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更新日:2019年10月24日
10月17日の木曜日、精道こども園で元気な5歳児のたいようぐみとにじぐみの子どもたちが、iPadを使って初めて「絵本づくり」に挑戦しました!
アプリ「ピッケの絵本づくり」を作成されたグッド・グリーフ代表の朝倉氏を講師にお迎えし、子どもたちや担任はじめ他の職員も参加して、3人1グループになって、世界に1冊しかない絵本づくりに取り組みました。
タブレットを使っての絵本づくりってどんな感じなのか、子どもたちは興味津々で「あ!iPadって知ってるよ、見たことある」「おじいちゃんが持ってる!」と知っていることを言いながら、始まりました。
初めにiPadを使ってどのように見開きページを作っていくのか、教えてもらいます。どの子も熱心に聞く様子が印象的でした。次に、グループでどんなテーマのお話にするのか、考え話し合います。お友だちや先生に伝えたいことはどんなこと?5歳児は、活発にお互いの思いや意見を出し合ってテーマを決めていきます。
運動会や遠足、小学校のプールに行ったこと、日常の事・・・どのグループもエピソードが印象的で、その子、その子の思いが伝わってきました。
テーマが決まったら、いよいよ絵本づくりのスタート。5歳児がどのように作っていくのかと見ていると、説明もよくわかって、指で絵に入れたい図形を引っ張って来たり、図形を組み合わせて形を作ったり、うまくいかなくても、何度もやり直しをして納得するまでページを作ってみたりと楽しみながらも粘り強く取り組む姿が見られました。うまくいかなくても何度でもやり直せるというところが、「ピッケの絵本づくり」の魅力です。また、友だちと協力しながら、こうしてみよう、こんなお話にしていこうとすすめていくところにも5歳児ならではの姿が見られました。
見開き4ページ分の絵本ができあがると、今度は文字に代わって、音声でお話をつけます。そのセリフがまた、聞いていてとても楽しいものでした。「今日は、いいお天気」「プールに入れるね!」「やった―やったー!」と何とも子どもらしい夏の思い出の楽しさが、音声にも出ていました。
全グループが仕上がると、プロジェクターを使って、クラスみんなでお互いの絵本を見合いました。そのグループの思いがよくわかり、「遠足で見た飛行機だ!」「運動会で,竹馬がんばったよね!」等々見ながら、たくさんの感想が聞かれました。
そして、最後は実際に小さな紙の絵本になります。「世界で1冊だけの絵本」を手にした時のたまらない表情が何とも印象的でした!
色鉛筆や絵の具だけではなくICTも活用して絵本を作ることで、子どもたちの表現したい!という思いを素直に引き出すことができました。
今回の取り組みでは、園田学園女子大学の堀田教授よりご協力いただき、ICT(今回はiPad)を活用した絵本づくりを行いました。
ねらいとして、小学校では2020年度よりプログラミング教育が始まることや見通しがつきにくい将来をたくましく、幸せに過ごしていくために必要な力をつけていく基礎の1つとして、ICTを活用した保育を実践しました。今後もこのような機会を持ち続けたいと考えています。