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更新日:2024年3月29日
今年度も残すところわずかとなりました!
この1年間の振り返りや新年度に向けての準備などでお忙しい頃ではないでしょうか。
3月に入ると、気温が少しずつ上昇し、山間部の雪が解けることにより、
登山をする方が増え始めます。
登山に関する注意喚起の記事はこちらをクリック!!(芦屋市消防署内のページに飛びます)
山間部での事故についても増え始めます。
登山中の体調不良、登山道から滑落(滑り落ちること)、道迷い などが
よく発生する事故になっています。
登山は計画をしっかり立て、体調が優れた日に行いましょう!!
芦屋市内での年間救助出動件数は約150件です。
そのうち、山間部での事案は年間約15件です。(過去5年の平均 令和6年3月現在)
それほど多くない数字に思えますが、月に1回ペースで発生しているのが現状です。
今回は城山登山口の近くで訓練を実施しました!
城山から入山するコースは人気があり、訓練中も
登山道の利用者がたくさんいらっしゃいました。
まずは、準備体操をしっかり行います♪
訓練の想定が伝えられ、訓練が開始しました。
隊員は与えられた情報をもとに要救助者の検索を実施します!
登山道ということもあり、落石などで登山道の利用者に危害を与えないよう、
安全管理を徹底して訓練を実施しました。
登山道から約10m下部に滑落している要救助者を発見しました!
早期に隊員を進入させ、要救助者の観察や下部の状況を確認します。
隊長に状況を報告した後は、要救助者を救出するため、専用の担架に縛着します。
下部に進入した隊員が要救助者を縛着している頃、上部では
救出するための準備が進められています。
樹木や大きな岩に支点(救出するための軸となるロープなどを取り付けるところ)を作成します。
要救助者を安全・確実・迅速に救出するために上部と下部で密に連携を取ることが大切です!
救出準備が整い、ロープを使用し、要救助者を引き上げます。
山間部はなだらかな平地があまりありません。
登山道から滑落するような場所は、かなり傾斜が急で足元も悪いです。
要救助者を救出する際は介添え(要救助者に隊員がついて救出すること)を行います!
介添えを行うことで樹木などが担架に引っ掛からないように操作したり、
要救助者と常に顔を合わせることができるため、安心感を与えることができます。
救出が完了すれば、要救助者の容態によって
そのまま担架で下山したり、ヘリコプターで病院に搬送するなどの活動に移行します。
ヘリコプターと連携した訓練も実施していますので、
気になる方はこちらをクリック!!(芦屋市消防署内のページに飛びます)
今回の訓練を終えて、1年間の成長を感じられた反面、
実施した隊員達は訓練を通して、多くの課題が見つかったと思います。
市民の皆様の安全安心な生活を守るため尽力しています。
更なるスキルアップを目指し日夜訓練に励みます!
芦屋市消防署をよろしくお願い致します♪