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更新日:2023年1月10日
救急車の内部には傷病者を寝たままの姿勢で処置を受けることができるストレッチャーや、命を救うためのさまざまな資器材があり、隊員が立ったままの状態で処置ができるように、天井の高さも確保しています。
ストレッチャーは怪我や病気をされた方(=傷病者)を乗せるためのベッドです。
下部にタイヤが付いているので、傷病者を乗せたままで移動ができます。
傷病者の症状によっては、背もたれをあげたり、足をあげたりすることも必要となるため、体位変換に対応できる構造となっています。
ストレッチャーに乗せた状態で血圧や脈拍数、血中酸素飽和度などを計測する機器や、急変時に対応するためのAED、肺や心臓の音を聴く聴診器等があります。
これらの数値をはじめ、傷病者の訴えや顔色、脈や呼吸の様子などさまざまな所見から病態を推測し、症状に対して適切な治療を受けられる病院を選定し搬送します。
救急隊員の中には、「救急救命士」という国家資格を持った隊員が必ず乗車しています。
彼らは医師の指示のもと、口から空気の通り道を作るためのチューブを挿入できるほか、点滴(静脈路確保)を施し、そこから心臓に作用するような薬剤を投与したりと、病院に到着する前にさまざまな医療行為が行えます。
このバッグの中には救命士だけが扱うことができる器具がたくさん入っています。