ここから本文です。

更新日:2024年1月13日

【特集】冬場の入浴は「ヒートショック」に注意!!

 119

真冬の寒い時期は、あたたかいお風呂で一日の疲れを癒す。そんな方も多いのではないでしょうか?

ところが寒い季節の入浴には、体に起こるある変化が原因となって「ヒートショック」と呼ばれる特有の症状と事故を引き起こす危険性があります。

毎日のリラックスタイムを安全・快適にするために、冬季の入浴の危険性と対策を理解し、事故発生を未然に防ぎましょう。

風

「ヒートショック」って?

急激な温度変化がもたらす体への負担

寒い季節、暖房の効いている暖かいリビングから、外気で冷えた脱衣所や浴室に入ると、「寒い!」と感じますよね?そのとき実はあなたの体の中にも、ある変化が起こっています。

それは、寒冷による体の緊張とストレス反応による血圧の上昇です。

次に、その状態から温かいお風呂につかるとどうなるでしょう。

多くの方は大きなため息を吐きながら湯船につかり、全身の力が抜けるような心地よさを感じるのではないでしょうか。

すると次は対照的に、体の緊張がほぐれることで全身の血管が広がり、血圧が下降していきます。

短時間の血圧の上下変動によって、特に心臓や血管に負担がかかり、命に関わるような疾患を突然発症してしまうことがあります。

これを「ヒートショック」といいます。

普段特に持病のない方であっても起こり得る疾患です。

また、年齢を重ねるにつれ血管の柔軟性が低下するため、高齢者ではその発症リスクはさらに高まります。

【ヒートショックで発症する疾患の代表例】

  • 脳内出血
  • 脳梗塞
  • 大動脈解離
  • 心筋梗塞

震える老人

年間,約4千人の方が亡くなっている

高齢者の事故のうち「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数は年々増加傾向にあり、これらの多くはご家庭や居住施設の「浴槽」における入浴中の事故となっています。

期間的には冬季の11月~3月に特に多く発生しており、年間約4千人もの方がこれらの事故が原因で亡くなっているのです。

また,年齢を重ねるにつれて、事故発生時の重症度も上がります。

高齢者

入浴中の事故を防ぐには

 入浴中の事故は持病がない場合や、体に前兆がない場合でも突然起こる可能性があります。

「いつも入っているお風呂だから大丈夫」と過信せず、体への見えない負担を普段から意識して対策することが大事です。

本人だけでなく同居する方も一緒に注意し、対策を行いましょう。

ワンポイントアドバイス

  1. 入浴前に脱衣所や浴室を温めましょう。
  2. 湯温は41度以下、湯に漬かる時間は10分までを目安にしましょう。
  3. 浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
  4. 食後すぐの入浴、飲酒後の入浴は控えましょう。
  5. 精神安定剤、睡眠薬などの服用後の入浴は危険ですので、注意が必要です。
  6. 同居者に一声掛けてから入浴しましょう。
  7. 同居者に入浴中に見回ってもらいましょう。   

 アドバイス

お問い合わせ

消防本部消防署

電話番号:0797-32-2345

ファクス番号:0797-32-0119

お問い合わせフォーム(外部サイトへリンク)(別ウィンドウが開きます)

ページの先頭へ戻る