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更新日:2014年12月8日

地域福祉計画中間まとめ<地域の現況と課題2>

2市民意識調査

 

平成18年8月に、「地域福祉に関する市民意識調査」を実施しました。調査は、無作為抽出の市内在住2500人に対し調査票を郵送、973件を回収、転居先不明等の返送分16件を除く回収率は約39.2%で、うち有効調査票は951件でした。調査結果の概要は、以下のとおりです。なお、単数回答の質問については、無回答の数が多いものについてを除いて、基本的に有効パーセントを使用しています。合計パーセントが100%を超えるものは、複数回答の質問です。

(1) 回答者の属性

地域別では、中学校区別の人口比に近いバランスでの回答が得られました。男女別に見ると、男性32.2%、女性67.8%と女性の回答率が圧倒的に高く、年齢別では、50代以上の回答率が高くなっています。住まいの形態は、持ち家が78.8%で、震災前から芦屋に居住している人は、48.0%と半数を割っています。家族構成は、一人暮らしまたは夫婦のみの世帯が約半数で、18歳未満の子どものいる世帯は20.3%となっています。

(2) 日常生活での不安について

「あなたが日常の生活でどのような不安を感じておられるか、不安の度合いの大きいものから順番に3つ以内でお答えください」の質問に対し、
一番不安に思うことは、「自分や家族の健康」27.4%、「収入や生活費」26.1%、「自分や家族の老後」22.3%の順でした。

 

(3) 地域での助け合いについて

「地域で暮らしていると色々な問題が出てくると思いますが、例えばご近所のお一人暮らしの高齢者が、週2回の朝のごみ出しに困っているとき、あなたはどうしますか(回答は1つ)」の質問に対し、
「声を掛けて手伝う」の回答が43.2%、逆に「何もしない」が11.1%。「管理組合に相談」「自治会に相談」「市役所に相談」等を合わせて「どこかに相談する」という回答は35.5%でした。

(4) 芦屋市が力を入れて取り組むべきこと

「日頃の生活の中で、ふだんの暮らしをよりよくするために芦屋市が力を入れて取り組むべきだと、あなたがお考えのことは何ですか(回答は3つ以内)」の質問について、
多いものから順に、「高齢になっても障がいがあっても(誰もが)安心して暮らせるまちづくり」を69.4%、「医療サービスの充実」を51.1%、「防犯・防災対策の充実」を37.4%のかたが選択しています。

(5) 住民自身はどうすればよいか

「住み慣れた地域で暮らし続けるために、住民自身はどうすればよいとお考えですか(回答は3つ以内)」の質問について、
多いものから順に、「互いの生き方を尊重し、地域で孤立する人がないよう互いに思いやりの気持ちをもつ」を72.8%、「地域行事や活動に積極的に参加」を40.0%、「行政機関と連携をとりながら、地域のまちづくりに積極的に参加」を35.1%のかたが選択しました。また、「行政にまかせる」という回答は11.6%でした。  

(6) 「寄附」による社会貢献について

「色々な「寄附」による社会貢献について、あなたはどうお考えですか(回答は1つ)」の質問に対して、
「使い道を限定」したり、「使い道を報告」すれば寄附してよいとの回答が、合わせて52%を超えました。「寄附したくない」14.3%に、「その他」1.3%、「無回答」5.5%を合わせた21.1%を寄附したくない意向であると考えても、約8割のかたがなんらかの形の寄附による社会貢献の意向をもっているとの結果が出ました。

(7) 福祉の情報について

「あなたが福祉の情報を得るのに、普段利用しているもの、また役に立つと考えるものは何ですか(回答は3つまで)」の質問に対して、
多いものから順に、「広報あしや・CATV」を75.2%、「新聞」を39.1%、「市の冊子・パンフレット」を30.7%のかたが選択し、次いで多いのが、「テレビ・ラジオ」25.6%、「家族や知人の口コミ」24.6%でした。

役に立つと思うものも、同じ順位でした。

(8) 「成年後見制度」について

「成年後見制度とは、本人が障がいや認知症などで判断能力が十分でない場合、本人に代わって家庭裁判所が決める法定後見人が財産管理や介護サービス契約などを行なうことができる制度ですが、あなたはこの制度について知っていますか(回答は1つ)」の質問に対して、
「言葉は聞くが制度は知らない」「まったく知らない」を合わせると、58.2%のかたが成年後見制度を知らないという結果となりました。また、「制度は知っているが今のところ活用しなくてよい」が36.3%、「活用している」
「手続き中」「活用したいが手続が分からない」は合わせて6%未満でした。

(9) ユニバーサルデザインについて

「ユニバーサルデザインは、年齢、性別、文化、身体の状況など人がもつ様々な個性や違いにかかわらず、誰もが利用しやすいように、まちづくり、ものづくり、仕組みづくりなどを行なっていこうとする考え方ですが、あなたはこの言葉や考え方を知っていますか(回答は1つ)」の質問に対して、
「聞いたことがない」42.5%、「言葉は知っているが考え方は知らない」31.6%、「言葉も考え方も知っている」25.9%と、ユニバーサルデザインという概念がまだあまり知られていないことがうかがえます。

(10) 普段最もよく利用する鉄道駅について

JR芦屋50.1%、阪神芦屋25.1%、阪神打出16.5%、阪急芦屋川8.1%の順でした。
また、「最もよく利用する駅舎や駅周辺道路(駅前広場を含む)について、歩きやすさや使いやすさの観点からバリアフリー化をどのようにお感じですか(回答は1つ)」の質問について、
駅舎や駅周辺のバリアフリーについて「特に不便はない」との回答は28.4%で、67%のかたが駅舎、周辺道路(または両方)についてバリアフリー化の必要性を感じていることが分かりました。

(11) 福祉の相談窓口について

「民生委員・児童委員」「市の相談窓口」「保健センター」については、いずれも70%以上のかたが知っていると回答しました。
また、利用については、「保健センター」が28.7%、「市の相談窓口」が25.7%のかたが利用したことがあると回答しています。

(12) 芦屋のよいところだと思うことについて

「普段の暮らしの中で、あなたが芦屋のよいところだと思うことは何ですか(複数回答可)」の質問について、
48.4%のかたが、「まちのサイズが適当」と回答しています。次に多いのは、「高齢者が安心して住める」26.0%、「子育ての環境がよい」24.9%でした。

(13) 芦屋のまちのよくないと思うことについて

「人のつながりを大切にしない」は24.0%、「保健医療サービスが悪い」は21.5%でしたが、他はほぼ10%程度の回答でした。

(14) 今後の芦屋のまちづくりで大切にしていくべきだと思うことについて

「誰もが住み慣れた地域で暮らしていけるインクルージョンのまちづくり」が56.5%と最も多く、次いで「子どもの安全をみんなで守る地域づくり」47.5%、「身近な相談窓口をつくる」39.3%となりました。  

(15) あなたが「自分のまち」と感じる範囲について

「あなたが「自分のまち」と感じているのはどの範囲ですか。あなたのお気持ちに一番近い答えを1つお選びください」の質問について、
46.9%が「芦屋市」と回答しているが、次は「自分の住む町内」25.6%となっており、町内からいきなり市全体へまち意識が一気にとんでいることがうかがえました。地域コミュニティの横の連携の状況を表しているともいえます。

(16) 自治会への加入について

「加入している」が71.0%、「加入していない」が19.7%、「加入しているかどうかわからない」も9.3%ありました。

<加入しない理由について>

多いものから順に、「加入する機会がない」31.4%、「加入方法がわからない」21.9%、「加入するメリットがない」16.9%となりました。また、「マンションの管理組合に加入しているから」という回答も11.2%ありました。

(17) 地域行事や地域活動の認知度と参加について

地域の行事や活動でよく知られているのは、多いものから順に、「秋祭りなどの地域のイベント」76.6%、「コミスク」64.8%、「子ども会」62.0%、「PTA」56.5%、「老人クラブ」54.7%でした。
また、参加したことがあるのは、「秋祭りなど地域のイベント」が36.4%で最も多く、次いで「コミスク」26.3%、「PTA」22.5%となりました。

(18) 近隣との付き合いの程度について

「あなたは近隣にどの程度のお付き合いのかたがいますか(回答は1つ)」の質問について、
「あいさつ程度」が39.5%で最も多く、次いで「おすそ分けや世間話程度」が37.2%、「困った時は助け合える」関係は15.3%でした。

また、77.9%のかたが近隣とのつき合いは「現状でよい」と回答しており、「もっとかかわりたい」は14.8%、「減らしたい」人は0.9%でした。

(19) 家族以外で最も大切にする人とのつながりについて

「人とのつながりの中で、あなたは家族以外で誰とのつながりを大切にしますか(最も大切にするものを1つお答えください)」の質問について、
多いものから順に、「地域や近隣の人」36.5%、「学校の仲間」17.1%、「生涯学習や趣味の仲間」15.6%、「職場の仲間」15.3%となりました。

「つながりを求めない」という人は7.6%でした。

(20) 集いの場について

「あなたの普段の生活の中で、ちょっと気になることがあったり、ちょっと困ったことが起こったとき誰かと集まって相談できるような場所をもし求めるとすれば、それはどこですか(回答は1つ)」の質問について、普段の生活の中で、ちょっと気になることがあったり、ちょっと困ったことが起こったとき、誰かと集まって相談できるような場所は、「個人の家」22.7%、「地域の集会所」21.6%、「公共施設」19.4%となり、公的な拠点としては41%でした。  

(21) 災害時に避難等の手助けについて

「災害時に避難等の手助けを必要としているかたについて、あなたは地域の人や自主防災会などの地域組織と協力して避難等の手助けができますか(回答は1つ)」の質問について、
地域の人や自主防災会などの地域組織と協力して避難等の手助けが「できる」と答えたかたは44.0%、「わからない」42.0%、「できない」14.0%となりました。具体的な仕組みや方法があれば、多くの人が何かの手助けができる可能性を示しています。

(22) ボランティア活動の経験について

「今までしたことがないが今後してみたい」が最も多く40.2%、「今後もするつもりはない」が25.1%、「以前はしていたが、現在はしていない」21.9%、「現在している」は12.8%でした。「今後してみたい」の回答は、年齢別では30代が最も高くなっています。

<活動分野>

活動している人、今後したい人の分野内容は、多いものから「地域の清掃・美化」「高齢者支援」、次いで「自然環境保護」「教育・生涯学習」「子育て支援」「障がいのある人の支援」となりました。

<活動場所>

60.3%が芦屋市内での活動で、次いで阪神間が20.7%となり、身近な地域で活動している人が多いことが分かります。

(23) ボランティア活動が活発になる条件について

「情報入手しやすくする」が46.0%で最も多く、「学校教育での啓発」16.6%が続きました。

(24) ボランティア活動に関する情報の入手

「広報あしや・CATV」が55.7%、「テレビ・ラジオ・新聞」が23.3%、「友人知人」が23.8%で、公的情報、マスメディア、口コミの3つが有力な情報入手の方法になっている実情がうかがえます。「入手できない」の回答も4.1%あり、情報入手のための環境がまだ十分に整っていないこともうかがえます。

(25) NPO法人(特定非営利活動法人)について

「自分は参加も支援もしないが、必要だ」38.4%、「必要だから行政は支援すべきだ」15.5%を合わせると、過半数が「必要」と回答しています。
NPOに「参加している」「いつかは参加してみたい」が合わせて14.3%ある一方、「必要と思わない」は4.6%、「よくわからない」という人も27.2%あり、NPOがまだよく理解されていない現状もうかがえます。

お問い合わせ

こども福祉部福祉室地域福祉課地域福祉係

電話番号:0797-38-2153

ファクス番号:0797-38-2160

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