■平成２８年度第１回　芦屋市自立支援協議会　会議録

■日時　平成２８年７月２９日　金曜日　午後１時３０分～午後３時３０分

■場所　東館３階大会議室

■出席者
　会    長　　  堺　孰　　
　副 会 長　　　木下　隆志
　委　　員　    田中　佐代子　尾﨑　郁子　 俵原　正仁　 川辺　麻起子
　　　　　　　  森實　伸一　　齊藤　登      岡本　直子　 加納　多惠子
                脇　 朋美　   三谷　百香    鈴木　敦子　 寺岡　康世
                三谷　高路　  山口　佐起子　福田　晶子   寺本　慎児
　欠席委員　　　長澤　豊　    仲西　博子    長野　良三　 木村　嘉孝　 朝倉　己作 
　事 務 局　　　本間　慶一　  川口　弥良　  長谷　啓弘　 吉川　里香　 松丸　真奈

■事務局　障害福祉課

■会議の公開　公開

■傍聴者数　５人

■１　会議次第
　(1)開会
　　 開始時点で２３人中１８人の委員の出席により成立
　(2)会長挨拶
　(3)委員及び事務局の紹介
　(4)議事
　　 ①平成２７年度相談支援事業実績報告及び平成２８年度実施計画について
　　 ②平成２８年度基幹相談支援センター実施計画について
　　 ③実務者会及び専門部会活動報告について
　　 ④障害者差別解消法について
　 　⑤その他
　(5)閉会　　 
　
■２　提出資料
　　資料１　　　　　　　　芦屋市自立支援協議会委員名簿
    資料２－１～２－５　  平成２７年度相談支援事業実績報告及び平成２８年度実施計画
　　資料３                平成２８年度基幹相談支援センター実施計画
　　資料４－１～４－２　　実務者会及び専門部会活動報告
　　資料５－１～５－２　　障害者差別解消法について

■３　審議経過

　　（１）平成２７年度相談支援事業実績報告及び平成２８年度実施計画について
    各相談支援事業所より「平成２７年度相談支援事業実績報告及び平成２８年度実施計画について」説明

　　（堺会長）
　　それぞれ５名の方々にご報告をいただきましたが，日ごろは様々な事例を通して，後からご報告いただきます
　　基幹相談支援センターも含めて，第一線で毎日相談業務に追われていると思います。阪神南圏域の中では，芦
　　屋市は計画相談の導入が１００％を達成し，相談支援事業における相談件数も昨年と比べて約３，６００件増
　　えています。相談員の人数にも限界がありますし，このまま年々増え続けていくことはないと思いますが，今
　　後も各事業者が協力し情報交換を行い，困難な事例については，基幹相談支援センターとも連携して，円滑に
　　相談支援事業が継続できることを願っておりますので，これからもよろしくお願いいたします。

　　（２）平成２８年度基幹相談支援センター実施計画について
    基幹相談支援センターより「平成２８年度基幹相談支援センター実施計画について」説明

　　（堺会長）
　　基幹相談支援センターの実施計画について幅広くご報告いただきましたが，ご質問いただける方おられますか。
　　（福田委員）
　　今後の課題や計画等を聞かせていただきましたが，障がいのある方ご本人の抱えている問題への認識が低下し
　　ている事例が増加してきているという点について，このまま放っておいたらご本人の権利が侵害されたり，危
　　険が見込まれる場合や，解決困難な事例になってしまうことが予想されるような複合的な問題が含まれている
　　事例に対して，それぞれの相談支援事業所が単独，もしくは共通した対応方針や指針のようなものがあるのか
　　どうか，教えていただけますか。
　　（堺会長）
　　非常に大事なご質問ですね。複合的な問題に関する相談や将来的な解決が困難と予測される相談事例はそれぞ
　　れ皆抱えているとは思いますが，それらの困難事例への対応策は仕組みとしてあるのかということと，これま
　　でどういう対応をしてきたかについて，傍聴ではありますが，実際に多くの事案に対応されてきている丸谷さ
　　ん，お答えいただいてよろしいでしょうか。
　　（傍聴　丸谷）
　　対応策の仕組みがあるかどうかと言われますと，特に決まった仕組みというものはありません。その都度その
　　事案に対して，関係する支援者同士で対応策を協議し，支援を行っているのが現状です。また困難な事例に対
　　応するため，様々な研修を受け，相談員のスキルアップを図っています。
　　（福田委員）
　　実際対応される中で，対応策の仕組みのようなものがあったらいいなと思われることはありますか。
　　（堺会長）
　　芦屋の相談支援体制は，呉川町の福祉センターにおいて相談支援事業，困難事例に対応する基幹相談支援セン
　　ター，権利擁護支援センターが１か所に集結し，さらに必要に応じて各事業所の計画相談とも連携を図ってい
　　るという現状です。そういう面では無意識に支援者間の連絡，連携や調整ができていると思います。それが画
　　一的な仕組みとして決まったものを受動的に運用しているわけではなくて，有機的にできているという実績に
　　ついては私自身も報告受けたことがありますし，そういう相談支援体制は芦屋の特徴かなと感じています。
　　（三谷委員）
　　私もそう思います。私も基幹相談支援センターの立場として，日頃から相談員からいろいろな事案に対してど
　　こに課題があって，どう連携したらいいのかという相談を受けます。福祉センターの２階には家庭児童相談室，
　　３階には保健センターもあり，事案に応じてその都度情報共有もでき，支援者が１つにまとまっていることで，
　　支援者間の連携がしやすいなと感じています。そのため職員同士の関係性もつくりやすい環境にあると思いま
　　す。
　　（堺会長）
　　それでも対応すべき相談支援の件数がかなり多いため，支援者も日々かなり大変な状態だと思います。したが
　　って，その辺は今後の課題だと思います。
　　（福田委員）
　　実際に支援や介助を行う現場で働いている我々にとっては，相談員の動きがなかなか見えづらい部分もあって，
　　どういった形で連携がなされているのか，一定の対応方針があるのかないのかというところについても日頃気
　　になることがあったため質問させていただきました。
　　（堺会長）
　　相談者の身になると，いつになったら支援してもらえるのだろうかと待っている方がいらっしゃるということ
　　を，相談員の方々はもちろん分かってはおられると思いますが，やはり忘れてはならないということだと思い
　　ます。ありがとうございました。
　　それではこの後は実務者会の活動等についてまとめていただき，緊急性や課題を整理していただきましたので，
　　ご報告よろしくお願いいたします。

　　（３）実務者会及び専門部会活動報告について
    実務者会委員・専門部会委員より「実務者会及び専門部会活動報告について」
　　　　説明

　　（堺会長）
　　資料４－１の自立支援協議会実務者会名簿というのがお手元にあると思います。こちらの中から実務者会の会
　　長として社会福祉法人芦屋なかよし福祉会なかよし工房の髙橋さんを指名させていただきたいと思います。髙
　　橋さんはなかよし工房で施設長を務めておられ，芦屋の情勢もよくご存知ですし，これまでの実務者会の活動
　　においても協力いただいた方です。皆さんのご賛同を得て髙橋さんに実務者会の会長をお願いをしたいと思い
　　ますが，よろしいでしょうか。
　［拍手］
　　（堺会長）
　　それでは，髙橋さんより一言お願い致します。
　　（傍聴　髙橋）
　　髙橋と申します。なかよし工房で施設長をさせていただいております。非力ですが，実務者会活動を実のある
　　ものにしていきたいと思います。これからどうぞよろしくお願いいたします。
　　（堺会長）
　　ありがとうございました。自立支援協議会においての実動部隊が実務者会と専門部会という２つの部会でござ
　　いますので，どうぞこの部会の名簿に入っておられる方々の活動を盛り立てていけるように皆さんとともに支
　　えたいと思いますので，どうぞよろしくお願いします。報告をいただきました三谷委員も今後とも活動の支援
　　をよろしくお願いいたします。障がいのある方への支援課題として度々あげられている地域移行ということに
　　関してですが，最近発生した凶悪事件の容疑者は一定の治療期間を経て，地域で生活を送った後，あのような
　　大事件を起こしてしまいました。障がいのある方の地域移行後の見守りやケアが至らなかった結果，あのよう
　　な大事件を起こしてしまったとするならば，地域移行を支援する際には，この課題が解決しないと地域で生活
　　するのは難しくなる可能性があります。地域社会での生活支援の課題を含めて，専門部会と実務者会において
　　課題解決に向けて，頑張っていただきたいと思います。

　　（４）障害者差別解消法について
    事務局より「障害者差別解消法の概要と芦屋市での取り組みについて」説明
　　木下副会長より「障害者差別解消法施行後の課題と地域協議会の役割」について説明

　　（堺会長）
　　要点を分かりやすく説明していただきまして，ありがとうございました。これに関するご質問は，本日の資料
　　を再度ゆっくりと読んでいただいてから，ということでお願いいたします。重要なことは，このような法律が
　　施行される時代になったということ，そして障害者差別解消法であって，差別禁止法ではないということの趣
　　旨が今の説明でよく分かりました。また行政側はかなりのリーダーシップを発揮しなければならないというこ
　　とも言われましたので，どうぞよろしくお願いいたします。

　　（５）その他について
    福田委員より「権利擁護支援システム推進委員会報告」について説明
　　事務局より「『障がいを理由とした差別と思われる事例』『障がいがある人への配慮の好事例』の募集につい
　　て」，「高浜町１番社会福祉施設建設用地活用事業について」及び「第４期福祉計画・平成２７年度実績評価
　　公表について」説明
　　木下副会長より「芦屋大学の空きスペース活用について」説明

    （堺会長）
　　皆さんのご協力のもと事業報告や，障害者差別解消法についての講義も行っていただきました。先ほど事務局
　　から説明があったとおり，１２月に自立支援協議会の第２回目を開催予定ということですので，次回開催まで
　　に本日の議題についてご質問やご提案があれば，私か事務局へご連絡をいただきたいと思います。今日の自立
　　支援協議会はこれで閉会したいと思います。ご協力ありがとうございました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以　上