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更新日:2024年10月9日
「富田砕花賞」は、平成2年に富田砕花生誕百年・芦屋市制施行50周年を記念して創設し、毎年全国から多くの応募があり、この賞にふさわしい詩集を決定してきました。
歴代応募詩集・受賞詩集一覧(PDF:108KB)(別ウィンドウが開きます)
受賞者:野木京子(のぎ・きょうこ)氏
受賞作品:廃屋の月(書肆子午線)
野木京子(のぎ・きょうこ)
1957年熊本県生まれ。東京都、埼玉県、兵庫県で育つ。横浜市在住。立教大学英米文学科卒。
詩集に『銀の惑星その水棲者たち』(1995年、矢立出版)、『枝と砂』(2000年、思潮社)、『ヒムル、割れた野原』(2006年、思潮社、第57回H氏賞)、『明るい日』(2013年、思潮社)、『クワカ ケルル』(2018年、思潮社)。
エッセイ集に『空を流れる川――ヒロシマ幻視行』(2010年、ふらんす堂)。
2024年、第六詩集『廃屋の月』を書肆子午線から刊行。
詩人の描く、生死の混じり合う《汽水域》の世界には、本源的なかなしみが漂いながらも、懐かしい生の温もりが通う。死者や異界にこそ、生きることの根につながる大切な言伝て(ことづて)があるという詩人の深い思いのあらわれでもあろうか。また、詩の言葉のたたずまいのしなやかさと、独自のイメージの展開力にもひかれた。
令和6年は全国から121詩集の応募がありました。選考は応募詩集の中から候補作品を推薦委員が推薦し、その中から選考委員が選んでいます。令和6年度は8月の推薦委員会及び9月の選考委員会を経て、受賞作品が決定しました。推薦委員会により選出された最終候補作は下記のとおりです。
作品名 |
著者名(敬称略) |
---|---|
祭りの夜に六地蔵 |
服部誕 |
忘れられるためのメソッド |
小川三郎 |
ヴォルガ残照 |
白井知子 |
廃屋の月 |
野木京子 |
水の繭 |
富田三樹生 |
雲の名前 | 佐峰存 |
非公開
季村敏夫・たかとう匡子・時里二郎(50音順・敬称略)
今回応募された121詩集は、富田砕花旧居(別ウィンドウが開きます)(芦屋市宮川町4番12号)で展示します。
期間:令和6年11月贈呈式後から1年間
対象
令和5年7月から令和6年6月末日までに刊行された奥付のある詩集。
ただし、翻訳・アンソロジー・復刻及び遺稿詩集等は除く。