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更新日:2025年10月7日
プレ(pre)は「〜の前の」、コンセプション(conception)は「受精・懐妊」で、プレコンセプションケアは「妊娠前の健康管理」という意味。WHOは2012年に「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行なうこと」と定義しています。
また、女性だけではなく、若い男女が将来のライフプランを考えて、日々の生活や健康と向き合うことでもあり、次世代を担う子供の健康にもつながるとして、近年注目されているヘルスケアです。

国立研究開発法人国立成育医療研究センターホームページ「プレコンセプションケアセンター」参照
やせも肥満も不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。
若い女性のやせ(BMIが18.5未満)は低出生体重児等の要因になります。
また、肥満は妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群につながります。
若い女性は、たんぱく質、カルシウム、食物繊維等が不足して、「低栄養」の傾向があります。1日3きちんと摂り、できるだけ栄養バランスが整うように心がけましょう。
詳しい栄養についての情報はプレコンセプションケア(栄養編)を参照ください。
妊娠前から妊娠初期にかけて、葉酸というビタミンをしっかり摂ることで、赤ちゃんの神経管閉鎖障がいの予防につながります。神経管閉鎖障がいとは、胎児の神経管ができるとき(受胎後およそ28日)に起こる先天異常で、無脳症・二分脊椎・髄膜瘤などがあります。
妊娠中に感染症にかかると、赤ちゃんに影響を与える恐れのある感染症があります。風疹、麻疹、水痘(水ぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は予防接種により予防することができます。女性だけでなく、パートナーや家族もワクチンを接種しましょう。
妊娠中の歯周病や虫歯は早産や赤ちゃんの低体重との関連が指摘されています。定期的に歯科受診をして、口腔内をチェックしましょう。
5つのアクションの詳しい内容はプレコンノート(外部サイトへリンク)(別ウィンドウが開きます)に記載しています。確認するとともに、プレコンノートを使ってみましょう。