
会場 芦屋市民センター本館401室
定員 先着50名(予約不要)
参加費 無料(直接会場へお越しください)

 

お問い合わせ

市民センター

電話番号:0797-35-0700

ファクス番号:0797-31-4998

お問い合わせフォーム(外部サイトへリンク)(別ウィンドウが開きます)

ページの先頭へ戻る