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更新日:2024年6月10日
これまで医療保険者による保健事業と介護予防事業は別々に実施されており、高齢者の健康状態や生活機能の課題にきめ細かに対応できていないという制度上の課題がありました。
このため、令和2年4月に「医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部を改正する法律」が施行され、国により、市町村が高齢者の保健事業と介護予防を一体的に実施するための体制が整えられました。
芦屋市においても、高齢者が住み慣れた地域で安心して生涯を通じた健康の保持増進を図り、健康寿命が延伸することを目標として、保険課、地域福祉課、高齢介護課、こども家庭・保健センターの庁内関係課及び関係団体との連携のもと、令和3年度から、高齢者の保健事業と介護予防の一体的な実施に取り組んでいます。
生活習慣病の重症化予防を目的として、後期高齢者医療健康診査の結果が受診勧奨値で医療機関の受診が必要と考えられる人を対象に、保健師や管理栄養士による受診勧奨や相談、保健指導を実施します。
通いの場において、医療専門職(保健師、管理栄養士、理学療法士、歯科衛生士等)がフレイル予防についての健康講座や健康相談を実施します。
フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間の段階を指します。病気ではないものの、筋力や心身の活力が低下し介護が必要になりやすい状態をいいます。介護が必要になると自立した状態に戻ることはなかなか難しいですが、その前段階のフレイルは予防・回復が可能です。
筋肉量の維持に必要なたんぱく質を含む食品(肉・魚・卵・大豆製品)を食べることは大切ですが、他の栄養素も必要です。1日3食、主食・主菜・副菜をそろえて食べましょう。毎食自分で調理することが難しければ、お惣菜や配食サービス、お弁当等を上手に利用しましょう。
おいしく食べるためには、噛む、飲み込むといった口の働きも大切です。毎日の歯磨き以外にも、噛み応えのある食品を食べる、口の体操などセルフケアにも取り組みましょう。噛みにくさや飲み込みにくさなど、口の状態に違和感を感じたら、早めにかかりつけ歯科医等に相談しましょう。
ウォーキングなどの有酸素運動と少し力を入れる筋力トレーニング、筋肉の柔軟性を高めるストレッチや転倒予防のためのバランス練習を組み合わせて行なうことが効果的です。30分以上の少しきついと感じる程度の運動を週2回以上しましょう。まずは10分多く体を動かすことを意識しましょう。
フレイルの最初の入り口は、社会とのつながりを失うことだといわれています。感染症の流行により、外出や直接人と会う機会が減っていますが、家族や友人との電話など、人や社会とのつながりや交流を大切にすることがフレイル予防につながります。
後期高齢者医療制度加入者を対象にした、疾病の早期発見や重症化予防のための健診です。問診でフレイルのチェックを実施しています。また、必要な支援について医師から助言を受けることもできます。年に1回、無料で受診できます。対象の方には5月に受診券を送付します。
40歳から74歳までの国民健康保険加入者を対象にした、生活習慣病の早期発見や重症化予防のための健診です。年に1回、無料で受診できます。対象の方には5月に受診券を送付します。
歯科医師による歯科健康診査や歯周病検診、歯科衛生士による歯磨きや歯周病予防についての指導を無料で受けられます。
「あしやウォーキングマップ」のコースを1周すると、健康保持のための1日に望ましい歩数(約8,000歩)を歩くことができます。休憩スポット、子供向け遊具、健康遊具なども紹介しています。
閉じこもりがちになると、運動不足等によりフレイルが進行する可能性があります。自宅でできる運動(体操)を紹介しています。
地域の集会所、公共施設、個人宅、空き家、事業所の空きスペース等で、住民どうしがより身近に、気軽に集まれる地域の居場所です。
芦屋市/高齢者生きがい活動支援通所事業(生きがい対応型デイサービス)
60歳以上の方を対象に、閉じこもりがちになるのを防ぐための健康体操や手芸、絵画等の趣味活動(生きがい活動)を実施しています。
65歳以上の方を対象に、体操教室や音楽リズム教室等を実施しています。