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更新日:2014年12月5日
第1回研修会の記録の続き
縦割り行政の横割り展開(総合化)、実験・開拓的ステージ、住民参加による公民パートナーシップ
住民の参加と参画(住民自治のスタイル構築)
策定委員会の設定、作業委員会の設置
多様な会議の開催、懇談会、座談会、ワークショップ、フォーラム、シンポジウム
情報公開と意見集約、傍聴、閲覧、パブリックコメント、メディア活用、アンケート
住民参加の演出、ニュースレター、FAX、Eメール
コミュニティワーカーの存在と地域支援技術の開発
地域福祉計画は単なる福祉計画ではなく、福祉における地方自治や住民自治をつくり出していく1つのステップです。今日は議会のかたもお見えになっているということですが、別に議会を軽視しているわけではありません。議会は議会で予算や次の事業計画などを決めなきゃいけない。議会で決めないと市長さんも執行できませんし、最終決定権は議会にあります。
だけど、計画の具体的な中身や詳細まで議員さんが全部分かっているかというと、難しいですね。福祉の問題について詳しい議員のかたがいても、全員は分からないと思います。「私は環境に強い」とか「人権に強い」とか得意とする分野は持っていても、全部は無理でしょう。行政職員が全部専門をカバーできないのと同じように、議員も全部はカバーできません。だから、全部を議員さんに任せるんじゃなくて、市民もやる。私たちの視点から言えば、議員を選ぶというのは、最終的に決定するための議会の人を選ぶということですね。
計画では、人ではなくて、事業を選ぶわけです。「こういう事業をやってほしい」「こんなことをすると、芦屋は変わる」と、メニューが出るわけです。メニューをつくってそれを選ぶ。そこが違いです。このように、市民参加・住民参加の役割は非常に重要です。
もちろん、職員にもいろいろと「こうしたい、ああしたい」ということがあると思うんです。おそらく、福祉の担当者は、大変だと思います。「金ないやん、人ないやん」「夢ばっかり語るな」とか、言われるんですよね。それを突っ切ろうと思ったら、「市民の会議でこうなってまんねん」という市民の後押しがいる。市民は、応援団みたいなものなんですよ。
「私たちがこういう案を考えた。それを何とかできないやろか」と市民が言えば、行政の方も「これもこんなんじゃないねん」と、お互いカードを出し合って、何ができるかってことを考えないと。議員、行政、我々市民・住民の3つのトライアングルで一緒に進めていきたいものです。
また、市民参加といってもいろんな側面があります。いくら行政がその後押しをしようと思っても、皆さんだけでは動かないでしょう。皆さんは、芦屋市民9万人の代表ですが、もっと他に参加したい人がいるかもしれない。多様な参加の仕方を考える必要があります。これから企画をされると思いますが、市民フォーラムなどを開いて、不特定多数の市民のかたが集まって意見を出し合ったり、あるいは地元で学習会をやるとか、様々な方法があると思います。もちろん情報公開も必要です。広く情報提供して、また意見をもらう。様々な方法をとらないと、参加は実現はしません。