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更新日:2023年9月13日

令和4年度決算の概要

概要

一般会計歳入480億5,058万円
(前年度に比べ9,377万3千円、0.2%減少)
一般会計歳出455億9,092万円
(前年度に比べ13億4,283万9千円、3.0%増加)

令和4年度は、変化する社会情勢に応じるよう累次の補正予算を編成し、国・県の交付金を活
用しながら、前年度からの新型コロナウイルス感染症に加え、原油価格・物価高騰への対応のた
めの各事業を実施しました。また、刻々と変化する社会・経済情勢に対応しつつ、未来の芦屋市
を作り上げるよう、「美しいまちなみを守り、磨き上げるまちづくり」、「子どもたちが安心し
て暮らし、学べる環境づくり」及び「一人一人に寄り添い、誰ひとり取り残さない多様性のある
社会づくり」について重点的に予算を編成し、執行しました。
まず、新型コロナウイルス感染症への対応では、感染予防のためのワクチン接種事業及び新型
コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金事業等の実施のほか、新たな生活様式に対応するた
め、AI(人工知能)を活用した自動応答サービス(AIチャットボット)の導入や図書館にお
いてマイナンバーカードでの図書貸出等を開始しました。原油価格・物価高騰への対応では、住
民税非課税世帯等や子育て世帯に対する給付金事業及び福祉事業者や保育事業者等に対する支援
金事業を実施したほか、エネルギー費用の負担軽減のため、省エネ家電製品購入促進事業を実施
しました。
一方、「美しいまちなみを守り、磨き上げるまちづくり」では、街路及び公園の樹木等維持管
理について包括管理業務委託を開始したほか、引き続き、芦屋川沿道の無電柱化工事、JR芦屋
駅南地区市街地再開発事業、橋梁長寿命化修繕工事を実施しました。また、鉄道事業者の実施す
る鉄道斜面豪雨対策事業に対して補助を行いました。
次に、「子どもたちが安心して暮らし、学べる環境づくり」では、市立打出・大東保育所の民
間移管を実施し、岩園幼稚園での3歳児保育の検証及び令和5年度からの本実施を決定したほ
か、引き続き、保育士・保育教諭活躍サポート事業等を実施しました。そのほか、通学路の安全
性の向上を目的とした路肩のカラー化工事を実施し、令和元年度より進めていた精道中学校建替
工事が完了しました。
また、「一人一人に寄り添い、誰ひとり取り残さない多様性のある社会づくり」では、新たに
HPVワクチンキャッチアップ接種事業、家計改善支援事業を開始し、大学等受験料支援金制度
を創設したほか、引き続き、医療的ケア児の保育事業を実施するとともに歯科節目検診を拡充
(60歳を対象に追加)しました。
その他、美術博物館、谷崎潤一郎記念館の改修工事や地域脱炭素に向けた調査等検討業務、指
定ごみ袋の導入を進めました。
各種財政指標については、実質公債費比率は、総合公園整備に係る割賦金に対し公共施設等整
備基金を取り崩さず一般財源で負担したことにより、令和4年度の単年度数値が上昇したため、
数値は上昇(悪化)しました。一方、将来負担比率は、償還額が借入額を超え、市債残高が減少
したこと及び財政基金等の残高が増加したことから数値は下降(改善)しました。また、財政の
硬直度を示す経常収支比率については、前年度に比べ市税や地方消費税交付金が増加したもの
の、扶助費、物件費等の経常経費も増加しており、数値は上昇(悪化)していますが、昨年度に
引き続き100%を下回る水準となっています。
今後も、人口減少及び高齢化への対応や老朽化した公共施設の改修等に要する経費の増加を見
据え、物価上昇等が経済情勢に与える影響を注視しつつ、引き続き慎重な財政運営が必要です。

以下、市の代表的な会計である一般会計を中心に、その特徴をお知らせします。

実施した主な事業

個別事業の詳細は決算概要(別ウィンドウが開きます)を参照

  • 新型コロナウイルス感染症対策および物価高騰対策等

1)感染拡大防止対策

公共施設や教育保育施設での感染拡大防止対策

抗原検査キット配布事業の実施

2)生活支援

住民税非課税世帯等臨時特別給付金支給事業の実施

価格高騰緊急支援給付金支給事業の実施

子育て世帯物価高騰対策支援金事業の実施

子育て世帯生活支援特別給付金支給事業の実施

新型コロナ生活困窮者自立支援金事業の実施

3)事業者への支援

キャッシュレス決済ポイント還元事業の実施

公共交通事業原油価格高騰対策支援事業の実施

医療機関、薬局等物価高騰緊急支援金事業の実施

介護保険サービス事業所等に対する物価高騰対策支援事業の実施

4)新しい生活様式

新型コロナウイルス感染症に係るオンライン授業環境拡充事業の実施

5)ワクチン接種・その他

新型コロナウイルスワクチン接種事業の実施

省エネ家電買い替え促進事業の実施

  • 美しいまちなみを守り、磨き上げるまちづくり

街路及び公園の樹木等維持管理における包括管理業務委託の開始

芦屋川沿道の無電柱化工事、JR芦屋駅南地区市街地再開発事業、橋梁長寿命化修繕工事の実施

鉄道事業者が実施する鉄道斜面豪雨対策事業への補助

  • 子どもたちが安心して暮らし、学べる環境づくり

保育士・保育教諭活躍サポート事業の実施

通学路の安全性の向上を目的とした路肩のカラー化工事の実施

精道中学校建替工事の完了

  • 一人一人に寄り添い、誰ひとり取り残さない多様性のある社会づくり

HPVワクチンキャッチアップ接種事業の実施

家計改善支援事業の開始

大学等受験料支援金制度の創設

医療的ケア児保育事業の実施

歯科節目検診の拡充(60歳を対象に追加)

令和4年度一般会計及び特別会計決算の概要

会計区分

歳入

(千円)

歳出

(千円)

歳入歳出差引

(千円)

翌年度へ

繰り越すべき

財源(千円)

実質収支

(千円)

一般会計

48,050,580

45,590,920

2,459,660

241,687

2,217,973

国民健康保険事業

10,119,461

9,866,594

252,867

0

252,867

公共用地取得費

780,750

623,945

156,805

59

156,746

都市再開発事業

544,328

418,476

125,852

84,077

41,775

駐車場事業

79,505

45,068

34,437

0

34,437

介護保険事業

9,460,184

9,291,371

168,813

0

168,813

後期高齢者医療事業

2,439,097

2,332,729

106,368

0

106,368

小計

23,423,325

22,578,183

845,142

84,136

761,006

打出・芦屋

94,971

6,286

88,685

0

88,685

三条・津知

1,808

1,501

307

0

307

小計

96,779

7,787

88,992

0

88,992

総計

71,570,684

68,176,890

3,393,794

325,823

3,067,971

一般会計の決算額は、歳入総額が480億5,058万円に対し、歳出総額が455億9,092万円となっています。

歳入総額から歳出総額を差し引いた額から、翌年度に繰り越して実施する事業に充てる財源を控除した実質的な黒字額は22億1,797万3千円となっています。

令和4年度一般会計歳入歳出決算の構成

歳入

令和4年度の一般会計歳入決算額は480億5,058万円で前年度と比べ9,377万3千円(0.2%)の減少となりました。

市税

歳入全体の多くを占めます。個人市民税の給与所得及び法人市民税の法人税割の増加により、市民税が2億7,523万1千円(2.0%)増加し、新型コロナウイルス感染症拡大に係る特例措置の一部終了による増加により、固定資産税が1億5,994万3千円(2.1%)、都市計画税が4,502万6千円(2.4%)増加しました。市税総額では5億660万4千円(2.1%)増の241億4,934万2千円となっています。

譲与税・交付金

国や県が徴収した特定の税等について、一定の基準により市町村に分配されるものです。前年度と比べ1億8,218万円(5.8%)減の29億8,222万2千円となりました。

地方

交付税

特別交付税の減少により前年度と比べ2億429万2千円(24.3%)減の6億3,572万6千円となりました。

国県

支出金

国や県から交付される補助金や負担金等です。子育て世帯や住民税非課税世帯等への臨時特別給付金事業等に係る国庫支出金の減少等により前年度と比べ12億7,165万円(10.9%)減の103億9,213万7千円となりました。

市債

いわゆる借入金です。精道中学校整備工事費の増加に伴う中学校施設整備事業債の増加により前年度と比べ3億3,162万円(14.8%)増の25億7,280万円となりました。

その他

前記以外の収入で、寄附金や手数料収入等です。前年度と比べ7億2,612万5千円(11.0%)増の73億1,835万3千円となりました。

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歳出

令和4年度の一般会計歳出決算額は455億9,092万円で前年度に比べ13億4,283万9千円(3.0%)の増加となりました。

総務費

市役所全体の事務費や税金の徴収、戸籍及び住民票、選挙等に要する経費です。財政基金積立金の増加により23億855万8千円(42.9%)増の76億8,962万5千円となりました。

民生費

福祉等に要する経費です。子育て世帯や住民税非課税世帯等への臨時特別給付金事業等に係る経費の減少及び認定こども園誘致に要する経費の減少により9億3,276万3千円(5.5%)減の159億9,167万6千円となりました。

衛生費

保健やごみ処理等に要する経費です。合葬式墓地整備費の皆減及び新型コロナウイルスワクチン接種事業に要する経費の減少により5億6,101万4千円(11.2%)減の44億5,465万2千円となりました。

土木費

道路や都市計画、公営住宅等に要する経費です。都市再開発事業特別会計繰出金及びJR芦屋駅南地区市街地再開発事業に要する経費の減少により7億850万円(12.1%)減の51億2,789万4千円となりました。

消防費

消防・救急や災害対策に要する経費です。山手中学校への耐震性貯水槽整備工事費の皆減により5,610万円(3.7%)減の14億7,742万5千円となりました。

教育費

学校や幼稚園、社会教育等に要する経費です。精道中学校建替工事費及び美術博物館改修工事費の増加により12億1,817万1千円(25.7%)増の59億5,313万5千円となりました。

公債費

市債(借入金)の元金や利子の支払に要する経費です。元金償還金の増加により1億1,647万5千円(2.8%)増の42億7,830万7千円となりました。

その他

前記以外の経費で、議会費や商工費等が含まれます。4,198万8千円(6.4%)減の6億1,820万6千円となりました。

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市税収入とふるさと寄附

歳入の約5割を占める市税は、241億4,934万2千円で、うち市民税(個人)は130億4,897万2千円となっています。
また、芦屋市にいただいたふるさと寄附金は、2,274件、約7,653万1千円(前年度:3,485件、約9,598万7千円)となっており、様々な事業などに活用しました。
一方、市民の皆さんが他の自治体等に行なったふるさと寄附等による寄附金税額控除により、市民税が約8億8,588万円(前年度:約7億3,762万9千円)の減収となりました。

ふるさと寄附の詳細については、こちら(別ウィンドウが開きます)を参照

基金・市債残高の状況(一般会計)

 

 

令和元年度末(万円)

令和2年度末(万円)

令和3年度末(万円)

令和4年度末(万円)

基金残高

1,358,147

1,407,822

1,557,284

1,921,774

市債残高

4,871,392

5,159,109

5,000,093

4,828,577

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芦屋市の財政を家計簿に例えると・・・

令和4年度の一般会計の決算を1万分の1に縮小し、家計に例えました。

令和4年度は、資産運用などの雑収入(財産収入、寄附金、繰越金等)が増えた一方で、ローンの返済(公債費)や医療費(扶助費)の支出が増えました。また、今後の医療・介護費(扶助費)やローンの返済(公債費)に備え、例年よりも多く貯金(積立金)に積み立てました。

(1)歳入を例えると

 

家計に置き換えた場合の収入

年額

月額

給与収入

[市税、使用料、手数料等]

2,584,789円

(前年度2,540,868円)

215,399円

(前年度211,739円)

貯金の引き出し

[基金繰入金]

1,883円

(前年度22,671円)

157円

(前年度1,889円)

資産運用などの雑収入

[財産収入、寄附金、繰越金等]

560,097円

(前年度459,957円)

46,675円

(前年度38,330円)

親などからの援助

[国・県支出金、地方交付税、地方譲与税など]

1,401,009円

(前年度1,566,821円)

116,751円

(前年度130,568円)

ローンの借入

[市債]

257,280円

(前年度224,118円)

21,440円

(前年度18,677円)

収入合計

4,805,058円

(前年度4,814,435円)

400,422円

(前年度401,203円)

 

(2)歳出を例えると

 

家計に置き換えた場合の支出

年額

月額

食費

[人件費]

843,562円

(前年度867,544円)

70,297円

(前年度72,295円)

医療費など

[扶助費]

771,962円

(前年度704,512円)

64,330円

(前年度58,709円)

ローンの返済

[公債費]

427,831円

(前年度416,183円)

35,653円

(前年度34,682円)

光熱費や日用品

[物件費]

773,085円

(前年度734,802円)

64,424円

(前年度61,234円)

家の増改築

[維持補修費・投資的経費]

524,215円

(前年度601,714円)

43,684円

(前年度50,143円)

子どもへの仕送り

[繰出金]

269,947円

(前年度317,578円)

22,495円

(前年度26,465円)

親せきへの援助

[補助費、出資金、貸付金など]

582,117円

(前年度610,342円)

48,510円

(前年度50,862円)

貯金

[積立金]

366,373円

(前年度172,133円)

30,531円

(前年度14,344円)

支出合計

4,559,092円

(前年度4,424,808円)

379,924円

(前年度368,734円)

 

(3)基金残高と市債残高を例えると

家計に置き換えた場合の残高

令和3年度末

令和4年度末

貯金の残高

[基金残高]

1,557,284円

1,921,774円

ローンの残高

[市債残高]

5,000,093円

4,828,577円

 

事業ごとの決算の状況

事業ごとの決算の状況をお知らせします。

各事業は、細目という表現を用いています。

帳票のレイアウトの都合上、細目名称が全て表示されていないものがあります。各科目コード及び細目名称は、別添の細目名称一覧表をご参照ください。

今年度において、コード整理(コードの統廃合、細分化等)を行なった細目については、前年度決算額との乖離が大きくなっているものがあります。

表の各項目の意味については、以下のとおりです。

  • 科目コード・細目名:事業のくくりを示しています。
  • 決算額:令和4年度の事業費です。
  • 前年度決算額:令和3年度の事業費です。
  • 特定財源:その事業に使うための収入です。

    国庫支出金:国からの補助交付金、負担金等です。

    県支出金:県からの補助交付金、負担金等です。

    市債:国や金融機関等からの借入金です。

    その他:保育料や施設利用による受益者負担として支払われる使用料・手数料、特定の事業のために頂いた寄附金などがあります。

  • 一般財源:主に市税をいい、各事業にどれだけの税金が使われているかを示します。

細目別決算額調(PDF:583KB)(別ウィンドウが開きます)

細目名称一覧表(PDF:242KB)(別ウィンドウが開きます)

決算書・成果等説明書等

歳入歳出決算書(PDF:3,769KB)(別ウィンドウが開きます)

歳入歳出決算事項別明細書(PDF:4,268KB)(別ウィンドウが開きます)

成果等説明書(PDF:1,535KB)(別ウィンドウが開きます)

お問い合わせ

総務部財務室財政課 

電話番号:0797-38-2011

ファクス番号:0797-38-2155

お問い合わせフォーム(外部サイトへリンク)(別ウィンドウが開きます)

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