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更新日:2022年10月12日
「富田砕花賞」は、平成2年に富田砕花生誕百年・芦屋市制施行50周年を記念して創設し、毎年全国から多くの応募があり、この賞にふさわしい詩集を決定してきました。
歴代応募詩集数・受賞詩集一覧(PDF:65KB)(別ウィンドウが開きます)
受賞者:小林坩堝(こばやし・かんか)氏
受賞作品:小松川叙景(株式会社共和国)
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小林坩堝(こばやしかんか)
1990年生まれ。東京都在住。
詩集に『でらしね』2013年・思潮社(『中原中也賞』・『鮎川信夫賞』・『萩原朔太郎記念とをるもう賞』最終候補)
小詩集に『風船』2015年・カニエ・ナハ企画編集、『エンド・ロール』2017年・archaeopteryx(「現代詩手帖」2016年~2017年連載作を改稿)
この作品集は、今ここへ、たいせつな問いを投げかけてくる。冒頭作に脚のないハトが登場する。なぜ脚がないのか。しかも彼らは、狭い鳩舎で殺し合いをするという。ハトは平和の象徴。これは如何なる事態なのか。表出された言葉と写真により、平穏な日々に一瞬裂け目が生じ、うろたえる私達は深い問いを抱えることになる。
令和4年は全国から106詩集の応募がありました。選考は応募詩集の中から候補作品を推薦委員が推薦し、その中から選考委員が選んでいます。令和4年度は8月の推薦委員会及び9月の選考委員会を経て、受賞作品が決定しました。推薦委員会により選出された最終候補作は下記のとおりです。
作品名 |
著者名(敬称略) |
---|---|
息の重さあるいはコトバ五態 |
服部誕 |
冬の森番 |
青野暦 |
白と黒 |
なんどう照子 |
時間の遠近法は記憶の魔法 |
中澤清 |
小松川叙景 |
小林坩堝 |
光る背骨 |
浦歌無子 |
非公開
季村敏夫・たかとう匡子・時里二郎(50音順・敬称略)
今回応募された106詩集は、富田砕花旧居(別ウィンドウが開きます)(芦屋市宮川町4番12号)で展示します。
期間:令和4年11月贈呈式後から1年間
対象
令和3年7月から令和4年6月末日までに刊行された奥付のある詩集。
ただし、翻訳・アンソロジー・復刻・遺稿詩集及び電子書籍等は除く。