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更新日:2022年1月4日
tumugu
城戸知子氏
社会のことを考えるようになったのは、母が子育てや家庭のことも落ち着き仕事を定年退職した後に、定年うつになり体調を崩したことがきっかけです。人には、やり甲斐やだれかの役に立つことが死ぬまで必要なのかも、と思うようになりました。そんなとき、振り返れば幼少期にごはんを残したら、いつも祖母から「世の中にはごはんを食べられない子どももいるんだよ。」と言われた言葉が心の奥に残っていて、私が笑っているときに、地球の裏側では笑顔になれない人たちがいるんだということを意識するようになりました。
何かの良い取組がつながって、地球の裏側にいる人たちにも良い影響を及ぼすことができたらいいなという想い、それがtumuguのコンセプトになっています。
子どもが生まれてからは、母親としての生活は子どものリズムに合わせることで精いっぱいになってしまい、「笑って暮らす」という理想からはほど遠い状況にあることに気づきました。
このままでは子どもにも良くないし、親がリフレッシュできる場がほしいと思ったことが、tumuguの活動を実際に始めたきっかけです。
以前から興味があった「モノの循環」というSDGsの視点と、シニアから子どもへ経験などをつなぐ「人の循環」をテーマにイベントを企画しています。参加のための敷居をできるだけ低くすることを心掛けていて、「社会にとって良いことをやろう!」という見せ方ではなく、「楽しそう!参加してみたい!」と感じてもらえるように工夫しています。
これまでは、いらなくなった服とかを集めてフリーマーケットやハロウィンパーティー、クリスマスのガーランドづくりなどのワークショップを開催しました。
ハロウィンパーティーでは不要となった服をリメイクして、子どもたちのファッションショーを開催しました。目指したのはパリコレです(笑)。ショーのはじめでデザイナーがあいさつをする役をスタッフの「だれがやる?」といって楽しんだり。取り組んでいる自分たちが本気で楽しむことで、参加している方にも楽しんでもらえたらと思っています。
「楽しい」という想いは人が動くための大きな価値観だと思っています。イベントを通じて、お金だけじゃない大切な何かを感じてもらいたいです。
例えば仕事に熱心だった人が仕事をやめた後に何をしていいか分からないということがあったりする中で、人それぞれのライフステージに合わせて、そのときどきで何か打ち込めることや楽しめることがあればいいなと感じています。
私たちの取組が、参加してもらった人にとって将来、何かをやるときのヒントになればと思っています。「楽しかった」と感じることが次につながるために重要だと考えていますし、実際にそのように感じてもらえたらうれしいです。