更新日:2020年7月16日
地震から身を守るために
大地震が発生したその瞬間に冷静に対応するのは難しいものです。しかし、その一瞬の判断が生死を分けることもあります。あわてず、落ち着いて行動するために、行動パターンを覚えておきましょう。
地震の揺れと被害の関連イメージ
【気象庁震度階級関連解説表(抄)】
震度階級
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人の体感・行動
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屋内の状況
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屋外の状況
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耐震性の低い木造建築
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5弱 |
大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる。 |
電灯などのつり下げ物は激しく揺れ、棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。座りの悪い置物の大半が倒れる。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。 |
まれに窓ガラスが割れて落ちることがある。電柱が揺れるのがわかる。道路に被害が生じることがある。 |
壁などに軽微なひび割れ・亀裂がみられることがある。 |
5強 |
大半の人が、物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。 |
棚にある食器類や書棚の本で、落ちるものが多くなる。テレビが台から落ちることがある。固定していない家具が倒れることがある。 |
窓ガラスが割れて落ちることがある。補強されていないブロック塀が崩れることがある。据付けが不十分な自動販売機が倒れることがある。自動車の運転が困難となり、停止する車もある。 |
壁などにひび割れ・亀裂がみられることがある。 |
6弱 |
立っていることが困難になる。 |
固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。 |
壁のタイルや窓ガラスが破損、落下することがある。 |
壁などのひび割れ・亀裂が多くなる。壁などに大きなひび割れ・亀裂が入ることがある。かわらが落下したり、建物が傾いたりすることがある。倒れるものもある。 |
6強 |
立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされ、動くこともできず、飛ばされることもある。 |
固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。 |
壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多くなる。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。 |
壁などに大きなひび割れ・亀裂が入るものが多くなる。傾くものや、倒れるものが多くなる。 |
7 |
固定していない家具のほとんどが移動したり倒れたりし、飛ぶこともある。 |
壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物がさらに多くなる。補強されているブロック塀も破損するものがある。 |
傾くものや、倒れるものがさらに多くなる。 |
地震への事前の備え
- けがの防止対策をしておく
・避難に備えてスリッパやスニーカーなどを準備しておく。
・停電に備えて懐中電灯をすぐに使える場所に置いておく。
・食器棚や窓ガラスなどには、ガラス飛散防止装置をしておく。
- 家屋や塀の強度を確認しておこう
・家屋の耐震診断を受け、必要な補強をしておく。
・ブロックやコンクリートなどの塀は、倒れないように補強しておく。
- 消火の備えをしておこう
・小さな揺れの時には、火の始末をする習慣をつけておく。
・火災の発生に備えて消火器の準備や風呂の水のくみ置きをしておく。
- 過去の地震の教訓を学んでおこう
・消防署などが実施する後援会や座談会に参加し、過去の地震の教訓を学んでおく。
・新聞、テレビ、ラジオやインターネットなどから防災の知識を身につけておく。
- 火災発生の防止対策をしておこう
・ふだん使用しない電気器具は、差込プラグをコンセントから抜いておく。
・電気やガスに起因する火災発生防止のため感震ブレーカー、感震コンセントなどの防災機器を設置しておく。
- 知識・技術を身につけておこう
・日ごろから防災訓練に参加して、身体防護、出火防止、初期消火、救出、応急救護、 通報連絡、避難要領などを身につけておく。
地震発生時の行動パターン
地震発生
- 落ち着いて自分の身を守る
机の下などへもぐる。倒れてくる家具や落下物に注意。揺れがおさまるまで様子を見る。
- 身体に危険がないときには火を消す
コンロの火を消し、ガスの元栓を閉める。 電気器具のコンセントを抜く。
- 揺れがおさまったらドアや窓を開けて、逃げ道を確保する。
震動でドアが開かなくなることもある。戸を開けて避難口を確保する。
1~2分
- 火元を確認・初期消火
万一出火しても天井に燃え移る前なら大丈夫。あわてず消火を。
- 家族の安全を確認
- 靴をはく
ガラスの破片などから足を守る。
- 非常持出品を用意する
荷物は最小限に。
3分
- 隣近所の安全を確認
一人暮らしの高齢者世帯などに積極的に声をかけ安否を確認。
火が出ていたら大声で知らせ、協力して消火活動を行なう。
- 余震に注意
5分
- ラジオなどで情報を確認
間違った情報にまどわされないように。
- 電話はなるべく使わない
- 家屋倒壊などのおそれがあるので、徒歩で避難する
ブロック塀や自動販売機、ガラスに注意。車は使用せず(山間部などの一部の地域を除く。)、狭い路地を通るのも避ける。
5~10分
- 子どもを迎えに行く
自宅を離れるときは、行き先を書いたメモを目立つ場所に残す。
- 電気のブレーカーを切る
10分~数時間
- 消火・救出活動
隣近所で協力して消火や救出活動を。
自分たちで手におえない場合は、消防隊に任せる。
- 山崩れ、がけ崩れ、津波に注意
居住地の自然環境を把握して、二次災害防止に努める。
- 正しい情報を聞く
間違った情報に惑わされず的確な行動をとる。
~3日ぐらい
- 生活必需品は備蓄でまかなう
災害発生から3日間は、外部からの応援は期待できない。
- 災害情報、被害情報の収集
市の広報に注意する。
- 壊れた家には入らない
- 引き続き余震に注意
避難生活では
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屋内での安全確保
自宅では
- テーブルやベッドの下などに隠れ身を守る。隠れる余裕がなければ、手近の座布団などで頭を保護する。
- 料理中は、可能ならすぐに火を消す。台所は食器棚や冷蔵庫、コンロの上の鍋など危険が多いため無理はしない。
- おさまったらすぐにドアを開けて逃げ道を確保する。
エレベーターの中では
- 地震時管制装置がついているエレベーターは、自動的に最寄の階に停止する。周囲の状況を確認して降りる。装置がついていなければ、すべての階のボタンを押し、停止した階で外に出る。
- 閉じ込められても天井などから無理に脱出するのは危険。非常ボタンやインターホンで連絡をとり、救出を待つ。
デパート・スーパーでは
- ショーケースの転倒や商品の落下、ガラスの破損に注意が必要。柱や壁際に身を寄せ、手荷物で頭を守る。
- 店員の指示にしたがって行動する。パニックに陥りあわてて出口に殺到すると危険。
屋外での安全確保
路上では
手荷物などで頭を守り、広場などへ逃げる。
繁華街ではガラスや看板などの落下物、自動販売機の転倒に注意。住宅街では倒壊の危険性があるブロック塀や石壁、門柱から離れる。
車の運転中は
- 急ブレーキは大事故のもと。ハンドルをしっかり握って徐々にスピードを落とし、道路の左側に停車してエンジンを切る。
- 揺れがおさまるまでは車外に出ず、カーラジオなどで情報を確認。
- 車を離れるときはキーをつけたままにする。緊急時に移動させる場合があるので、ドアロックもしない。
電車の中では
- 電車は揺れを感じると自動的に停車する。つり革や手すりにしっかりとつかまり、倒れないように注意。
- 網棚からの落下物に備え、手荷物や雑誌などで頭を保護する。
- むやみに線路に降りるのは危険。係員の指示に従う。
地震火災の防止
地震の二次災害でもっとも恐ろしい火災。地震時の初期消火のタイミングを頭に入れておき、あわてず確実に火の始末をしましょう。
- チャンス1・グラッときたとき
身体に危険がないときには火を消す。ただし、最近は地震時に自動的にガスの供給が停止されるマイコンメーターの設置、その他の暖房機器も耐震装置などが進んでいるため、危険を冒してまで火を消す必要はない。
- チャンス2・ 大揺れがおさまったとき
まずはテーブルの下などで身を守り、大きな揺れがおさまってから、火を消す。
- チャンス3・燃えはじめたとき
万一出火したら、すばやく備え付けの消火器などで消火する。天井まで火が回ってしまったら速やかに避難する。
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