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更新日:2025年12月10日
「富田砕花賞」は、平成2年に詩人富田砕花生誕100年・芦屋市制施行50周年を記念するとともに、富田砕花の多彩な業績を顕彰するため創設されました。
毎年国内外問わず多くの応募があり、この賞にふさわしい詩集を決定してきました。
歴代応募詩集・受賞詩集一覧(PDF:173KB)(別ウィンドウが開きます)
令和7年11月20日(木曜日)、芦屋市立美術博物館において、富田砕花賞贈呈式が行われました。
贈呈式では、受賞詩集『そは、ははそはの』の中から、受賞者の薦田愛(こもだ・めぐみ)氏が選ばれた詩「ふたみ、夕暮れの」「ものぐるひ」の2篇を朗読されました。
また、選考委員を代表して河津聖恵(かわづ・きよえ)氏に講評を述べていただきました。

対象
令和6年7月から令和7年6月末日までに刊行された奥付のある詩集。
ただし、翻訳・アンソロジー・復刻及び遺稿詩集等は除く。
主催:芦屋市・芦屋市教育委員会
協力:富田砕花顕彰会
後援:兵庫県・兵庫県教育委員会・神戸新聞社
令和7年度第36回募集要項詳細(PDF:343KB)(別ウィンドウが開きます)
受賞者:薦田愛(こもだ・めぐみ)氏
受賞作品:『そは、ははそはの』(七月堂)

薦田愛(こもだ・めぐみ)
1961年神奈川県川崎市生まれ。早稲田大学第一文学部卒(文芸専攻)。成人までの年月の大半を埼玉県川口市で過ごす。二十余年の東京下町暮らしを畳み、2018年より関西在住。演劇・演芸・ダンス・俳句に親しみ、歩くことを好む。
詩集に『苧環論』(1989年/書肆山田。第一回歴程新鋭賞)、『ティリ』(1995年/七月堂)、『流離縁起』(2006年/ふらんす堂)。
2024年、第四詩集『そは、ははそはの』を七月堂より刊行。
感情の深さがあってこそ詩は命あるものとなる。本詩集は母との旅で掻き立てられる感情が動因だ。饒舌ともいえる文体は母への愛情や哀惜だけでなく、今を生きる者の複雑さをも取りこぼさない。体温をもって蘇る戦後の家族の風景も胸に迫る。最終章は謡曲の文体で母との新たな関係を模索し、詩集は未来へ開かれ終わる。
令和7年度は全国から150詩集の応募がありました。選考は応募詩集の中から候補作品を推薦委員が推薦し、その中から選考委員が選んでいます。令和7年度は8月の推薦委員会及び9月の選考委員会を経て、受賞作品が決定しました。推薦委員会により選出された最終候補作は下記のとおりです。
|
作品名(50音順) |
著者名(敬称略) |
|---|---|
|
その言葉はゴーヤのように |
佐川亜紀 |
|
そは、ははそはの |
薦田愛 |
|
ノックがあった |
岡本啓 |
|
花束 |
久谷雉 |
|
骨を撒く海にて、草々 |
雪柳あうこ |
| 雪の夜 | 高橋玖未子 |
非公開
河津聖恵・季村敏夫・たかとう匡子(50音順・敬称略)
富田砕花賞贈呈式チラシ(PDF:4,658KB)(別ウィンドウが開きます)
今回応募された150詩集は、富田砕花旧居(別ウィンドウが開きます)(芦屋市宮川町4番12号)で展示します。
期間:令和7年11月贈呈式後から1年間