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更新日:2023年1月10日
この救助工作車は芦屋市消防署に1台しかありません。
そこに乗っているのは全職員から選抜された「特別救助隊員」と呼ばれる消防の精鋭部隊が乗車しています。
救助隊員は積載しているさまざまな資機材を使いこなし、過酷な災害現場に立ち向います。
運転をするには「大型自動車免許」が必要となります。
無線機やマイク、また、車体についている照明やクレーンを動かすためのメインスイッチもここにあります。
車体の前後にはウィンチ(=巻き上げ装置)が内蔵されています。
ワイヤー先端には大きなフックが取り付けられており、フックを物体に掛けることで油圧モーターの力を使い最大5トンという非常に強い力でワイヤーを引き込んでいきます。
主に交通事故の現場で活用する機会が多く、このワイヤーを巻き上げる力を使って潰れた車体を広げたりすることで、内部に閉じ込められた要救助者の救出に活かします。
車両全周囲を明るく照らすことができる照明が車両天井に設置されています。
夜間は場所によってはとても暗いため、活動が困難になる場合があります。
そこでこの照明を使い、作業範囲を明るく照らすことで、活動の安全性・確実性を高めることに役立ちます。
この車両でもっとも特徴的ともいえる装置がこのクレーンです。
クレーンの最大長さは約6.9m、最大持ち上げ力は約2、900kgあり、街中で目にする乗用車の重さであれば容易に持ち上げる程の力を備えています。
現場での使用には熟練した技術が必要であるため、隊員たちは日ごろから訓練を積み重ねています。