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更新日:2025年2月12日

阪神・淡路大震災芦屋市犠牲者追悼式

阪神・淡路大震災から1月17日で30年という節目を迎えるにあたり、「阪神・淡路大震災芦屋市犠牲者追悼式」を開催いたしました。

日時

  • 2025年1月17日(金曜日)14時30分~2025年1月17日(金曜日)16時30分

場所

名称

ルネサンス クラシックス芦屋ルナ・ホール

住所

兵庫県芦屋市業平町8番24号

電話番号 生活援護課 0797-38-2042

内容

当日は415名もの方にご参列いただき、誠にありがとうございました。以下、当日の式辞を文字に起こしたものを掲載いたします。

<式辞>
芦屋市を大きな揺れが襲ってから、30年が経ちました。
阪神・淡路大震災で犠牲となられた452名の皆さまに、市民を代表して、謹んで哀悼の誠を捧げます。

私は、震災後に生まれました。
あの日を経験していないからこそ、この2年間様々な方と対話を重ねてきました。
芦屋市民の先輩方。当時働いていた市役所職員。そして、芦屋まで応援に来てくださったボランティアの方。
一人ひとりの経験を伺い、改めて感じたのは、市民の皆さまの深い悲しみと、それを乗り越え、復興へと歩んでこられた市民の皆さまの強さです。

先日、私は犠牲者の方々の名簿を拝見しました。重みを感じながら1ページ1ページめくるたびに、452名お一人おひとりの人生が、そこに確かにあったことを、改めて強く、強く感じました。
悲しみは、簡単に癒えるものではないと思います。対話を重ねる中で、長い間、自分の想いに蓋をされてきたという方と出会いました。30年を迎えるにあたり、想いのこもったお手紙もいただきました。想いを聴かせていただくということは、あの日の記憶を、想いを、繋いでほしいということなのだと、私は思いました。

同時に、あの日からの日々を、未来に繋いでほしいという想いも、受け取りました。
いまではこの芦屋市は、世界に誇れる住宅都市となりました。ただこの道のりは、決して平坦なものではなかったはずです。復興の歩みの中で、困難に直面したことも一度や二度ではなかったことでしょう。それでも、芦屋市の力を、芦屋市民の力を皆さまが信じ続けたからこそ、今の芦屋市があるのだと思います。
芦屋市民の皆さま、芦屋を繋いでいただき、本当にありがとうございます。

30年を迎えるにあたり、私はある遺族の方にこう訪ねました。「どのように、30年目の1.17を迎えればよいのでしょうか」、と。
その方がくださったのは、「髙島さん、もう未来の話をして良いんじゃないかな」という言葉でした。亡くなられた方を想い、あの日を振り返ることは今なお大事だ。けれども、未来を見据え、これからの芦屋市に向けてさらに一歩、歩み出す日にもしてほしい。なぜなら、「亡くなった人を思い行動するとき、その人はいきている」からだと。

この言葉を胸に、特にこの1年は、未来世代とともに、あの日とあの日からの日々をつなぎ、伝える取組を進めてきました。そしてその息吹は、至るところに広がっています。

自治会が手を取り合って、市役所、消防や水道部を巻き込み、こどもとともに創り上げた防災訓練がありました。
震災を知らない先生が、震災と向き合い、小学生とともに学びあった授業がありました。
そして、震災を知らない大学生が、50人以上の市民と有識者から学び、創り上げた広報番組がありました。

つなぎ、伝えることは、学び合うこと。この1年間、ともに阪神・淡路大震災に向き合ってきた大学生の言葉です。震災を学び合い、命の大切さを学び合い、人との繋がりを学び合う。
その積み重ねこそが、災害に強い芦屋市を創るのだと信じています。
その鍵は、私が愛してやまない、芦屋市の市民力にあるのだと確信しています。

さあ、ともに、これからも、学び合いましょう。
ともに、世界一住み続けたい芦屋市を創り上げましょう。

それこそが、30年間一歩ずつ歩んでこられた先輩方への、何よりの恩返しだと、私は信じています。

「髙島さん、もう未来の話をして良いよ」。その言葉をくれたあなたに、私は今ならこう返します。
未来の話。それは、いまを生きる私たちの責任として、震災を知らない未来世代とともに、これからも震災を、命の大切さを、人との繋がりを学び合い続けることです。

452名の方々がいきている芦屋を創るのが、私たち、芦屋市民の使命です。
どうか、見守っていてください。

令和7年1月17日 芦屋市長 髙島 崚輔

お問い合わせ

企画部市長公室秘書・広報課広報係

電話番号:0797-38-2006

ファクス番号:0797-38-2152

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