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更新日:2026年2月26日
市内では多くの事業者の皆さんが、屋外広告物を掲出しておられます。屋外広告物条例の施行以前から掲出し
ておられる事業者の皆さんを含め、より良い景観をつくるためにご協力くださっていることに心から感謝いた
します。景観や屋外広告物について事業者の皆さんの生の声をお届けするため、インタビューを行ないまし
た。第4回目は、西山町のうつわクウの美崎様です。

阪急芦屋川駅より徒歩3分のところにある
2025年に20周年を迎えた作家ものの器の
SHOP&ギャラリー「うつわクウ」
SHOPスペースには、使いやすさを重視した
表情の美しい器を多数セレクトしています。
ギャラリースペースでは、取り扱い作家の新作展を
月に1、2回開催しています。
「人の暮らしのそばで」
最初うつわ屋さんをしようって決めたときに、大阪の方が人口が多いから大阪の靭公園の近くでしようと思っ
て、考えていたのですが、1日まちに座ってみて、どういう人が通るかなと見ていたら、サラリーマンの人が
いっぱいで、人の暮らしを感じることができないと思いました。私はもっと人の暮らしのそばで、うつわ屋さ
んをしようと思って、やっぱり阪神間にしようと決めました。
芦屋には学生の頃から、自転車で遊びに来ていて、この商店街のことも知っていました。ただ、すごく静かな
場所だし、商売ができるかなという不安はちょっとあったのですが、この物件を見つけたときにも、1日お店
の前に座ってみて、どんな人が前を通るかなと見ました。
すると、ここは本当に人の暮らしがあって、駅にも近いので、お勤めの人もたくさん通りますが、子どもを連
れたお母さんから、主婦の人たち、おじいちゃんおばあちゃんも歩いていて、本当にいろんな人が住んでいる
場所だなあと思ったので、ここならできるかなと思いました。
「上質な暮らしのそばにあれば受け入れてもらえるかなと」
同じ阪神間でも西宮北口は、震災の影響で大きな開発が行われいて、災害に対応できるように作り直したと思
うのですが、とにかく道がまっすぐ広く、すっきりしすぎているような印象ですかね。
私がしたかったのは、大量生産のものではなくて、作家が個人で作っているものなので、芦屋は特殊なとい
か、上質なものを受け入れて受けとめてくれるような、場所だろうという風に思いました。
派手さもないし、すごく静かだし、歩いている人たちはとても落ち着いているし、上質な暮らしのそばにあれ
ば受け入れてもらえるかなと、そのときは思いました。20年前、お店もしたことがないから、忙しいまちじゃ
なくて、自分のペースでのんびりできる方がいいと思っていた
のもあって、この雰囲気なら、急かされず自分の場所をつくれ
るかなと思ったのはありますね。
JRよりも阪神よりも、のんびりしていて、お店もあんまりな
く、商売っけはいつになってもないです。だけど皆さん、自分
のこだわりはすごくあって。だから、どんな人でも受け入れて
くれるところだと思います。
そして芦屋にお住まいの方は、皆さん、美しいものに敬意があ
る、それを価値があるものとして認めてくれるというところが
あります。
作家の感性を、愛でることができる、美しいものをよしとする
というか、そういう素地がありますよね。
私の中ではその感性を育んでいる土壌が何であるのかっていう
のを何となく感じていて、やっぱり、山があって、川があって、海があって、その周辺に自然があって。自然
は人間が本質的に何か美しいと思ってしまうものなので、それに毎日触れている人たちはやっぱり、こういう
自然なものをいいと思える感性があります。
友人に器を作っている人がいて、そこから広がったのはありますね。その友人たちが器をくれたので、自宅で
器を使う暮らしが始まりました。
20年前は、こういうお店は本当になくて、百貨店の美術画廊でしかほぼ売ってなかった感じだったので、そ
ういうところから作家との出会いがありました。
そのあとは、全国の産地に訪ねたり、あとは作家の方から売り込みに来てくれたりしています。今はインスタ
グラムでも見せてもらえるし、やりとりしています。
「サイズ感はとても大事」
やっぱり人が心地いいと感じるので、自然は大事ですね。私の視点で見ると、そこに尽きるし、それはもう芦
屋は素晴らしいですよね。
建物を全部立て替えて道路を広くしたらいいのかってそういうものじゃない。古いもの、古い場所と、古い建
物にしか、出せない良さはあるから。
あと、人の暮らしも、商売の暮らしも、サイズ感はとて
も大事だと思っていますね。お金持ちになれる人、有名
になれる人、色んな人がいるけど、それぞれに自分を知
って納得して、できることを楽しくやるのが、一番です
ね。
プライバシーを気にして、家を壁で囲む人が増えている
ということだけど、壁やカメラで守られたのは本当に幸せなのかっていう議論はあるかもしれない。
自分にとって、何が幸せか考えるしかない。リラックスしていたら、みんな怖がらなければ、木で大丈夫にな
るかな。
「看板ってお店の中身が外に溢れ出たみたいな感じ」

看板ってお店の中身が外に溢れ出たみたいな感じですよね。お店の中の器のセレクト
の基準を、第一に品がいいこと、そして上品な美しさがあること、たたずまいが美しい
ことと自分の中で決めているのですが、それを表現するのに看板をつけています。
看板も金属加工の職人の手仕事で作ってもらっていて、すごく繊細に金属を加工して
作ってもらっています。私としてはそれぞれの人が培ってきた技術というものを、
愛でるというか素晴らしいって絶賛したいという気持ちがあるので、看板も素晴らし
い、ありがとうって言える人にお願いをしたいと思って作ってもらいました。
あと中も白いお店なので、外も白にしてお店に入った時に違和感がないようにしまし
た。できるだけ自然のそばで、自然光で見る器が一番綺麗なので、中にも庭を作ってい
ます。
「条例があることは・・あんまり気にしたことがないから、特に支障にはならなかったんだと思う」
条例は必要があって作っているんですよね。でも、看板の条例があることは、今回来てくれるまで知らなかっ
たです。お店をつくっていく手続きの中では色んな規制をクリアしたんだと思うけど、あんまり気にしたこと
がないから、特に支障にはならなかったんだと思います。
うちのお店は、場所と内容が本当によく合っていたんだと思います。
いろんな価値観があるから。自分さえよければいいという人もいるかもしれないですね。
本当に人間にとって大事なことは何だっていうことと照らし合わせ、親身に訴えていくしかないと思います。