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更新日:2025年9月5日
ONE STEPpersでは、参加教員一人ひとりが抱く教育実践上の問いや関心を出発点に、年間を通じて自主的・協働的に学びを深めていく「プロジェクト研究」に取り組んでいます。
これは、ONE STEPpersの中核を成す活動のひとつであり、教員が自ら問いを立て、実践をおこない、その成果や課題を持ち寄って仲間と対話することを通じて、実践知を高めていくことを目的としています。
各プロジェクトは、学年・教科・校種を越えて複数の教員がチームを組み、研究を進めています。
打出浜小学校3年生、大東保育所、宮川幼稚園が連携し、打出浜小学校敷地内にある「打出の森」を活用した探究的な学びのプロジェクトに取り組んでいます。
このプロジェクトは、子どもたちが自然とふれあいながら、「どうしたらもっとみんなにとって過ごしやすい場所になるか?」という視点で、身近な環境を見つめ直し、自分たちにできることを考える活動へと発展していきます。
令和7年度は、2学期以降、実際に「打出の森」の中でのフィールドワークやアイデアの提案などを予定しており、子どもたちの主体的な学びを大切に進めていきます。
また、本プロジェクトは、幼・保・小の連携を通じて、就学前から小学校への学びのつながりを意識した教育実践としても位置づけられており、関係機関との協働によって探究の幅がさらに広がることが期待されています。
宮川小学校の3年生では、「重さ」の単元を題材に、単元内自由進度学習の実践に取り組んでいます。
この取り組みは、宮川小学校の教員だけでなく、市内の他校で3年生を担任する教員や、自由進度学習に関心を持つ教員が参画し、協働的に計画・検討を進めているものです。
子ども一人ひとりの理解の進み具合や興味関心に応じて、学び方やペースを選択できるようにすることを目指しながら、「子どもの自由」と「教師の見取り」の両立を模索しています。
今後は、授業づくりだけでなく、単元全体の構成や評価の在り方についても継続的に検討していく予定です。
SEL(Social and Emotional Learning:社会性と情動の学習)は、自己理解、他者への共感、対人関係スキル、責任ある意思決定など、子どもたちがよりよく生きるために必要な「非認知能力」を育む教育的アプローチです。
近年、学力や進路の保障だけでなく、「安心できる人間関係づくり」や「自己の感情との向き合い方」といった視点からも、SELの重要性が国内外で高まっています。
芦屋市では、小学校から中学校まで校種を越えて複数の教員が参加し、学校を越えた横断的な連携のもとでSELの研究会を進めています。それぞれの学校での実践を持ち寄りながら、効果的なプログラム構成や実施方法について協議・検討を重ねています。