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更新日:2014年12月5日

芦屋市地域福祉市民会議各回の記録(第2回市民会議)

第2章 芦屋市地域福祉市民会議各回の記録の続き

2.第2回市民会議 -まちの課題について意見を出し合う-

(1)オリエンテーション

ファシリテーターから、6回の会議の流れ、ワークショップのねらい(探る、つながる、やる気になる)や進め方などが説明された。これらの説明は、ワークショップの心がまえとして、毎回冒頭で確認された。

続いて、第2回会議の進行予定について説明を行なった上でセッションを開始した。  

(2)セッション1 -ウォーミングアップとグループ分け-

はじめに、「バースデーライン」ゲームでウォーミングアップを行なった。バースデーラインは、言葉を交わさずに誕生日順に輪になるゲームで、これにより全員が1つの大きな輪になった。次に、全体を1グループ4~5人ずつ、7つの小グループに分け、セッション2に進んだ。  

(3)セッション2 -まちの課題を探る-

セッション2は、即答フリップ方式全員参加型ディスカッションの方法で進められた。即答フリップ方式全員参加型ディスカッションとは、ファシリテーターがまちや暮らしについての思いや考え方を問う質問を1つずつ行ない、市民委員はその回答をA5サイズの回答シート(フリップ)にマーカーで記入。続いて、小グループ内でそれぞれの回答をわかちあいながら意見交換し、最後に全体で何人かに答えを発表してもらうやり方。この方法で、下記の10の質問を行ない、回答、グループ内の意見交換、全体発表を繰り返した。

回答シートは回収し、第3回会議で地域福祉の課題を整理するためのデータとした。 

質問項目は、以下のとおりである。また、回答一覧は<表1>のとおりである。 

まちの課題を探るための質問項目

  1. 今の気分は?
  2. 私、一見○○ですが、実は○○です。
  3. 私のまちの好きなところ、なかなかいいなと思うところ
    私のまちの嫌いなところ、ここはよくないなと思うところ
  4. あなたは自分のまちにどのように関わっていますか?
  5. 自分のくらしに関わることで、もっとも関心のあることは?
    (近所づきあい、子育て、防犯、買い物の便利さ等…なんでも)
  6. 私たちのまちや暮らし、昔と比べて変わったなぁと思うこと【現状】
  7. 私たちのまちで、問題だと思うことは?【現状】
  8. よりよいまちにするために、もっとも必要なのは何だと思いますか?【課題】
  9. よりよいまちをつくっていくにあたって、行政に求められる役割は?
    よりよいまちをつくっていくにあたって、個人や地域に求められる役割は?【対策の方向性】
  10. よりよいまちにするために、あなた自身にできそうなこと
    (やってみようと思うこと)は何ですか?

(4)ふりかえり&わかちあい

第2回市民会議は、まちの現状認識や課題、対策の方向性等を個人の中から引き出すとともに、相互の意見交換を通じて視野を広げ、考えを深めるねらいで進められた。最後にはふりかえりシートを用いて1日の流れのふりかえりを行なった。

表1 まちの課題への回答一覧

質問1と質問2は、自己紹介等の内容のため記載を省く。

質問3-1 私のまちの好きなところ、いいところ

  • 比較的静か
  • きれい、落ち着いている
  • 静かなところ
  • 街並が美しい
  • どんな横丁も公園のようにきれい
  • 静かで緑が多いところ。開放的
  • 町全体が落着いた感じ
  • 自然がいっぱい
  • 景観
  • 町にゴミが少ない
  • 桜、街がきれい
  • 川西町、美しい桜通り
  • 環境の良い所
  • 色んな人がいて何でも言える町
  • 便利な町だけど自然がいっぱい
  • 大きすぎないサイズ
  • 緑が多くきれいな街並み
  • 緑が多いところ
  • 街並や道路がきれい
  • 生れ育った町自然に恵まれた町

質問3-2 私のまちの嫌いなところ、よくないところ

  • 全体にとり澄ましている
  • 気位が高い
  • 隣近所が疎遠
  • 近所の人とコミュニケーションがない
  • よそ者意識がある
  • 閉鎖的なところ
  • 人のつながりが少々希薄
  • 自己中(心的)
  • 人のつながりが本音でなくきれいすぎる
  • 震災後新しい住人が増えてなれていない
  • 安い食物屋(店)がない
  • 特にないが店の駐車場が少ない
  • バスの便があまりよくない
  • JR駅前の交通マナーの悪さ
  • 道路のゴミと犬の糞
  • 43号線音がやかましい
  • マンションが多くなった
  • 人が少ない
  • 殺伐としているところ
  • 自然が破壊されている

質問4 自分のまちにどのように関わっていますか?

  • マンションの行事に出る(余り関わってない)
  • 自治会・老人会の世話、清掃・資源ゴミの回収、体操・太極拳の指導
  • コミスク・子ども会・自治連・手話サークルなど
  • 自治会,民生委員活動(35年在住ずっと専業主婦で外に出ない)
  • PTAを卒業、今はコミスク・自治会役員
  • 日本一仲の良い町にしたいと(自治会活動)
  • お茶会やミニバザーで町のコミュニティーの場を提供している
  • 仕事で高齢者・障がい者住宅設計、ボランティアでNPOシニア生活設計や成年後見仕事で関わり、住民としては(市として続けてほしいものを)支援
  • NPOでボランティア、高齢者との交流(福祉推進委員)
  • 仕事として福祉に関わっています
  • 市内在住・在勤だが子どもの関係以外は関わりは少ない
  • 町内会の班長をしている
  • 町内会活動を通じ民生委員・福推委員と協力して特に高齢者の問題
  • 環境問題と福祉/人を求めてフラフラする中で沢山の人との出会いを楽しむ
  • 自治会・老人会の会員として積極的に参加
  • 自治会のゴミカレンダーを作っている
  • 高齢者・児童のボランティア、住居マンションの補修委員
  • できるだけ声かけをする
  • 障がいのある子の親として「輪になろう芦屋親の会」「手をつなぐ育成会」「S.O.」認知症の人を抱える家族のサポート(集い、情報提供)
  • 子育て中のお母さん達の相談相手(吸取紙役)
  • 仕事で地域のネットワーク作りのため連絡会開催、住民としては学校のみ
  • 仕事で地域ネットワーク作り
  • 色々な会合に出席、生活のベース
  • 職場であり、住民であり、でも市民として関わりはない

質問5 自分の暮らしに関わることで最も関心のあることは?

  • 老人会関係の福祉
  • 独居高齢者の暮し(認知症・悪質商法など)
  • 子育てに関すること
  • 子どもたちの将来
  • 防犯、子どもの問題をとってもご近所との関わり
  • もう一度災害が来たら本当にネットワークが稼動するかな
  • 親の状態(心身)と自分の仕事
  • 今障がい福祉の転換点にあり、障がい者(児)に負担が一層重くなること
  • 障害者自立支援法による新福祉施策の方向性
  • 居住マンションの階段
  • 地球温暖化防止
  • ゴミ収集の日時を間違う人が多い
  • 子育て中の家庭問題
  • 老人の独居と老々介護の家族が増えていること
  • 学校から帰った子どもの居場所、近所との関わりが少ない
  • 若いお母さんたちのマナー
  • 息子の高校受験
  • 安全面・防犯
  • 自分も含めて高齢者が多くなり心配
  • 老後住む所・暮らす所が転々としないで一生が終わること
  • いのしし、精神障がい者福祉
  • マンションの問題(地域活動への参加を)
  • 近所の人とのコミュニケーションを深めたい
  • きれいな空気
  • 外の2匹の野良猫をどうするか
  • 仕事をしているので暮らしの中では買物くらい

質問6 私たちのまちや暮らしで昔と比べて変わったなあと思うことは?

  • 震災後、近所(自治会)の連携が出来てきた
  • 大きいマンションが増えた
  • マンションが増えた、子どもが増えた
  • マンションが増え、空地が多く店がよく替わる(地元に溶け込んだ店がなくなる)
  • 高齢化してきた、若いお母さんが仕事に就き始めた
  • 緑が少なくなった、車が多くなった
  • 隣近所の付合いが少なくなった
  • 街並が変った、人が仲良くなった
  • 働く人が多くなり、親子の交流が少なくなった、遊び方が変化した
  • 生活がデジタル化し、五感を動かす生活がなくなった(昔は夜は寝る)
  • 震災後、治安が悪くなった
  • 震災後マンションや新しい家が多くなった
  • 外国の人達が増えてきた
  • 公園で子どもの声・小さい子・若い夫婦・二世帯住宅が増えた
  • 大きなお屋敷が減り小住宅が増えた
  • 区画整理で街並はきれいになったが、昔の家がなくなった
  • あいさつがなくなった
  • 人に出会わない
  • (障がい者等に)思いやりが出てきた自転車・自動車の増加・マナーの悪さ
  • 近所のおじさん・おばさん的な人が少なくなった
  • 電気に頼った生活
  • 近所付合いがない(昔を知らない)

質問7 私たちのまちで問題だと思うことは?

  • 新旧住民の交流がない
  • 近所の人たちの顔がわからない
  • 地域活動への参加意識
  • 地域に関心がない、多世代が交流する場がない
  • 人と場所(人材育成と機会を含めた場所)
  • 教育が大切(将来のため思いやりのある子どもを育てる)
  • 子どもの教育環境が心配
  • 地域のゴミステーションが少ない
  • 道路交差点のバリアフリー
  • 家以外で(障がい者・高齢者)交流できる(楽しく過ごせる)場所
  • ワンルームマンションの住民との関係
  • 自分の生活・家を外に開くことがしにくい雰囲気
  • 隣近所の大切さ、日頃お互いに声を掛合える様に心掛ける
  • 人と人が本音で話し合えるようになること、コミュニケーションが基本
  • 総合的な福祉センターが阪神間で唯一ない(障がい者が集う場所がない)
  • 自分達の町を住良くするための教育(挨拶をする等小さい時からしつける)
  • 我が町はゴミステーションのあり方に悩んでいる
  • ゴミステーションに出したごみは誰のゴミ
  • 誰もが安心して住み続けられる町にしたい(高齢になっても・障がいがあっても)
  • 閉鎖的、地域性
  • 無関心な人が多いこと
  • 相手からの声掛を待つのでなく自分から声を掛ける(おはよう)
  • 皆が笑顔と会話のある町
  • 地域の団結力を強く
  • 自己責任の認識と協働の場(行政に頼らない市民による社会事業創設)
  • 野良猫、犬の糞の始末、自治会行事の参加者がいつも同じ、広がらない

質問8 よりよいまちにするために最も必要なことは?

  • 自治会の中の連携意識を高める
  • 全町に自治会を作る、マンションも自治会に入りまちづくりを進める
  • 気軽に挨拶・声掛する地域作り、小さな井戸端会議を作る
  • 地域のコミュニケーション作り
  • 皆さんが集まりやすい行事を考えて
  • 住民が各々関心を持って自分の回りから出来る事に協力する
  • 人材活用、市内に障がい関係でも詳しい人がいるが、活用できていない
  • 地域の事に関心のある人を発掘する、人の輪を広げる
  • 小中学生に老人施設や託児所手伝いをさせ家族以外のつきあいを学ぶ
  • 精神(心的)障がい者福祉に関する啓発、障がい者が出て来やすい街にする
  • 高齢者・障がい者・子どもが安心して暮せる街づくり、行政・住民が協力
  • 人と人とが集う場に気軽に参加できるようにする(簡単な声かけから)
  • 芦屋の文化を残しながら障がいを持った人達も参加できるまちづくり
  • 自治会・コミスク・老人会が手をつないだ行事(クリーン作戦など)
  • コミュニケーション、一人一人が一歩を踏み出す、とにかく参加
  • 若い世代と関わる工夫(自治会や民生委員さん以外の情報チャンネル)
  • 市民に参加してもらいやすい事業を通じての関係作り
  • 交流の場作り、コーディネート機能の整備、組織間の連携
  • 地域での催し・行事により多く参加する。話し合う、自分から発進する
  • 人を育てる仕組み・市内の人材を活用できる仕組み・グループ連合会を作る
  • コミュニティーネット(隣近所の繋がりを大切にしたい)
  • 集う場所、受け手と担い手の調整の場
  • 個人の情報をもっと知らせてほしい
  • 地域活動ステーション(交流・情報交換の場、小地域ごとに)
  • 場の提供(人材活用・組織内の連携・コーディネート機能・情報のキャッチ)
  • つなぐ(人と人の繋がり)縦割りを横ネットワークに

質問9-1 よりよいまちをつくるために行政に求められる役割は?

  • 行政・自治会連合会が協力してマンション住人も参加する自治会を構成する
  • 場所・活動・機会・情報の提供
  • 敷居を低くして(協働と言いながらバリアがある)
  • 財政補助、情報提供、人材派遣
  • ネットワーク作りの支援
  • 横の連携を密に(縦割りになっている)
  • 仕事の範囲(縦割り)を越えて動ける態勢・柔軟性
  • 視野を広く持ち生活課題に対応できるよう内部連携(縦割りはだめ)
  • 施策・目標設定、目標達成の仕組みづくり
  • 庭園都市宣言みたいな福祉のビジョンを判り易く示す
  • 老齢者へのいたわり
  • 地域の実情を提供すること
  • 住民・地域グループに柔軟に対応
  • 集まれる場所づくり
  • 市民の声をかたちにする、お金を出す
  • 住民の声を良く聞いてほしい、弱い立場の人達の声を取上げてほしい
  • 市民の意見をしっかり聞き施策を進める
  • 地域各団体との交流・縦横関係をサポート・紹介
    部門が多すぎる(行事が整理されない、バッティングで市民が困る)
  • 計画の中でやれること、数値・年度の明記
  • 財政難だと上から押し付けない
  • 行政しかできないことをする(民間にできることは民間に)
  • 街並を整える、ゴミ問題、福祉について

質問9-2 よりよいまちをつくるために個人や地域に求められる役割は?

  • 自治会に協力連携できるようにする
  • 住民団体の連携
  • 積極的な参加(出た時は出られなかった人の声を拾い上げる)
  • 市民として何ができるか考え行動する
  • 施策の理解と協力
  • 自分で動けることはまず動いてみる姿勢
  • 自己責任の意識を育てる(権利を主張する前に義務を果たす自律自立)
  • 行政から何か→ ←行政へ何か
  • ネットワーク作り
  • 人材の提供
  • 地域の中での老人問題
  • 各団体に協力
  • 自立と連携
  • 人任せにしない
  • 身の回りの情報集め、顔見知り関係を作っておく
  • 行政に関心を持つ
  • コミュニケーション
  • 自分の町を次代の子のために良くするという積極性
  • 地域・個人・自分だけでなく回りも見よう
  • 助けられる・助ける両方に関わる、関心を持ち参画・参加する
  • 色々な地域での催しを考える
  • 自分がしっかり勉強して成長することが第一だと思う

質問10 よりよいまちにするためにあなた自身にできそうなことは?

  • 子ども達への声かけ
  • 集会に出て来にくい人に(マンション)個人的に声を掛ける、あいさつ
  • 地域のネットワーク作り、あいさつ、声かけ
  • できるだけ多くの人と交流出きる場作りを目標に今の活動を継続
  • 今やっていることの継続
  • 太極拳を指導して輪を広げるようにしているが、更に広げたい
  • 今やっている活動(人形劇・ITボランティア)の継続
  • この会に参加する、機会があれば「場」に参加する
  • 高齢者の一人としてまちづくりの手伝い
  • 資源ゴミのリサイクル、清掃活動
  • 活動者の手伝い、理解へのお願い
  • 行動を起こし、できる協力はしていきたい
  • 障がい者にとり安心安全に暮せる町に一歩でも近付ける
  • 場作りのためにお手伝い
  • NPOの社会事業へ挑戦
  • SOS徘徊ネットワークの充実、笑顔で挨拶、悪質商法対策の寸劇
  • 今は声をかけて近所に知ってもらう、地域行事に参加していく
  • 犬の散歩中であった人に笑顔であいさつ、顔見知りも増える
  • 色々な機会を通しての人の輪づくり
  • より多くの人の話を聞いてあげたい
  • 子育て支援を続ける、同じマンションの住人に声かけをする
  • 障がい福祉(障がい児教育)を考えるシンポジウムを毎年開催、それを続ける
  • 他のグループ活動にも参加する、一般の方にも参加を呼びかける
  • 花植や手話のボランティアその中で町を良くしようと考えあう
  • 地域の清掃活動
  • 月1回のクリーンデーに参加する、一人暮らしの方への声かけ
  • 使い走り的なことならできる
  • 介護の練習、男ができる料理
  • 障がいを持った人達を守る義務と責任
  • 色々な情報に関心を持ちやってみよう、皆に参加呼びかけ

お問い合わせ

こども福祉部福祉室地域福祉課地域福祉係

電話番号:0797-38-2153

ファクス番号:0797-38-2160

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