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更新日:2016年1月15日
水道施設は、水道を作る浄水場、作られた水を貯めておく配水池、皆さんのご家庭に水道を配る配水管等から成り立っています。
芦屋市の水道施設は、7回の拡張工事を通じて整備をしており、第2期~第4期の昭和30年代、40年代に整備を行なった施設が非常に多く、耐震性能等、現時点の技術レベルに相当していないため、その更新が必要となっています。また、配水管については、芦屋市内全体で223kmありますが、他の水道施設と同様に、昭和30年代、40年代に敷設したものが約3割あり、老朽化に伴う更新が必要となっています。芦屋市の地形は瀬戸内海に向かって下って行く地勢のため、水道施設にとってはポンプ等の動力を用いずに配水でき、非常に経済的ですが、高低差が大きいことにより水道管内の圧力が高くなりすぎるため、老朽化した管では漏水の危険性が高く、なお一層更新が必要な状況となっているため、計画的に更新を行なっています。
奥池系の施設は、昭和30年代から40年代に建設されています。芦屋川の本谷、椿谷などから水を取水し、奥山貯水池約34万立方メートルに貯め、そこから奥池浄水場へ水を取り入れます。奥池浄水場では、急速ろ過という方法で水道水を作ります。奥池は、地形が平坦なため、市民の皆さんへ水を配るためには、ポンプ場が必要になります。奥池系では、ポンプ場から4か所の配水池へ送り、そこから、市民の皆さんへ水を配っています。奥池系の施設は、民間会社が先に布設した水道施設を市の上水道へ移管しているため、水道管の大部分がビニル管になっています。約40年経過し、古くなっていることに起因した漏水事故も起こっているため、順次、更新していきます。
奥池系 |
取水施設 |
椿谷取水場 |
取水井 |
昭和43~49年 |
躯体RC |
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沈砂池 |
躯体RC |
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本谷取水場 |
取水井 |
昭和43~45年 |
躯体RC |
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沈砂池 |
躯体RC |
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イモリ谷 |
連絡水路 |
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奥山貯水池 |
取水設備 |
昭和43~45年 |
ロックフィルダム・アースダム |
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流量調整水槽 |
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浄水施設 |
奥池浄水場 |
着水井 |
平成12年 |
急速ろ過方式 |
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急速攪拌池 |
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フロック形成池 |
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薬品沈殿池 |
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急速ろ過池(基礎) |
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浄水池(ポンプ井) |
昭和43~45年 |
躯体RC |
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容量:68立方メートル |
ポンプ施設 |
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ポンプ施設 |
第2工区中継ポンプ場 |
ポンプ井 |
昭和62年 |
ポンプ井,流入弁,ポンプ施設 |
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容量:24立方メートル |
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ポンプ室 |
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第4工区中継ポンプ場 |
ポンプ井 |
平成9年 |
ポンプ井,ポンプ施設 |
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容量:130立方メートル |
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ポンプ室 |
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配水施設 |
第1工区配水池 |
配水池 |
昭和39年 |
躯体RC |
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容量:130立方メートル |
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第2工区配水池 |
配水池 |
昭和44年 |
躯体RC |
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容量:400立方メートル |
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第3工区配水池 |
配水池 |
昭和47年 |
躯体RC |
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容量:584立方メートル |
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第4工区配水池 |
配水池 |
平成9年 |
配水池PC構造 |
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容量:90立方メートル |
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配水施設 |
第1減圧槽 |
減圧弁 |
平成14年 |
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第3減圧槽 |
減圧弁 |
平成15年 |
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奥山系は、芦屋川から取水をしています。創設事業において、昭和13年に給水を開始した奥山浄水場は、緩速ろ過という方法で水道水を作っています。芦屋川から取水した自己水と阪神水道企業団から受水した水を約1対1の割合でブレンドし、市民の皆さんに配水しています。
高級住宅地として知られる六麓荘町は、民間会社である(株)六麓荘が開発し、水道施設も同会社が建設しました。当初、浄水場がありましたが、現在は、ユルギ谷の水源が枯渇したため、奥山系の水を配水しています。
奥山系 | 取水施設 | 芦屋川仮取水口 | 取水口 | 昭和初期 | |
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沈砂池 | |||||
芦屋川取水口 | 取水口 | 平成7年 | 躯体RC | ||
沈砂池 | 躯体RC,鋼製門扉 | ||||
浄水施設 | 奥山浄水場 | 着水井 | 昭和13年 | 躯体RC | |
普通沈殿池 | 躯体RC | ||||
緩速ろ過池 | 躯体RC | ||||
浄水池 | 躯体RC | ||||
容量:535立方メートル | |||||
最高区送水ポンプ井 | 昭和40年 | ポンプ井 | |||
容量:108立方メートル | |||||
配水施設 | 最高区配水池 | 配水池 | 昭和45年 | 躯体PC構造 | |
容量:450立方メートル | 配水池 | ||||
高区配水池 | 配水池 | 昭和44年 | 配水池PC構造 | ||
容量:2500立方メートル | ポンプ井流入弁 | ||||
岩園調整池 | 配水池 | 昭和31年 | 躯体RC | ||
容量:70立方メートル |
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ポンプ施設 | 朝日ヶ丘送水ポンプ場 | ポンプ井 | 昭和45年 | 躯体RC | |
容量:120立方メートル | ポンプ井 | ||||
流入弁 | |||||
ポンプ施設 | |||||
ポンプ室 | 鋼製折板葺 | ||||
配水施設 | 六麓荘高区配水池 | 配水池 | 平成16年 | ステンレス配水池 | |
容量:600立方メートル | |||||
落合橋調整池 | 配水池 | 昭和30年 | 躯体RC | ||
容量:70立方メートル |
(詳しくは、阪神水道企業団のホームページをご覧ください。)
芦屋市の奥池地区以外の地区は、琵琶湖・淀川を水源とする阪神水道企業団がオゾン、活性炭という高度浄水方式で作ったおいしい水を市民の皆さまに配水しています。
阪神水道系 |
配水施設 |
第1中区配水池 |
(旧)配水池 |
昭和13年 |
躯体RC |
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容量:1,500立方メートル |
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第1中区配水池 |
(新)配水池 |
昭和45年 |
躯体RC |
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容量:1,000立方メートル |
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第2中区配水池 |
容量:2,500立方メートル |
昭和47年 |
躯体PC |
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低区配水池 |
容量:7,000立方メートル |
昭和52年 |
躯体PC |
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芦屋調整池 |
容量:2,500立方メートル |
昭和35年 |
躯体RC |