■平成２９年度第１回　芦屋市自立支援協議会　会議録

■日時　平成２９年８月８日　火曜日　午後１時３０分～午後３時３０分

■場所　消防庁舎３階　多目的ホール

■出 席 者
　会　　長　　　堺　孰
　副 会 長　    木下　隆志　　
　委    員      土田　陽三　　山田　映井子　 尾﨑　郁子    川辺　麻起子
　　            芦田　貴美子　杉田　倶子     木村　嘉孝    朝倉　己作
　　　　　　　　齊藤　登      岡本　直子　　 加納　多惠子  脇　 朋美
　　　　　　　　三芳　学　    加島　愛理　   津田　美穂    岡本　慶子
　　　　　　　　山口　佐起子　福田　晶子     寺本　慎児　　
　欠席委員　　　仲西　博子　　俵原　正仁
　オブザーバー　中野　美智子
　事 務 局　　　本間　慶一　  川口　弥良　  長谷　啓弘　  吉川　里香　松丸　真奈

■事務局　障害福祉課

■会議の公開　公　開

■傍聴者数　６人

■１　会議次第
　(1) 開会
　　　開始時点で２３人中２１人の委員の出席により成立
　(2)委員委嘱
　(3)市長挨拶
　(4)委員及び事務局の紹介
　(5)会長，副会長の選出
  (6) 議事
　　　①平成２８年度相談支援事業実績報告及び平成２９年度実施計画について
　　　②平成２９年度基幹相談支援センター実施計画について
　　　③実務者会及び専門部会活動報告について
　　　④第４期障害福祉計画の実績報告について
　 　 ⑤その他
　(7) 閉会　　 
　
■２　提出資料
　　資料１　　　　　　　  芦屋市自立支援協議会委員名簿
　　資料２－１～２－５　  平成２８年度相談支援事業実績報告及び平成２９年度実施
　　　　　　　　　　　　　計画
　　資料３－１～３－５　  平成２９年度基幹相談支援センター実施計画
　　資料４－１～４－２　　実務者会及び専門部会活動報告
　　資料５　　　　        第４期障害福祉計画実績報告

■３　審議経過

　　（１）平成２８年度相談支援事業実績報告及び平成２９年度実施計画について
  　　　  各相談支援事業所より「平成２８年度相談支援事業実績報告及び平成２９年度実
　　　　施計画について」説明
　　
　　 （堺会長）
       　ありがとうございました。各相談支援事業所から報告をいただきました。
　　　 圏域コーディネーターから見て，計画相談のことも含め，近隣市の状況など何かコメント
       はありますか。
     （中野オブザーバー）
　　　　 兵庫県の計画相談達成率は，全国で４７位でした。芦屋市はセルフプランが若干ありま
       すが，計画相談の達成率は１００％となっています。西宮市においては，計画相談の達成
       率は１００％ですが，計画相談の待機者が非常に多く，障がい福祉サービスを利用するに
       は，サービス等利用計画を作成する必要がありますので，セルフプランの割合が高くなっ
       てしまう現状にあります。
　　　　 また，尼崎市の場合は，なかなか計画通りに進んでいないようで，今，一生懸命取り組
       んでおられるところです。
     （堺会長）
　　　 　ありがとうございました。ご質問やご意見などがございましたらお受けしたいと思いま
       すが，いかがでしょうか。
     （木村委員）
　       いろいろな相談事案のご報告をいただいて，一つは発達障がいの相談が増えてきている
       という実態がわかりました。過去にサポートファイルをつくりましたが，どれくらい活用
       されているのでしょうか。
　　　　 また，発達障がいは個々の特性が様々で，今の単体のサービスあるいはその組み合わせ
       で果たして十分な支援ができているのかが，気になります。
     （堺会長）
　　　　 ありがとうございました。後半の部分は，相談支援事業所の連携，あるいは課題をどう
       解決していくかということに結びつくようなことも含んでいると思います。
     （事務局　本間）
         サポートファイルの配布状況ですが，平成２７年度が延べ１８１冊，平成２８年度は延
       べ２１１冊となっており，増加傾向にはありますが，まだ十分に行き渡っている状況では
       ありません。今後とも普及啓発に努めていきたいと考えています。
　　 （堺会長）
        　学校にもご協力いただき，周知徹底を図っていただいているところですが，芦屋特別支
       援学校ではいかがですか。
     （芦田委員）
　　　　 学校では，サポートファイルではなく，個別の教育支援計画や個別の指導計画を作成し
       ています。教育支援計画は，生涯にわたって利用していくものになるため，保護者や事業
       所の方とお話をさせていただきながら作成しています。
     （堺会長）
　　　　 尼崎市の実情に詳しい木下副会長，サポートファイルについての尼崎市の実情などをお
       願いします。
     （木下副会長）
　　　　 教育機関等との連携というところで，サポートファイルが各機関との切れ目をなくすた
       めのものとして各自治体で作成されました。芦屋市においては，創設当時に教育機関と連
       携し，サポートファイルが構築されていくという流れがあったように思います。
　　　　 尼崎市では，内容の改訂とともに，毎月１回若しくは２回研修会を行っていますが，参
       加者は１０名前後となっています。
     （山口委員）
　　　   芦屋市立すくすく学級の利用に際して，一般相談が窓口になるなど，就学前の子どもを
       持つお母さんたちから相談を受ける機会が増え，障がい受容が難しいという印象を受けて
       います。就学前の子どもから成人の方の相談を受けていますので，支援者にシームレスを
       求めるのではなく，「本人のことを相手につないでいけるようなツールとして，サポート
       ファイルを使ってください。いろいろな検査データなどをここに書いてください。」と
       説明をして渡しています。 
　　　　 サポートファイルを手にする機会がなく，成人になっておられる方もいますが，障害年
       金の手続の際に，これまでの生育歴を見直すということを求められることなりますので，
      「小さいときのことを，母子手帳からの転記でもいいので，思い出しながらサポートファ
       イルを記載してください」とサポートファイルの使い方を紹介し，渡しています。
     （木村委員）
　　　　 サポートファイルを保護者が実際に活用し，各機関で何度も同じ説明をせずに済むよう
       になればよいと思います。
     （堺会長）
　　　 　齋藤委員，何かご意見がありますか。
     （齋藤委員）
　　　 　報告を聞いて，一番大事なことは情報の共有化だと感じました。サポートファイルをつ
       くるときに私も参画しており，果たしてこれを誰が書くのだろう，本当にこれを維持でき
       るのかと，私は当初思ったのです。配布はしているが，実際に活用されているかどうかの
       把握も必要だと思います。また，作成に当たっては，電子データで作成することにより，
       作成もしやすくなり，情報の共有もしやすくなるのではないでしょうか。
     （堺会長）
　　　 　内容を分析して，課題解決の際，情報を共有して，いかにシステム化するかというとこ
       ろは，これからになると思います。
　     次に三芳委員から基幹相談支援センター実施計画について，報告をお願いします。

　　
    （２）平成２９年度基幹相談支援センター実施計画について
          基幹相談支援センターより「平成２９年度基幹相談支援センター実施計画について」説明
　　
     （堺会長）
　       ありがとうございました。今年の福祉フェアは，非常に盛大だったと聞いております。　　
　　　　 次に自立支援協議会の下部組織である専門部会と実務者会の活動報告についてお願い
       します。

　　
    （３）実務者会及び専門部会活動報告について
          基幹相談支援センターより「実務者会及び専門部会活動報告について」説明
　　
    （三芳委員）
         実務者会の座長について，自立支援協議会の会長が指名することと要綱に規定されてい
       ます。ご検討をお願いいたします。
　　（堺会長）
　      それでは，三田谷学園の河井施設長を座長に指名します。
　　（三芳委員）
　　　　では，三田谷学園の河井施設長を実務者会の座長として，実務者会を運営します。
　　（堺会長）
　　　　朝倉委員，今年度，専門部会で取り組む６５歳到達時における介護保険サービスへの移
      行についていかがですか。
　　（朝倉委員）
　　　　法律上は，原則６５歳になれば，介護保険サービスへ移行するとなっています。しかし，
      障がい福祉サービスを生まれたときから，若しくは，若い頃から利用されている人にとっ
      て，本人の意思に関係なく，６５歳になると今まで受けていたサービスを変えなければい
      けないことについて，今受けているサービスをそのまま利用するという選択肢があっても
      よいのではないかと思います。育成会の立場としましては，大反対です。
　　　　相談支援事業の実績報告に戻りますが，実績の報告は，毎年同じ報告を受けている印象
      を受けます。データの整理に時間がかかっており，相談員のキャパシティーが完全にオー
      バーしているのではないかと思います。
　　　　また，近々県が施設，サービス提供事業者の評価を実施すると聞いており，その結果を
　　　公開していただけると，保護者もサービスを利用する際の事前情報として参考にすること
　　　ができるので，よいのではないかと思います。
　　（堺会長）
        相談員は，１人ずつきめ細かく時間をかけてサービス等利用計画を作成しています。計画
　　　ができ上がり集約化，あるいはコンパクト化するというのは，これからの問題だと思います。
　　（朝倉委員）
　　　　サービスごとに各々の事業所の特色等を記載したものを取りまとめ，相談員が見れるよ
      うにしておけば，相談を受ける上で，相当省力化になるのではないかと思っています。
　　（堺会長）
　　　　相談支援事業の実績報告等について，今までずっと系統的に継続してやってきましたが，
      来年から，少し工夫して，時間の節約をしていくということも大事だと思います。
　　（事務局　本間）
　　　　次回から検討いたします。
　　（堺会長）
　　　　地域移行については，県，基幹相談支援センター，市が連携し，取り組んでいるところ
      ですので，今後も積極的に進めていってください。
　　（木村委員）
　　　　専門部会のメンバーを見せていただきましたが，身体障がいのある人の市内唯一の通所
      施設であるみどり地域生活支援センターが入っていないのはなぜですか。
　　（三芳委員）
　　　　専門部会のメンバーに身体障がいのある人の施設が入っていないということに関してで
      すが，テーマによって毎年構成員を選んでいただいております。今年度に関して，みどり
      地域生活支援センターへも相談をさせていただきましたが，通所をされている人が６５歳
      近くの人が少なく，まだ若い人が多いということで，今回のテーマで協力できるところが
      あるかというとことになり，今回は入っていませんでした。今回のご意見を受けて再度検
      討いたします。
　　（木村委員）
　　　　誰もが毎年１つずつ年をとっていきますので，ここ１～２年で該当者がいないからとい
      って避けて通ることができる話ではありません。みどり地域生活支援センターも専門部会
      へ参加いただき，課題・問題となっていることの把握や意見を言っていただきたいと思い
      ます。
　　（堺会長）
　　　　ありがとうございました。再度，今日の委員の意見を伝え，メンバーに入っていただい
      たほうがよいと思います。
　
　　
    （４）第４期障害福祉計画の実績報告について　
          事務局より「第４期障害福祉計画の実績報告について」説明

　　（堺会長）
　　　　ありがとうございました。第４期障害福祉計画は何年から何年になりますか。
　　（事務局　長谷）
　　　　平成２７年度から２９年度の３年になります。
　　（朝倉委員）
　　　　８ページに成年後見制度の利用の件数がありますが，これを障がいのある人と障がいの
      ない人に分けると何件ずつになりますか。また，この中に法人後見は何件ありますか。
　　（事務局　吉川）
　　　　この資料に示しています成年後見制度利用支援事業の３件については，全て障がいのあ
      る人が対象となっています。成年後見制度利用支援事業の中には，市長申し立て，申し立
      て費用助成，報酬助成とありますが，３件とも報酬助成となっています。この中の１件は
      弁護士と法人の複数後見であり，残りの２件は司法書士等の専門職後見の方です。
　　（福田委員）
　　　　１０ページの日常生活用具給付事業で，「概ね計画どおりに推移しています」と記載があ
      りますが，平成２８年度の在宅療養等支援用具であれば計画値が１８件で，実績値が２８
      件となっており，大きく増加しているように思うのですが，何％ぐらいの変化を「概ね」
      と規定されているのでしょうか。
　　（事務局　長谷）
　　　　各項目で判断するのではなく，全体的に計画値と比較し「概ね」と記載しています。
　　（堺会長）
　　　　少し大きく捉え過ぎかもしれませんね。
　　（事務局　長谷）
　　　　平成２９年度の実績について，評価の記載について検討したいと思います。
　　（堺会長）
　　　　よろしくお願いします。杉田委員，いかがですか。
　　（杉田委員）
　　　　今回の報告とは違いますが，発達障がいが非常にマスコミの中で取り上げられており，
　　　そのことを相談する所があるということはありがたいことだと思います。
　　　　２０年ほど前にアスペルガー症候群の勉強をしたことがありますが，そのときはあまり
      知られておらず時期的に早かったと思うのですが，これだけ各事業所で相談などが出てきて
      いる状況にあり，もう一度，勉強をさせていただけたらありがたいと思いました。
　　（堺会長）
　　　　ありがとうございました。第４期障害福祉計画については，計画期間が平成２７年度か
      ら平成２９年度となっており，今後も計画の推進をよろしくお願いします。
　
　　
    （５）その他について
          芦屋メンタルサポートセンター杉江氏(傍聴)より「浜町拠点開設について」説明
          事務局より「高浜町１番社会福祉複合施設の整備について」及び「啓発冊子『自
          分らしく輝いて暮らせるまち　芦屋』の配布について」説明
　　　　　　
　　（堺会長）
　　　　ありがとうございました。予定されていた議題が，報告事項を含めて終わりましたので，
　　　第１回芦屋市自立支援協議会を閉会させていただきます。ありがとうございました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　          　　以　　上