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更新日:2025年4月19日
芦屋市宮川町にある文化施設です。
『歌風土記 兵庫縣』は1950(昭和25)年に刊行された富田砕花の歌集です。
歌の舞台となった1949(昭和24)年ころの兵庫は、現在ほど道の利便性がよくありませんでしたが、”徒歩者”である砕花は、ほぼ1年をかけて自らの足で県下をまわり、作歌を行ないました。
今回の展示では、砕花が当時使用した愛用品の磁石・時計や、通った道などのメモが残された地図、そして、『歌風土記 兵庫縣』に掲載された短歌を紹介します。砕花が、長く続く坂道や険しい山道を経て峠に着いた時にひろがる風景を想像していただければ幸いです。
展示期間:令和7年9月28日(日曜日)まで
富田砕花旧居のパンフレットを刊行しました。「兵庫県文化の父」と称される詩人・富田砕花旧居の詩と歌や、旧居の魅力が詰まった内容です。下記の場所にて無料で配布しますので、ご覧いただくとともに、是非、富田砕花旧居へ足をお運びください。
配布場所:国際文化推進課、富田砕花旧居
富田砕花は植物への愛情が深く、自宅の庭の草木や花を題材とした歌も多く残しています。また、四季折々さまざまな草花が育つ富田砕花旧居の庭は、施設の大きな魅力でもあります。4月下旬から5月上旬の緑が映える庭を、是非ともご堪能ください。
開催期間
2025年4月12日(土曜日)から4月16日(水曜日)
2025年5月14日(水曜日)から5月18日(日曜日)
【プロフィール】
生年月日:明治23年11月15日
出身地:岩手県盛岡市
本名:戒治郎(かいじろう)
没年月日:昭和59年10月17日
【略歴】
明治41年に、与謝野鉄幹・晶子主催の新詩社『明星』にて筆名「砕花」で短歌を発表、大正4年には最初の詩集『末日頌』を出版する。その後は、民衆の生活や心を日常的な口語で表現する民衆詩派の詩人として著名になり、ウォルト・ホイットマンなどの詩の翻訳を通じて大正デモクラシー期の日本に欧米の民主主義の思想を紹介しました。戦後も、全国各地を旅し、多くの詩を残しています。中でも兵庫県下では、長編詩『兵庫讃歌』をはじめ、50余編にのぼる校歌や市町歌の作詞など、旺盛な詩作活動を行なったことから「兵庫県文化の父」とも称されています。
富田砕花旧居は、富田砕花が昭和14年5月から、昭和59年10月17日に93歳で亡くなるまで暮らした場所です。また、昭和9年から11年には、谷崎潤一郎が三番目の妻、松子夫人とともに隠れ住んだ場所でもあります。
芦屋市では、富田砕花のご遺族から旧居とともに、砕花の蔵書・研究資料などを譲り受け、昭和62年より「富田砕花旧居」として一般公開するとともに、貴重な遺品や原稿などを展示しています。ここを訪れる方々が、建物のたたずまいや展示資料から、富田砕花の心を感じ取っていただければ幸いです。
所在地:芦屋市宮川町4番12号
開館日:水曜日及び日曜日(ただし、8月13日~19日、12月29日~1月3日を除く)
ただし、台風等、天候の影響により急遽休館する場合もあります。
開館時間:午前10時~午後4時(入館は3時まで)
入館料:無料
アクセス:阪神芦屋駅より東へ徒歩15分、阪神打出駅より西へ徒歩10分、JR芦屋駅より南へ徒歩15分
平成30年3月1日より、公衆無線LAN「Ashiya Free Wi-Fi」をご利用いただけます。
ご利用の際は、必ず利用規約をご確認ください。