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更新日:2014年12月5日

芦屋市地域福祉市民会議各回の記録(第4回市民会議)

第2章 芦屋市地域福祉市民会議各回の記録の続き

4.第4回市民会議 -優先課題について方策を探る1)-

(1)オリエンテーション

ワークショップ全体の流れと、当日の位置づけについて確認。あらためてワークショップの「ねらい」「すすめ方」「スケジュール」「心がまえ」等についてファシリテーターから説明された。

(2)セッション1-課題の確認と優先順位づけ

はじめに、第3回会議で整理したまちの課題を確認した。11のまちの課題は、それぞれA4用紙に書き込み、ホワイトボードに貼りつけた。
課題は以下のとおりである。

課題1.地域づくりに対する市民意識を向上させ、活動実践者の発掘・育成をする

まちには、さまざまな分野に詳しい人ややる気のある人、力のある人がたくさんいる。埋もれている人材を発掘し、活躍してもらえるような仕組みをつくる。またもうすぐ定年を迎える団塊の世代も含め、新たな人材を育成する。

課題2.生活弱者が暮らしやすいまちづくりを進める

障がいのある人や高齢者、子どもなど生活弱者が安心して暮らせるまちづくりを進める。そのための環境づくりや、福祉のまちづくりの啓発を進める。

課題3.総合福祉センター等、活動や交流の拠点をつくる

地域活動ステーションになるような集える場、交流の場となる総合福祉センターがほしい。また、既存の施設利用を再検討し、活動や交流の拠点として活用する。

課題4.住民と行政が協力してまちづくりに取り組める仕組みをつくる

住民と行政が協力してまちづくりに取り組めるような仕組みづくりをする。参画と協働を進める工夫をする。

課題5.自治会、コミスク、老人クラブ等、地域のグループや団体の横のネットワークをつくる

地域のグループや団体間が協力しあった横のつながりをつくっていく。また、コーディネート機能を整備する。

課題6.行政職員の資質を向上させる

市役所(や教育委員会)の職員の意識が変わるよう、資質向上のために教育が必要。

課題7.気軽に参加できる地域のコミュニケーションをつくる

近隣住民同士が気軽にコミュニケーションできる機会をつくっていくこと。また、よりよいまちにするための、住民意識の向上。

課題8.活動の担い手や参加者の固定化を解消する

色々なグループがあるが、活動の担い手や参加者が固定されている。新しい人を集めること、活動者を分散させることが必要。

課題9.声かけ、あいさつから始まる近所づきあいを深める

住民がそれぞれ関心をもって近隣とのつながりをもつ第一歩として、互いに声をかけあい、あいさつするという誰にでも出来ることから始める。

課題10.自治会組織の充実・連携を図る

マンション居住者等、いわゆる新住民で自治会が組織されていない未加入地域の組織化、自治会全体の連携意識を高めること。

課題11.みんなが気軽に交流できる機会や、そのための情報を充実させる

多くの市民が参加しやすいイベントをたくさん企画すること。参加者が少ないので、情報提供も大切。

次に、委員全員が、優先順位が高いと思う課題に投票を行なった。優先度の最も高いと思う課題には3点(赤のシールを貼る)、2番目のものに2点(青のシールを貼る)、3番目のものに1点(黄のシールを貼る)を投票し、集計した。この合計点が高いものから順に6つを優先課題と決定した。 

(3)セッション2 -優先課題によるグループ分け-

セッション2では、「どの課題を検討したいか」について、委員が自主的に選ぶ形でグループ分けを行なった。この時「行政職員の資質を向上させる」は希望者が1人もいなかったため、検討課題は5項目とし、5つのグループに分かれて方策を探るセッションを行なった。

(4)ウォーミングアップ

ゲーム「名画鑑賞」は、一人ずつ順に好きな色のマーカーペンを取り、「円を描いてください」「直線を1本描いてください」「正三角形を描いてください」…というファシリテーターの指示にしたがって、グループで一枚の絵を仕上げ、それにタイトルをつけるというもの。

直線、円、四角など、与えられた言葉は同じでも、描いた結果には人それぞれの違いがあることを知り、また絵のタイトルを話し合うことで、方策探りのワークのウォーミングアップを行なった。
また、各自が話し合いのルールや各自の行動目標を書き留めて署名し、グループごとに発表、全体でわかちあった。

(5)セッション3 -優先課題についての方策探り-

セッション3は、マッピングの手法で進めた。マッピングには、
「一人ひとりの意見や発言を大切にすることができる」
「話し合ったことを共有できる」
「話し合いの流れがわかりやすく、堂々巡りを避けることができる」
「話し合いや発想が刺激され、活発な議論をすることができる」
「感情的な話し合いを避けることができる」
といった特徴がある。

具体的には、模造紙をグループの大きなメモ帳としてすべての意見を書き留めながら話し合いを進める。はじめに模造紙の中央に話し合いのテーマを書き、出された意見を書き留め、続く意見は線でつないで書き留め、枝を伸ばしてくようにメモしていくやり方で話し合いを進めた。

市民委員からは、「はじめに話したことを忘れないのでよかった」「今まで考えていたことが整理できた」「書くことでよりよく理解でき、記憶できる」などの声が聞かれた。

ファシリテーターからは、「課題→現状→問題点→原因→方策」という一般的な議論の流れの過程で、共有する、広げる、混沌、まとめるという作業が繰り返されることなどが説明され、グループワークをサポートした。

第4回会議の「方策探り」は議論を幅広くし、経験や思い、問題意識を出し合うブレーンストーミングを中心に進めた。グループからの発表は行なわず、第5回会議で、同じメンバーで続きのワークを行なうことにした。

マッピングを進める際のポイント

  • いろいろな視点から意見を出す(思い、問題意識、アイディアなども出し合う)
  • ちゃんと書く
  • 話し言葉で書く
  • 枝を伸ばす(なぜ? どうして? ほんとに? が有効)
  • みんなでやる

(6)ふりかえり&わかちあい

最後にふりかえりシートを用いて、1日の流れのふりかえりを行なった。委員からは、「マッピングで議論の整理ができた。次回もがんばろうと思う」「緊張していたが、終わり頃になってようやく、自由に話していいのだとわかった」「コミスクのメンバーばかりで議論が広がらなかった」といった意見が出された。

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こども福祉部福祉室地域福祉課地域福祉係

電話番号:0797-38-2153

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