ここから本文です。
更新日:2024年5月1日
今回は、消防士が災害時に身に着ける空気呼吸器を紹介します。
皆さん、テレビや新聞で、消防士がボンベのようなものを背負っているところを見たことはありませんか?
そのボンベこそが今回紹介する「空気呼吸器」です!
どのような資器材なのか見ていきましょう。
「空気呼吸器」は、火災による煙の中はもちろんのこと、体に悪いガスなどが発生しているような場所でも
隊員が活動できるように、呼吸を確保するための資器材です。
ボンベの中には綺麗な空気がたくさん入っており、マスクをつけてボンベの中の空気を吸うことで、
20分~30分程度の活動が可能となります。
「空気呼吸器」はどのような構造になっているのか、簡単に説明していきます!
空気呼吸器は大きく分けて3つに分かれています。
・空気呼吸器を背中に背負うための「ハーネス」
・綺麗な空気が入っている「空気ボンベ」
・体に悪い空気を吸わないようにする「マスク」
この3つを全てあわせて「空気呼吸器」といいます!
背中に背負うためのベルトや、空気ボンベとマスクを取り付けるところがあります。
他にも、ボンベの中にどれだけ空気が残っているのかを確認するメーターなどが取り付けられています。
空気ボンベの中には20分~30分程度活動することができる空気が入っています。
しかし、呼吸が早くなると、空気はすぐになくなってしまいます。
呼吸を管理して空気を長持ちさせる技術も消防士には必要です!
マスクは顔に密着することで、体に悪い空気を吸うことなく、ボンベに入っている綺麗な空気のみで呼吸をすることができます!
マスクと空気ボンベは細いホースによって繋がっています。
具体的に「空気呼吸器」はどのような現場で活躍するのでしょうか。
まずは火災現場です!
火災現場では、写真のようにはしごを使って2、3階に進入することがあります。
火災で発生する煙を吸い込んでしまうと、最悪の場合には命を落とす危険性があるので、
どれだけ重くても「空気呼吸器」は必須ですね!
このオレンジ色の服は陽圧式化学防護服といって、体にとって有害な物質や細菌類
(毒・劇物、病原体、有毒ガスなど)
が発生したときに着るものです。
吸い込むと危険なものばかりなので、陽圧式化学防護服の中では「空気呼吸器」を背負っています!
他にも「空気呼吸器」は様々な現場で活躍します!!
消防士にとって重要な資器材「空気呼吸器」。
重さはなんと約10㎏あり、構造は複雑で簡単には扱えません。
しかし、消防士は全員「空気呼吸器」について勉強し、日々、体を鍛えて災害に備えているのです!