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更新日:2023年10月4日
「富田砕花賞」は、平成2年に富田砕花生誕百年・芦屋市制施行50周年を記念して創設し、毎年全国から多くの応募があり、この賞にふさわしい詩集を決定してきました。
歴代応募詩集数・受賞詩集一覧(PDF:65KB)(別ウィンドウが開きます)
受賞者:文月悠光(ふづき・ゆみ)氏
受賞作品:パラレルワールドのようなもの(株式会社思潮社)
文月悠光(ふづき・ゆみ)
1991年北海道生まれ、首都圏在住。詩人、武蔵野大学客員准教授。
2008年、16歳で現代詩手帖賞を受賞。2010年、第1詩集『適切な世界の適切ならざる私』(ちくま文庫)で、中原中也賞、丸山豊記念現代詩賞を最年少18歳で受賞。
その他の詩集に『屋根よりも深々と』(思潮社)、『わたしたちの猫』(ナナロク社)。エッセイ集に『臆病な詩人、街へ出る。』(新潮文庫)、『洗礼ダイアリー』(ポプラ社)。
2022年、第4詩集『パラレルワールドのようなもの』を思潮社より出版。
文月悠光の『パラレルワールドのようなもの』は詩とは何かという自分自身への問いかけが全篇にみなぎっている。抽象語や観念語を排して、たえず具体的な書き方をして、今、自分が生きている世界(=世相)にもしっかり眼差しが注がれている。同時に自分の書きつけた一行に誘われるように積算しながら物語をつくっていくなど好詩集である。
令和5年は全国から115詩集の応募がありました。選考は応募詩集の中から候補作品を推薦委員が推薦し、その中から選考委員が選んでいます。令和5年度は8月の推薦委員会及び9月の選考委員会を経て、受賞作品が決定しました。推薦委員会により選出された最終候補作は下記のとおりです。
作品名 |
著者名(敬称略) |
---|---|
初めあなたはわたしの先に立ち |
花潜幸 |
物語はおしゃべりより早く、汽車に乗って |
坂多瑩子 |
69 |
近藤洋太 |
パラレルワールドのようなもの |
文月悠光 |
グラス・ランド |
水嶋きょうこ |
非公開
季村敏夫・たかとう匡子・時里二郎(50音順・敬称略)
今回応募された115詩集は、富田砕花旧居(別ウィンドウが開きます)(芦屋市宮川町4番12号)で展示します。
期間:令和5年11月贈呈式後から1年間
対象
令和4年7月から令和5年6月末日までに刊行された奥付のある詩集。
ただし、翻訳・アンソロジー・復刻及び遺稿詩集等は除く。