更新日:2014年12月8日
芦屋市地域福祉市民会議各回の記録(第6回市民会議)
第2章 芦屋市地域福祉市民会議各回の記録の続き
6.第6回市民会議 -成果の発表-
(1)芦屋市保健福祉部長あいさつ
(2)オープニング スライド「私たちの一本の樹」
第1回からの過程をスナップ写真等のスライドで鑑賞した。
(3)セッション1 -テーマごとの方策を共有しよう-
事務局から第5回までの会議の成果である、5つの優先課題とその方策について改めて報告を行ない、意見を共有し、本日のねらいや進行について確認した。
(4)セッション2 -これからの地域福祉について考えよう-
【即答フリップ方式全員参加型パネルディスカッション】
ワークショップを通じて感じたこと、これからの芦屋市の地域福祉への思いを中心に全体でディスカッションを行なった。セッションには学識経験者も参加し、これまでの成果についてさらに全体で深める場とした。
ディスカッションは、「ファシリテーターからの質問→各自が手もとのフリップ(紙)にマーカーで回答を記入→グループごとに回答を見せ合って意見交換→全体で数人かから発表→パネリストが順に発言」の手順で行ない、質問毎にこの手順を繰り返した。市民委員から今村委員、吉岡委員、学識経験者から三毛氏、市職員の4人がパネリストとなった。
ディスカッションでは、「一人一人の優しさや暖かさをなくさないようにやさしく包み込むまちにしよう」「小さいまちならではの、顔の見える福祉を進めよう」などの意見が出された。
参加した学識経験者の土田氏からも、「まちのサイズが小さいことが芦屋市のメリットで、リアリティがある。自分たちで何かしていこうと、一人ひとりに伝えていくともっと盛り上がると思う」とコメントがあった。
(質問項目)
- 1)今の気分は?
- 2)学んだこと、気づいたことは?
- 3)芦屋市らしい地域福祉を推進するためには、何を大事にするべきですか?
- 4)地域福祉推進にあたって、地域や個人が担っていくべき役割は?
- 5)一緒にワークショップに参加した仲間に一言
<発表された主な意見>
1)今の気分は?
- 日頃おつきあいのない人との出会いがあり、うれしかった。感謝しています。
- この場に来て知り合いができて、まちで声をかけてもらい、嬉しい思いをした。
- 日頃不満を持つこともない子ども会。少子化と言われるが、今いる子どもたちを守ってほしい。
- 出会いを大切にして、またあいさつして、つながっていけたらいい。
- 前向きに、こつこつやりましょう。
2)学んだこと、気づいたことは?
- 市民と行政の意識のずれを感じた。
- 他人のせいにしない。今の状況で自分にできること、求められる役割を果たすこと。他者を認めること。
- 行政に頼るばかりではなく、自立することを啓発する。
- 自分が何かする。動いてみること。自分の身の回りの具体的な課題から考えていくこと。
3)芦屋市らしい地域福祉を推進するためには、何を大事にするべきですか?
- お遍路の「お接待」の精神に学び、芦屋にも街道をつくりたい。
- 本音を大切に。おしゃれに。
- 自分の損得だけを考えない。
- 地域にいる、知識があり能力の高い、たくさんの人たちの力。
4)地域福祉推進にあたって、地域や個人が担っていくべき役割は?
- 地域の特色を生かして、お互いに思いやって推進していく。
- 大したことはできなくても、できることをできる範囲で参加する。
- 高い理想と、文化を土台にして考えていくことも大切だが、アリの目を持った人も必要。もっとも必要としてくれる人に接して考える人も必要で、そういう人を支えるお金もいる。
- みる、きく、一歩前へ。
- 自分たちで考えるという意識を広めていく。
- 未知の分野について学ぼうとする姿勢が大切。
5)一緒にワークショップに参加した仲間に一言
- 参加したことを誇りに思います。これからも(地域活動に)参加していきます。
- 地域の人がみんなこの会議の参加者のようなら計画はつくらなくてもいい。
- 機械のエンジニアをしていたが、問題解決の方法は福祉でも同じなのだと感じた。世界中でいろいろなことが起こっているが、根本は人の気持ちを考えて話すことが大切ではないか。それぞれの場でアクションしていきましょう。
- 耳をすましましょう。
- あたらしい しみんりょく やってきた
- 社会人として2年目のこの時期に参加できてよかった。
- 大原集会所のほんわカフェは、イベント、読み聞かせ、紙芝居もやっているので、また利用してください。
- また集いましょう。同窓会もあっていいのでは。
- 違いやずれがあっても、やっていくことが大切。
<フリップのコメントから>
芦屋市らしい地域福祉を推進するためには、何を大事にするべきですか?
- 小さいまちなので、住民の顔の見えるやさしい福祉。
- 地域の特色と全体のバランス。かっこよさ、かっこつける、させる。
- 市の規模の小ささ、いざとなったら団結しやすい。ネットワークづくり、一人一人の市民意識の向上。
- 人の気持ちをよく考えて進める。
- 一人一人の優しさや暖かさをなくさないように、やさしく包み込むまち。
- 急には変わらないかもしれないが自意識を持ってもらえるように。
- まちが小さいので実現しやすいと思うが、個人団体の公の情報交換、共通理解を推進すること。
- 昔から住んでいる人と新しく住民になった人との交流。
- 「国際文化・住宅都市あしや」を「インクルージョンのまち・あしや」へ。
- コンパクトなまち、顔の見える福祉。
- 住宅地、近所の人々と交流することが重要である。
- お金だけでなく、心の豊かなまちに。誰をも排除しないまち、震災で学んだ共生
- お互いを知り、必要なことを考え、認め合うこと。
- 優しさのある地域のつながり。弱者に対しても高齢者にも外国人にもみんなに対して。
- リソースの確保(労力・資金)
- 歴史を活かす、新しい歴史を作る。
- 美しい心のあるまちづくり。
- 文化遺産を守りながらみんなが楽しい、みんなが安心して参加できるバリアフリーのまちづくり。
- 芦屋の歴史とイメージを大切にしながら人と人をつないでいくこと。
- 市のサイズの特性を活かすと同時に、個の尊重とご近所意識の両立ができるはず。
- 自己の損得だけを考えない人づくり(マナー、ルール)。転入者が多いので子育てにも必要な視点。
- 国際文化住宅都市であることの意味。芦屋の文化、個の文化も多くあるし、公の文化も大切にする。地域の中のつながりを大切にする。
- 芦屋の良いところは残し、市民の視点から。自分の身近なところから。
- 小さな市としてエッセンスをきかしたいが、まだはっきり見えてこない。
- 自分に何ができるかを考える。自分以外の人にそれを伝えていく。全体として盛り上がろう。
- 丸ごとつきあえるまち、芦屋人がこの会合のように何でも話し合える場をどんどんつくることが大事だと思う。人間サイズのまちでありたい
- アットホームにかつお洒落に。
- 芦屋のサイズを活かした顔の見える地域福祉。
- 古くからあるものと新しいもの、新しいところを統合していくこと。
- ブランドイメージにひかれて震災以降に移り住んだ人々の中から市民、地域活動の担い手を発掘していくか。自然や文化遺産と新しく開発されたところを生かしたインクルージョンのまちづくり。
地域福祉推進にあたって、地域や個人が担っていくべき役割は?
- 地域の高齢者や障がいのある人、子どもたちにもやさしく挨拶のできる関係を築いていく。
- 地域の活動に参加し、仲間をつくる。(1人でも2人でも)誘う。
- 一人一人の意識の向上 足湯、団体の活動、ホームページ掲示板の利用。
- 親しく挨拶する、地域会合をする。
- 声かけ、見守り、繋がり(連帯感)をもって進む。
- ファッショナブルな井戸端会議(温度、質感)。
- 高齢者に対する気配り。
- 何でも行政に頼るのではなく、自分たちに何が出来るのかを考える(意識を広める)。
- 自ら地域にとけ込んでいく。
- おつきあいの輪を広げよう。
- 笑顔であいさつ。自分の周囲から少しずつ。
- 創意工夫、ふるさと芦屋。
- 芦屋は小さいが各地域の特色を持たせた考え方を出していけばよいと思う
- 積極性をもって未知の分野について学ぼうとする姿勢(福祉のたこつぼ化を防ぐ)。
- 思いやり、関心をもつこと、無関心でないこと。
- 隣近所とのつながりを大事にしたい。困った時に助け合う、公の手を借りる。
- アリの目の人も必要。
- 自分に出来ることをする、仲間をつくる、お互い様という文化を地域に根付かせる。
- 地域のつながりを見つけて自分にできることをさがす。
- 思いやり
- 地域の一員という意識を持つこと。
- 協力する、しあう気持ち。
- バランス感覚、活動を永続させるために。
- 役割分担を明確に。情報を共有しながら。
- 相手への思いやりを持って接すること。自主的に行動すること。
- ボランティアやNPOとの協力。そして自治会との連携、インクルージョン。
- 出来ることを出来る範囲で生き生きと。みんなが少しずつ地域福祉に参加できたら。
- 自分が気づいたことをそのままにしないこと。誰かに伝えてつながっていくこと。情報開示。気づかなかったことに気づくために。協同と協働。
- 一人一人の立場を理解し合うことが大事。平等に尊敬し合う。
- 行政にたよるばかりでなく、自立することを自覚することを啓発する。
- 自分が何かする、動いてみる。自分の身の回りの具体的な課題から考える。
- 市民と行政の意識のずれ。
- 他人のせいにしない。今の状況で自分にできること、求められていることをする、他者を認めること。
(5)ふりかえり&わかちあい
ふりかえりシートを使って、ワークショップのふりかえりを行なった。「一人が百歩でなく、百人で一歩進むのはたいへんなことだと気づいた」「一人の力ではだめでも、みんなが集まれば前に進む」「参加した人の熱い思いと心を計画に盛り込んでほしい。実現できる計画に期待したい」などの声が聞かれた。
学識経験者の三毛氏、土田氏が参加した。