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更新日:2024年12月13日
山手地域の方々へおこなったアンケート調査(※)や、バス・タクシー事業者との協議などを踏まえ作成した芦屋市乗合タクシーの運行概要案を説明し、意見交換をおこなう場を下記のとおり開催しています。
(※)山手町、山芦屋町、東山町、東芦屋町、西山町、三条町に住民票のある方を対象に実施
開催日 | 開催場所 | |
第1回 | 令和6年8月2日 | 市民センター |
令和6年8月3日 | ||
第2回 | 令和6年10月11日 | 三条集会所 |
令和6年10月25日 | 三条分室 | |
第3回 | 令和6年12月3日 | 三条分室 |
令和6年12月4日 | 三条集会所 |
開催日 | 参加者 |
令和6年12月3日(火曜日) | 15人 |
令和6年12月4日(水曜日) | 10人 |
停留所の候補や運行ルートについて、さまざまなご意見があがりました。沿道の方や道路管理者、警察などと協議を重ね、運行概要を作成していきます。
意見・質問 | 市の考え |
停留所・運行ルートについて | |
時計回りのルートだが、反対回りでは運行しないのか。 | 公共施設等の前に停留所を設けているため、時計回りで想定しています。今後、利用者のニーズや沿道の方のご意見も聞きながら、回り方を検討します。 |
停留所や運行ルートは、2か月程度あれば見直してもらえるのか。 | 沿道の方や関係機関との協議によるため、場所によって見直しまでの期間は一定ではないと思われます。 |
自分の乗った停留所以降に予約がない場合でも、ぐるっと回るのか。 | その後の予約がなければ、ショートカットして降車地へ向かうこともあります。 |
停留所の目印はどのようなものになるのか。 | 近くの柱に巻き付けたり、公園に標柱を立てるなど、簡易なものを想定しています。 |
阪急芦屋川駅には停車するのか。 | 予約があれば、停車します。 |
予約について | |
友人が予約していて、自分もついでに乗せてもらうことは可能か。 | 予約をせずに乗車することはできません。必ず、お電話にて事前に予約をしてください。 |
乗りたい便がいっぱいの場合、前後の便の空き具合を確認できるのか。 | 予約の電話にて、ご相談ください。 |
乗車について | |
車いすで利用できるのか。 | すべての車がユニバーサル対応となっていないため、予約の際にご相談ください。 |
子どもだけで乗っていもいいのか。 | 路線バスと同じ乗り方を想定しているので、子どものみでバスの乗り降りができる方であれば、ご利用いただけます。 |
支払い方法に種類はあるのか。(回数券やオンライン決済など) |
実証運行のため、現金のみでの支払いとなります。 |
中学生が登下校で利用できるのか。 |
通常の通学は、従来どおりの手段としてください。特別な事情で必要な場合は、学校ともご相談の上、ご利用をご検討ください。 |
神戸市や市内の運行エリア以外に住んでいる人も乗れるのか。 | どなたでも乗っていただけます。 |
その他 | |
この取組により、阪急芦屋川駅のタクシー車両が減ってしまわないか。 | 乗合タクシーの稼働状況を見ながら、通常のタクシー車両への影響が大きくならないよう、運行事業者とともに対応していきます。 |
停留所の手前に自宅がある場合、自宅前で降ろしてもらえないか。 | 路線バスと同じ運用となるため、あらかじめ定める停留所での乗降になります。 |
市内の一部地域のみでの取組であることで、問題は起きないのか。 |
この実証運行は、既存の公共交通等を補完するために、路線バスの停留所から離れている地域においておこなうものです。今回は一部のエリアのみでの実証運行となりますが、同様の課題のある他のエリアについての施策の検討は、今後もおこないます。 また、今回の取組については、事業の達成度や目標を適切に点検評価していきます。 |
取組の広報周知をしっかりとしてほしい。 | 市や地域の皆さまのご協力によりおこなっている広報や周知は引き続き実施します。地域の皆さまにおいても、取組について広めていただければと思います。 |
開催日 | 参加者 | |
第1弾 | 令和6年10月11日 |
6人 |
第2弾 | 令和6年10月25日 | 15人 |
市の説明した内容に対し、まずは運行が開始することを待ち望んでおりようやくここまできた、などのご意見がある一方、運行内容の詳細に関しては、以下のように様々なご意見をいただきました。
意見・質問 | 市の考え |
停留所・運行ルートについて | |
三条公園と三条町北の停留所は離れすぎているので、その中間に停留所を設けてほしい。 |
いま示している停留所は市で設定している案のため、三条公園と三条町北の停留所の間に地図上で緑色に着色しているエリアなど、地域の皆さんの合意形成が得られれば、新たな停留所を設けることも可能です。 |
阪急芦屋川駅の停留所は、往来の激しい川の西側ではなく東側の、自転車置き場付近がいいのではないか。 |
川の東側へ行くには、桜橋を渡らなければならず、階段を使うか、大回りをしてもらう必要があるため、現時点では川の西側に停車する予定としています。 |
地域で停留所の候補を提案するにも、素人なので、安全面など、警察の意見も聞かないといけないのではないか。 |
地域の方から停留所の候補地の提案があった場合も含め、警察や道路管理者等と協議し、停留所を設置できるかを、慎重に判断します。 乗合タクシーは主に地域内の生活道路に停留所を設置しますので、地域の方の合意形成が図られていることが大切だと考えています。 |
それぞれの停留所について、止まる場所が分かりにくい。 |
現時点では、停留所の位置が確定していないため、今後、関係機関や停留所周辺の方々との協議により位置を決定し、意見交換会の場で、写真などを添えて詳しい資料でご説明します。 |
停留所によっては、送迎やごみ収集の車両が多く止まるところがある。 | |
予約のない停留所を飛ばして運行するとのことだが、どのように時間調整するのか。 | 予約のある停留所へダイヤ通りに向かわなければならないため、結果的に、予約のない停留所も含めてルート通りに走ることがあります。 |
開森橋から山芦屋町に入り、反時計回りに運行したほうがよいのではないか。 |
鉄道駅からエリア内へ向かうルートは、現時点では、2車線以上ある生活道路ではないところを選定していますが、今後、運行事業者や関係機関とも協議の上、ルートを決定する予定です。 また、公共施設等の付近に停留所を設定している都合により、時計回りの運行ルートを予定しています。 |
サンモール商店街を通った方が遠回りにならなくてよいのではないか。 | |
サンモール商店街は自転車や歩行者も多いので、ルートに入れない方がよい。 | |
阪急芦屋川駅とJR芦屋駅の間には停留所を設けないのか。 | 既存の路線バスが運行しているため、鉄道駅間での乗降はできません。 |
利用したい方には足腰の弱い方も多いため、どこでも降りられるようにしてほしい。 | バスのような交通システムであるため、他エリアの方との公平性の観点や、既存のタクシー事業者等との共存を図るため、乗り降りする場所はあらかじめ定めるものとしています。 |
新たな停留所を地域の合意形成で決められるというが、どうやって決めていくのか。 | 今後、運行開始後にも実施する意見交換会の場やアンケート、その他、地域の方のご意見を様々な場でいただきながら、合意形成を図っていきます。 |
既存の交通事業者への影響を考慮しなければならないことも理解するが、阪神芦屋駅までのルートも検討するなど、サービスの充実を図ってほしい。 | 既存の路線バス等も減便や廃止など厳しい状況にあるため、まずは競合しないやり方でスタートし、既存の交通事業者とは協議を続けながら、運行内容の見直しを検討します。 |
停留所や運行ルートについては、説明時点での案のため、今後のご意見や関係機関等との協議により、適宜、見直しをおこないます。 | |
運行日・運行時間について |
|
運行を平日の9時から16時台とした理由を知りたい。 |
乗合タクシーは、地域にお住いの移動を困難だと感じる方に、主に買い物や通院に使っていただくことを想定し、そうした外出が多く、運転手不足になるタクシーの繁忙時間帯を避けた時間帯の運行を予定していますが、状況により、運行日や時間帯の拡大が可能かを検討します。 |
実証運行はいつからいつまで実施するのか。 | 令和7年3月から令和8年2月の1年間を予定しています。 |
1時間に1便ではなく、30分に1便程度にした方が、利用者が増えるのではないか。 | 他エリアとの公平性も考慮し1時間に1便の運行とし、まずは1便当たり2人以上の方が乗り合うことが大切だと考えています。 |
予約について | |
定員以上の予約があった場合には、どうなるのか。 | 運行事業者の可能な範囲で、追加の車両を配車します。 |
乗りたいと思っても、行ってしまった後すぐであれば、乗れないということか。 | 路線バスと同じようにダイヤを決めて運行するので、時刻表をご確認のうえ事前に予約をしていただき、ダイヤに合わせてご利用ください。 |
どのように予約をするのか。できれば乗る直前まで、予約できるようにしてほしい。 | 乗りたい時間の2時間前までに、予約の電話をしていただくことを想定していますが、詳細は運行事業者が決まってからご案内します。 |
だれでも利用できるのか。 | 予約さえしていただければ、年齢や居住地に関係なく、基本的には、どなたでもご利用いただけます。 |
積雪や大雨など、天候の悪い場合は危険ではないのか。 | 天候等により安全な運行が確保できないと判断した場合は、予約をしていただいた方に事前連絡をした上で、運行を取りやめることがあります。 |
事業の継続性について | |
行政は予算などを理由に事業をやめることがあるが、この事業はどのような基準で継続かそうでないかを判断するのか。 | 乗合タクシーの継続についての判断基準は全国的に見てもいくつかあるが、地域の現状を見ながら、事業の継続を判断する基準を今後定める予定です。 |
事業の採算性について | |
運賃が240円とのことだが、それで運営できるのか。無理のない計画を立ててほしい。 |
乗合タクシーは、路線バスの代わりとなる地域公共交通として導入することから路線バスの運賃と同額にしており、収支から導いた金額ではありません。 |
開催日 | 会場での参加 | オンライン参加 |
令和6年8月2日 | 11名 | 4名 |
令和6年8月3日 | 18名 | 3名 |
意見・質問 | 市の考え |
デマンド型交通の導入について | |
導入に至った歴史について。 | 従来から山手の路線バスから離れた地域では近隣市にあるようなコミュニティバスの要望があり、市も地域で導入する動きがあれば支援すると考えてきましたが、高齢化も進む中、地元の機運に任せるのではなく市が主体となって公共交通網を補完する施策に取り組むに至り、今回のデマンド型交通の実証運行を検討することとなりました。 試験的に運行をおこない、必要性や有効性、市として本格運行すべきかを検証することとしています。 |
市が公共交通に新たに費用負担をして事業を実施する必要性について。 | |
このようなシステムがないよりはましなので、意見を集めて工夫をして進めてほしい。 | |
高齢者が自分のことを極力自分でできる環境を作ってほしい。 | |
時間はかかったものの、ここまで進めてきたのはすごいことだ。 | |
阪急バスは50年以上使っていないので、この事業を前に進めてほしい。 | |
一日も早く実現してほしい。楽しみにしている。 | |
鉄道を利用している小中高生が、親の送迎なしに移動できるとよい。 | |
交通空白地の考え方について | |
バス停から300メートル円の中は公共交通利用圏域内といっても坂道もあり実態は違う。この図では誤解が生じるのではないか。 | バス停から300メートルの円を描いているが、実際は地形地物により各地の状況は異なりますが、おしなべて見るための図です。円の内外にあることだけで何かを判断するものではありません。 |
運行事業者について | |
タクシーは捕まらない。タクシーの乗務員不足で、これは実現するのか。 | タクシー事業者にとっても、乗り合うことで今のタクシー需要に応じきれていない状況の一助にもなると考えます。 |
運賃や収支について | |
この運賃で黒字になるのか。市の補てんはあるのか。それによる増税はあるのか。 | このような事業は全国的に見ても黒字になる事業ではありません。公共交通網を補うために公費でおこなうもので、これによる増税はありません。試験的運行により、本施策が有効か、他の施策が効率的かなどを検証します。 高齢者施策ではなく、公共交通施策であることから実証運行段階での高齢者の運賃助成は行わない予定です。 |
市はどの経費を使うのか。 | |
自家用車を活用するなど、住民の協力や知恵を取り入れながら、なるべく公費を抑える努力をしてほしい。 | |
デマンド型交通と高齢者に限定したタクシー補助などの費用負担を比較するべき。 | |
バスが利用できない地域なので高齢者バス運賃助成を活用できない不公平感がある。高齢者の運賃助成はあるのか。 | |
運行区域について | |
東芦屋町在住で参加したが、ルートが描かれていなくてがっかりした。空白地を平等に扱ってほしい。坂がきつく、高齢化も進み、空き家が増えている。 | バス路線から離れ、坂が多く移動が困難との声があったエリアでアンケートをおこない、運行区域を検討しましたが、バス事業者が競合の心配がなく理解しやすい区域からスタートをしたいと考え今回の案になっています。 試験運行をおこなうなかでエリアの拡大の可能性を検討したいと考えています。運行区域外の方にも今から一緒にこの先どうできるのかを考えていただきたいと思い、本日の意見交換会のご案内をしています。 |
東山在住だが、阪急バスの入れない狭い道など、地域住民の中に入ってくるような交通システムを考えてほしい。 | |
山手町に在住だが、アンケートに回答したのに、山手町は走らない。あらかじめ「三条町・山芦屋町で実施予定」など書いてほしかった。 | |
今回、運行するエリア外にもアンケートや説明会を実施したのはなぜか。他エリアへの展開がゆっくりだと、生きているうちに乗れない。 | |
運行経路・乗降場所について | |
この坂道では買い物の荷物を持って帰られない。もっとくまなく走らせるべき。 | 案では、公共施設や住宅の出入口付近にあたらないよう乗降場所を設けています。公共交通サービス水準の公平性などからあまり狭い間隔で設定することはできませんが、地域の合意があればいくつか設けることはできます。 乗降をしない主要駅までの区間は広幅員の道路を経路としていますが、今後、協議等により具体的に定めます。 |
30分から40分かけて一周するのは、時間がかかりすぎる。駅へ短いルートで走ってほしい。主要駅からエリア内へのルートが遠回りだ。 | |
三条町の住民からすると、長年の悲願ではあるが、荷物があるときなど、乗降場所までが遠く使いにくい。自宅の直近の場所(ルート上で一時停止)で止まってほしい。 | |
乗降場所については、住民の声によって決めていくとよい。提案したい。 | |
運行時間について | |
対話集会で市長が「とにかく乗ってください」と言っていたが、9時から16時では乗れない、せめて20時までにし、通勤、仕事終わりに使える時間まで運行してほしい。 | まずは生活に必要な買い物や通院を諦めてしまうような交通弱者が移動できるためのものとして買い物、通院の時間帯にしています。 またタクシーの繁忙時間帯を避けることでタクシー事業者が請け負っていただけることを考えています。 運行をする中で可能であれば時間や曜日の拡大を検討します。 |
山手中学の保護者や、体調の悪い児童なども利用できればよい。 | |
予約方法について | |
インターネット環境から予約ができたり、AIを活用した運行スケジュール管理ができるようなシステムを導入してはどうか。 | 案においては、システム導入をするほどの需要や運行ダイヤ、乗降場所数を見込んでおりませんが、実証運行により、必要に応じてシステム導入による有効性を検証します。 |
自動運転や他の交通モードについて | |
乗務員不足の懸念から、自動運転を検討すべきでは。その検討はしているのか。 | この区域の道路環境で今、実装できる自動運転レベルではないと思いますが、ドローンも含め技術の向上に伴う実用化が進む状況を注視していきます。 |
人を乗せるドローンの活用、タイにあるような小型の三輪車の活用を検討してほしい。 | |
アンケートや住民意向について | |
アンケートの意図が、抽象的でよくわからなかった。 | 今後も意見交換会などおこない、意見を聞いていきます。 |
アンケートは、全体把握のため浅く聞いているが、高齢者や小さなお子さんのいる方など交通弱者の方からより詳しく意見を聞いてほしい。 | |
その他の施策について | |
山手における道路整備事情がよくない。 | 住みやすい、住み続けられるまちであるための移動環境の向上には、交通システムの整備だけではなく道路整備など様々な施策をおこなう必要があると考えています。 |
買い物や通院のためであるなら、買い物は宅配、介護が必要な方であれば介護サービスなど、市全体として取り組む必要があるのではないか。 |
いずれも、1時間半程度です。
内容は両日とも同じです。どちらか1日にご参加いただけますと幸いです。
当日会場にお越しできない方のために、ご自宅や外出先でも参加できるよう、オンライン(zoom)での同時開催を予定しています。