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更新日:2023年1月10日
タンク車の最大の特徴は、車両内部に約1500リットルの水が入った水槽が内臓されていることです。
その水量は一般家庭の浴槽7~8杯分になります。
1分1秒で状況が刻々と変化する火災現場に急行し、消火栓や防火水槽から水を取水するための一連の時間を削減することで、いち早く送水し、消火を開始することができます。
消火栓から水を取水するためのスイッチや、取水した水に圧力をかけて送水したりと、機関員はさまざまな仕事をここで行います。
中央についている電子モニターには、内部の水の流れがリアルタイムに表示されます。
しかし、機関員は数値以外のわずかに感じる音や振動など、五感を駆使して水の動きを読み取ります。
車両側面のシャッターを開けると、消火に使用するホースや、燃えている家の玄関扉を破壊するためのエンジンカッターと呼ばれる資機材などが積載されています。
現場の緊迫した状況の中でも焦らず冷静に準備できるよう、普段からきちんと整理整頓して積載しています。
火災時の活動を円滑にするために、火災現場で使用する資機材をセットにして積載しています。
中央のバッグにはマンション等の狭い活動スペースでもホースが取り回し易くなるよう、「狭所巻き」と呼ばれる特殊な形状でホースを収納しています。狭所巻きは,水を通すとヘビがとぐろを巻いたような形になるのが特徴です。
また、火災から逃げ遅れ、ベランダ等から助けを求める人を救出するためのロープも準備しています。