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更新日:2021年1月29日

市内在住外国人意識調査報告

市内在住外国人意識調査結果報告(概要)

平成20年(2008年)に芦屋市に在住する外国人を対象にアンケート調査を実施しました。在住外国人の日常生活の実態や意識、市への要望などについて、平成4年(1992年)に続き2回目の調査です。市内の外国人登録者のうち1,143人に対し、郵送による調査を実施、423人(不着145人分除き回収率42.4%)のかたから回答をいただきました。貴重なご意見をありがとうございました。
調査結果の詳細「芦屋市在住外国人意識調査報告書」は、市役所北館1階行政情報コーナーでも閲覧できます。

  • 芦屋市在住外国人意識調査報告書

1ページから201ページ(PDF:2,727KB)(別ウィンドウが開きます)

205ページから299ページ(PDF:2,964KB)(別ウィンドウが開きます)

調査で使用した各言語でも調査結果報告書(概要)を作成しています。

英語版(PDF:622KB)(別ウィンドウが開きます)

中国語版(PDF:621KB)(別ウィンドウが開きます)

韓国・朝鮮語版(PDF:741KB)(別ウィンドウが開きます)

ポルトガル語版(PDF:567KB)(別ウィンドウが開きます)

スペイン語版(PDF:682KB)(別ウィンドウが開きます)

使用言語について

日常の使用言語については、前回調査と比べ、日本語使用者が大幅に増える一方で(48.9%が81.3%に)、中国語や韓国・朝鮮語の使用者も約3倍に増加し、英語使用者もやや増加しています。また、日本生まれでなく在住年数も短いかたは、日本語使用率が低く、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、インドネシア語、タガログ語、タイ語、ネパール語などさまざまな言語を使用されています。
日本語能力について国籍別にみると、東南アジア及び西・南アジア、中近東のかたを除いて6割以上のかたが“日常生活に不便がない程度”の「聴く」能力があります。また、国籍に関わらず7割以上のかたが“日常生活に不便がない程度”に「話す」ことができますが、「読む」「書く」ことについては、韓国・朝鮮、中国及び中南米のかたを除いて半数以上のかたが日常生活に不便をきたしている状況です。

日常生活について

日常生活上の不便点や困っていることについては、「住まいや近所の自然環境」及び「住宅のこと」の割合が前回調査と比べ大幅に減っていますが、「外国人であることを理由に入居を断られた」「保証人がみつからない」と回答したかたが約1割存在し、住宅確保に不便があることがわかります。一方、「仕事のこと」「病院・診療所のこと」「ごみの収集など身近な生活のこと」などを不便点としてあげるかたが増えています。仕事については、「外国人であることを理由に採用を断られた」経験を持つかたが15.4%と最も多くなっています。医療サービスに関しては、“満足派”が約7割ですが、「医療費が高い」「どこの病院に行けばよいかわからない」という不満が前回調査時より倍以上に増えています。また「診察までの待ち時間が長い」は前回調査より約2割減ですがそれでも半数以上のかたが不満を持っています。
日本人に理解してほしいこととして、「外国人が日本で生活することの困難さ」をあげるかたが最も多く、以下「自分の母国の文化や習慣」「日本人への対応と外国人への対応の違いが大きいこと」が続きました。「その他」の意見として、「選挙権がないこと」、「日本に住んでいる外国人は多いということ」、「差別や偏見が多いこと」などがあがりました。
日常のつきあいの相手は、日本人が56.5%と過半数を占めていますが、そのつきあい程度は前回調査と比較して「あいさつをする程度」(65.2%)「立ち話をする程度」(40.7%)が増え、逆に「お茶や食事に招いたり、招かれたりする」ような親密なつきあいは減り、つきあいの親密度が薄れてきています。

日常生活上の不便点や困っていること

110番や119番の緊急の連絡先については、全体の約9割が「知っている」と回答し、前回調査より認知度は高くなりました。ただ、在住年数が短いかたの認知度は低く、救急車の呼び方について知らないかたもいます。35.0%のご家庭が災害への備えをまったくしていませんが、前回調査時(48.5%)よりは改善しています。

 

芦屋市や地域に望む緊急時の対応

 

お子さんについて

小・中学生がいるご家庭の61.9%で、お子さん全員が日本の学校に通っています。その理由として「日本語や日本の習慣を覚えさせるため」が最も多く、前回調査より増えています。一方外国人学校を選んだ理由としては「母(国)語や母国の習慣を忘れないため」が多いものの前回調査より減少し、「本人(子ども)の希望」や「日本人以外の友人ができる」と回答した割合が増加しています。

行政サービスについて

市の窓口を利用した感想として、87.5%のかたが満足の意を示されました。ただし、「手続きが面倒だった」「言葉が通じなかった」という不満は前回調査より増えています。一方、「職員が不親切だった」という不満は減少しました。
わかりやすくした方がよい案内標識として「電車、バスなどの交通機関の案内標識」「市役所や図書館などの公共施設の案内標識」、「道路の案内標識」が上位に挙がりました。また、参加してみたい市の住民サービス活動は前回調査に比べ、全体的に参加意向が低下していますが、「社会福祉・翻訳・通訳などのボランティア活動」「水害や火事などに備えるための防災活動」は増加しています。「文化・芸術活動などのイベント」「スポーツ活動などのイベント」は国籍に関わらず参加意向が高いです。
「芦屋市ガイドマップ」「広報紙ニューズレター」など外国語による情報提供、及び国民健康保険、乳幼児健診、国民年金など在住外国人のかたも利用できるサービスの認知度が全体的に非常に低い結果となりました。

外国語による情報提供の認知度

外国人が利用できる市のサービスの認知度

日本で知りたい情報を前回調査時と比較すると、「新しい仕事につくなど就職に関すること」が12.4%が17.7%に、「水害や火事など防災に関すること」が9.8%が15.1%に、「子どもの教育に関すること」が19.9%が23.2%にと増加しており、日常生活に関わる具体的な情報が必要とされていることがわかります。

市の施設について

市の施設の利用については、「図書館」が最も利用度が高く、全く利用経験がないかたが3割強を占めているという結果になりました。利用するにあたって、「申し込み方法をわかりやすくしてほしい」「使用料をもっと安くしてほしい」「施設の場所をもっとわかりやすくしてほしい」という要望が上位に挙がりました。また、その他の意見として「英語の図書を増やしてほしい」という声がありました。

芦屋市に対する評価

芦屋市に対するイメージとして、前回調査同様「やすらぎ、くつろぎがある」をあげる人が最も多く以下「しゃれている」「国際性がある」といった印象が強くなっています。芦屋市の住みやすさの評価としては、85.1%のかたが住みやすいと評価されました。その主な理由としては「通勤、通学に便利」「買い物などが便利」が挙げられましたがいずれも前回調査よりは減少しています。また、住みにくい理由としては「物価や住居費が高い」が大半(84.3%)を占めています。買い物については、住みやすい点として挙げたかたがいる一方、「買い物などが不便」で住みにくいと感じているかたもほぼ同数いました。

真の国際文化住宅都市をめざして(多文化共生への取組)

前回調査時点と比較して、芦屋市在住外国人の出身国や地域がかなり多様化し(42カ国が55カ国に)、またとくに中南米出身者の比率が約3倍に増加しています。
 このような多様化の時代に対応するため在住外国人のかたがたの声を聴き、その現実をふまえた施策を企画・推進していくことが重要です。「多文化共生」や「違いを豊かさに」という考え方が市民生活全般に定着し「人権や多様性が尊重されている」と思えるまちをめざしていきます。
 芦屋市では、平成21(2009)年度「芦屋市国際交流推進懇話会」を設け、今回の調査結果を基に、今後の国際交流のあり方を検討していきます。

 

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お問い合わせ

国際文化推進室国際文化推進課国際交流係

電話番号:0797-38-2008

ファクス番号:0797-38-2152

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