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更新日:2024年5月1日

屋外広告物の事業者インタビュー part.2

市内では多くの事業者の皆さんが、屋外広告物を掲出しておられます。屋外広告物条例の施行以前から掲出し

ておられる事業者の皆さんを含め、より良い景観をつくるためにご協力くださっていることに心から感謝いた

します。景観や屋外広告物について事業者の皆さんの生の声をお届けするため、インタビューを行いました。

第2回目は、茶屋之町のWHITEHOUSE:寺谷社長です。

WHITEHOUSE

茶屋さくら通りにあるビューティーサロンWHITEHOUSE

1人ひとりの願いに寄り添って本当の美しさを導き出します

【茶屋之町にお店を出すきっかけ】

一番初めに芦屋に出店したのは、岩園のイカリスーパー付近の

路面店でした。その後、モンテメールに入らせていただきまし

たが、モンテメールの改修工事に合わせて別のところに移転すホワイトハウス1

ることになり、移転先を探して1年くらい困っていました。

現在の茶屋之町の場所は、路面店でもありますし、以前の店舗

も元々好きなお店で素敵な場所だと思っていましたので、不動

産会社に声掛けをしていたところ、ご縁があってオープンする

ことができました。沿道の桜がとてもきれいで立地に惹かれて

いましたし、路面店は、美容室としてお店のブランディングが

しやすいので本当に良かったと思っています。

【芦屋に店舗を出すきっかけ】

私自身が芦屋に住んでいて、山と海が近い芦屋の環境が好きなので、お店を出したいと思っていました。会社

としては創業59年で、元々は大阪の心斎橋発祥ですが、お店のコンセプトである「美人生」という理念にピ

ッタリ合うと感じ、芦屋を選びました。芦屋は、仕事をしていて、スタッフ含めお店としてとても成長させて

くれる場所だと感じています。

【お店が目指しているもの】

                   お客様や地域の皆さまとともに成長していけるお店を目指していま

                   す。美容師の仕事は、人を美しくさせていただける仕事だと思って

ホワイトハウス2 います。みんな美しくありたい、若く元気できれいでいたいと思う

 はずです。その気持ちをヘアスタイルで表現して、お客様自身が変

 わっていく様を「私、こんなに変われたの?」と表現されたお客様

 がおられ、そのお客様の言葉をもらった美容師が満足そうな顔をす

 るのを見たいと思っています。美容師自身が積み上げてきたことを

 お客様が喜んでくださると、美容師自身がキラキラ輝き、人生が美

 しくなることができますし、お客様も美しくなり、お客様自身の人

 生も美しくなれるということで「美人生」というキーワードをコン

 セプトとしています。

 家主は、この場所を地域に貢献できるところにしたいという強い想

 いを持っておられたため、地域の人たちが集うことができ、賑やか

 な場所となるために飲食店をと考えておられました。そこで当初

                   は、桜並木がきれいなこともあり、美容室にカフェを併設するとい

                   うことで、この場所を借りることができました。ところが、コロナ

                   がきっかけで、スタッフやお客様の安全面を考え、家主に相談し、

                   現在のとおりすべてをサロンとすることになりました。地域に貢献

                   することや、来店する方にくつろいでもらうことを大切にしたいと

                   思っていますので、店舗前にベンチを置いたりしています。

【広告物の設置位置やデザインについて思うこと】

広告物を沿道沿いに出すかどうかは、それぞれの事業者の考え方次第だと思います。弊社は広告物に頼るとい

うよりは、ブランディングに徹底して力を入れていますので、お店の醸し出す雰囲気や佇まいの中に、その人

に合うかどうかを決めるポイントがたくさんあると思っています。落ち着いた雰囲気、庭や植栽がきれいだと

感じ、その空間で弊社を選んでもらうことが多いので、来店される方とは価値観が合い、スタッフもとても心

地良く、意気投合しやすいとよく感じます。お店のアピールの方法として、広告物の文字などで分かりやすく

表現することもあると思いますが、弊社は心が和むということも十分なアピール方法だと思っていますので、

お店の前や店内の植栽には力を入れています。芦屋の公園はどこもお花がいきいきしてきれいですし、芦屋に

お住まいの方はお花好きの方がとても多いです。モンテメールにお店があった時も、必ずお店の前や店内にお

花を飾っていました。地下駐車場から4階のお店までお花を運ぶのは重労働でしたが、芦屋の方は、必ず「き

れいなお花ですね」など誰かが声をかけてくれました。私自身、道を歩いていても、沿道の緑や植栽に力を入

れているお店が目に留まりますし、お店に入るなら植栽を大事にされているお店に入ってしまいます。植物に

も愛情を注いでいると、丁寧に扱ってもらえそうな気がしますので、当店でもそうしたいと思っています。

【広告物や景観の規制を意識しているか】

お店は、既に建っている建物に入ったこともあり、規制は守られているものと思い、気にしませんでした。規

制に関わらず、落ち着いた店先の空間をつくるために植栽に力を入れていましたが、それが広告物や景観の考

え方と合っていて良かったと思っています。実は、今回のインタビューがきっかけで、今のお店にはこれ以上

広告物を出せないことが分かりました。店舗前に広告物を増やすことを考えたこともありますが、恐らく私た

ちのお客様で、店舗前の広告物を見て来られる方は少ないと思いますので、規制の影響はそれほど感じていま

せん。空間を大切にするお店の考え方もスタッフの意識も、美意識を大切にされるお客様に育ててもらってい

ると思っています。

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  【お店のコンセプトには、市の景観づくりと共通の価値観がある】

お店が目指すものは、服装選びのTPOに似ていると思います。誰にでも一律に同じものを提供するのではな

く、その時の環境や催しに合うなど、一枚の写真に撮った時に全部が違和感なくそのフレームに収まっている

か、それが美容師としては一番大切なことだと思っています。一部分だけギラギラしていると、一枚のフレー

ムにしたときに違和感があります。そんな意識を持ち、どう髪を切るかだけでなく、店構えを含め色々な要素

をトータルで考えることが必要で、その要素が、お店や会社が愛されるかどうかにつながると考えています。

スタッフ教育の時に、お客様が、私たちのお店にどんなイメージを持って来られるのかを考えてもらうように

しています。スタッフの髭やデニムを見てどう思われるか、自分が良かれと思って着ていても、お客様がここ

にどんな目的を持って来られたか、ただ髪が切れたら良いと思われる方だったら、もっと安いところに行くの

ではないか、などと話すことがあります。お店の前を通る人、お店に来てくれる人が気持ち良いと感じてくれ

ることを、スタッフも含め、トータルでコーディネートすることをコンセプトにしています。これは、まちづ

本当にいいものを目指し、美しいものを求める方は、

特に法律や条例などの規制がなくても、良いものをつくっていく

くりとも似ているかもしれません。条例など色々な規制があると思いますが、芦屋にお住まいの多くの方のよ

うに、本当にいいものを目指し、美しいものを求める方は、特に法律や条例などの規制がなくても、良いもの

をつくっていくのではないでしょうか。一律の基準があるからといって良いものができるのではなく、まちな

みに合うか、見た時に違和感がないかが大事ではないかと思っています。震災の時には、芦屋のまちが壊滅的

になり、これからどうしようという時期の春に桜が満開になり、自然のすごさに驚かされ、とても元気をもら

ったのを覚えています。とある街では、イチョウが一番きれいな時期に枝が切られていて、落ち葉の苦情が原

因だったらしく、とても残念に思ったことがあります。特に高木は手を加えないのが一番美しいと思うので、

場所に応じた樹種を選ぶことが大切だと感じました。このような感覚は、お店にとっても、景観づくりにも共

通しているかもしれないですね。

【条例など規制内容を周知するのはどんな方法が良いか】

インスタグラムとかSNSに載せるなどオンライン上でPRするのが良いのではないでしょうか。芦屋のインス

タグラムはおしゃれですごい良いと思っています。フォローして、いつもいいね!を押しています。ただ、情

報発信は難しいとも思います。分かってほしいと思っても、その人が必要な情報でないとその情報を取りに来

ないと思いますので、何かの時に分かれば良いのではないでしょうか。

【行政が条例や規制をつくることについて】

お住まいの方と行政がお互いの意見を交えながら良いものをつくっていくのが良いと思います。そして、いっ

たんルールが決まったなら、そのまちに暮らしたいのならば、そのまちが決めたルールに従うべきだと思いま

す。芦屋は良いまちなので、もっと良いまちになって欲しいと思っています。

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