ホーム > 防災・安全 > 消防 > 消防署トップページ > 消防士のお仕事紹介 > 消防士の日常 > 消防士の日常「訓練」 > 令和5年度 特別救助隊員養成訓練【査閲】を実施しました!

ここから本文です。

更新日:2024年3月28日

令和5年度 特別救助隊員養成訓練【査閲】を実施しました!

救助隊の背中

消防部隊のなかでも人命救助のエキスパートである救助隊(通称:レスキュー隊)

人命救助の最後の砦といわれる精鋭部隊です。

芦屋市消防署にも「特別救助隊」が配備されており、14名の救助隊員が在籍しています。

毎年10月~3月にかけて新規救助隊員を養成する「特別救助隊員養成訓練」が実施されています。

職員の中から2~3名が毎年選抜され、

半年間の厳しい訓練を重ねた先に救助隊員としての資格が得られます。

今年度は2名の職員が対象となりました!

特別救助隊員養成訓練【査閲(さえつ)】は

基本的な救助方法や技術の習熟及び規律、協同、士気の成長を

披露することを目的としています。

今回は当日の様子をお届けします♪

 

訓練開始報告

答礼

消防署長に対して訓練指揮者が開始報告を実施します。

消防署長もかつては救助隊員として救助隊を牽引し、

現場活動で活躍されていました!

 

救助員点検

続いては救助員点検です。

ヘルメットの着装状況など救助服に不備がないかなどを点検するとともに、

隊員の健康状態や規律について把握するものです。

救助現場は過酷で危険な現場が多いです。

そんな環境下で活動する救助隊員は、服装に乱れがあってはなりません。

大袈裟かと思われますが、

ファスナーが1か所でも開いていると、命に関わることもあるのです。

「服装の乱れは心の乱れ」

小さなことでも気に掛けるのが救助隊員としての心構えです!

 

いよいよ訓練開始!!

整列

今年度は職員として採用されてから2年目及び6年目である

2名の職員が養成隊員として選抜されました。

まずは基本訓練として、登はん(ロープを登る)訓練と

降下(ロープで降りる)訓練を実施し、救助隊員として必要不可欠な技術を披露します。

 

フットロック4法  

始めに登はん(ロープを登る)訓練を実施します!

高さ7mの壁を勢いよく登っていきます!

日ごろの体力錬成(筋力トレーニングなどのこと)の成果が出ていますね!

 

降下

続いては高所から降下(ロープで降りること)訓練です。

実際の現場活動では、高さ60mの建物から降下することもあります!

 

続いては救助操法訓練と救助想定訓練

救助操法訓練

救助活動を実施するにあたって、基準が存在します。

様々な救助資器材(道具のこと)の取扱い及び操作の基本を定め、

人命救助の万全を期することを目的としたものが「消防救助操法」です。

救助隊員の教科書のようなものです。

つるべ1

救助操法訓練の様子です。

今回は「つるべ式引上げ救助操法」を実施しました!

下部にいる要救助者をロープや滑車などを使用して、上部に引き上げる救助操法です。

上部の写真は、隊員がロープによって下部に進入しているところです!

 

つるべ2

隊員が下部に到着し、要救助者を縛着します!

同時に下部の状況や要救助者の容態を隊長に報告します。

 

つるべ4

救出開始!!

要救助者の縛着が完了し、ロープを取り付けて救出を開始します。

手前の隊員が持っているロープは、要救助者に繋がっており、

救出時に要救助者が回転、壁体に触れることが無いように操作する役割があります!

 

救助想定訓練

続いては救助想定訓練です。

実際の現場を想定し、現場到着から救出完了まで、

一連の活動を行う訓練が「救助想定訓練」です。

現場状況や要救助者の容態が細かく設定されているので、

より実際の現場に近い訓練となっています!

立坑1

マンホール内で作業中の男性1名が取り残されているとの想定で実施しました。

内部の安全が確認できた後、隊員1名が進入します!

写真のとおり、ロープを使用してマンホール内に進入していますね。

ロープが通る部分が鋭利であったり、ロープを傷つけてしまう恐れがあれば、

毛布などを敷いてロープの保護に努めます!

要救助者を安全に救出するためには欠かせません。

 

立坑2

隊員が到着し、要救助者を縛着します。

要救助者に巻かれているオレンジ色の紐のようなものは

ウェービングテープといい、様々な用途があります。

今回は要救助者に負担が少ないように巻き付け、

立った状態に近い体制で救出しました!

ちなみに、、、、

このウェービングテープは約2200kgの重さにも耐えれる強度があります!!

 

立坑3

要救助者を救出した後は、マンホール内の隊員が退出します。

写真の右側の隊員の腹部にロープを取り付け、左側の隊員がロープを引き上げると、

左右の隊員の中央にいる隊員が引き上げられてくるという原理です。

ちなみに、このシステムを簡単に表すと「つるべ式」と呼んでいます。

「つるべ式」というワードを覚えていますか?

先ほどご紹介した、救助操法訓練での「つるべ式引上げ救助操法」を

応用したシステムなんです!

このように、基本の技術を応用して使用することが多々あります。

 

訓練終了

敬礼

すべての訓練が終了し、訓練指揮者が消防署長に報告します。

 

集合

諸先輩方が築き上げてきた救助隊員として必要な知識や技術の数々。

救助隊員として必要な土台となることは伝承し、

新たな知識や技術を得るため、日々、鋭意努力します。

新年度も芦屋市消防署救助隊をよろしくお願い致します!

 


お問い合わせ

消防本部消防署第1・第2係

電話番号:0797-32-2345

ファクス番号:0797-32-0119

お問い合わせフォーム(外部サイトへリンク)(別ウィンドウが開きます)

ページの先頭へ戻る