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更新日:2024年12月27日
1995年1月17日。
兵庫県南部に甚大な被害をもたらした「阪神・淡路大震災」
芦屋市内も地震により被災しました。
令和7年1月17日で発災してから30年を迎えます。
30年の節目となる今年度は、今後起こるとされている南海トラフ巨大地震に対し
備えや見直しが必要と考え「長距離送水街区火災対応訓練」を実施しました。
地震発生時、水道配管が破損することにより、消火栓が使用できない可能性があります。
その場合は、火点から近くの防火水槽(主に建物や公園の地下に埋設されている消火用の水槽)や
川や池の水などを使用して消火活動を行うことになります。
しかし、火点の近くに都合よく使用ができる水利があるとは限りません。
水利の確保が困難な場合は伸ばすホースの数も多くなることが予想されることから、
キャナルパーク沿いを約800m(ホース約40本)ホースを延長し、
消火活動をする訓練を実施しました。
今回の訓練は大隊長(今回は高浜分署長)が消防職員及び団員をまとめます。
規模が大きな災害や火災時は、大隊長が指揮をとり、
現場活動の方針などを決定します。
訓練場所はキャナルパーク沿いで行いました。
キャナルパークとは芦屋浜と南芦屋浜の間に位置し、
約1.5kmにもなる海域水路です。
カヌーの大会が開催されたり、魚釣りのスポットとしても有名です。
ホースが長く延長されている様子。
800mホース延長(約40本)を行い、放水をしています。
放水の様子。
ノズルを持ち、狙いを定める隊員。
ポンプから送られてくる水圧はとても高いです。
水圧によって後方に倒れないように2名で保持します。
火点まで距離が離れている場合、資器材を搬送するのに時間がかかってしまいます。
少しでも多くの資機材を搬送できるように、搬送袋(大きな袋)を使用します。
消防署長に答礼(訓練の開始・終了を報告すること)をして訓練を終了しました。
皆さんも今一度、災害が発生したときの行動や備えについて考えていただき、
大切な人たちのいのちをつなぎましょう。