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更新日:2023年5月26日
ヤングケアラーの問題は、年齢や成長の度合いに見合わない重い責任や負担をおうことで、本人の育ちや学びに影響があるとともに、家庭内のデリケートな問題、本人や家族に自覚がないと言った理由から、支援が必要であっても表面化しにくい構造となっています。
ヤングケアラーとは、障がいや病気、要介護などを抱えていてケアを要する家族がおり、介護を担わざるを得ない状況で家事や家族の世話などを行なう18歳未満の子どもを指す言葉です。
ヤングケアラーは本来大人が担うべき、以下のようなケアを行っています。
「中学2年生の約17人に1人がヤングケアラー」
文部科学省と厚生労働省が令和3年3月に発表した「ヤングケアラーの実態に関する調査結果」によれば、中学2年生の約17人に1人がヤングケアラーでした。しかし、ヤングケアラーと自覚している子どもは約2%しかいません。わからないと答えている中学2年生は12.5%おり、ヤングケアラーに該当しているかわからないままケアをしている現状がわかります。
また、ヤングケアラーという言葉自体の認知度が低く、聞いたことがないと答えた人が8割を超えています。
幼いころから介護が日常にあるために、無自覚のまま負担がかかっており、助けを求められない子どもも多くいると推察されます。
ヤングケアラーの子どもは、以下のような問題を抱えています。
ヤングケアラーについての特別の相談窓口を設けるのではなく、幅広く相談が受けられるように、教育・福祉・子どものそれぞれの相談窓口から相談を受け、連携し支援に繋げる体制をとっています。
ヤングケアラー相談窓口チラシ(PDF:1,116KB)(別ウィンドウが開きます)