ここから本文です。
更新日:2014年12月5日
ワークショップ全体の流れと、当日の位置づけについて確認。あらためてワークショップの「ねらい」「すすめ方」「スケジュール」「心がまえ」等についてファシリテーターから説明された。
はじめに、第3回会議で整理したまちの課題を確認した。11のまちの課題は、それぞれA4用紙に書き込み、ホワイトボードに貼りつけた。
課題は以下のとおりである。
まちには、さまざまな分野に詳しい人ややる気のある人、力のある人がたくさんいる。埋もれている人材を発掘し、活躍してもらえるような仕組みをつくる。またもうすぐ定年を迎える団塊の世代も含め、新たな人材を育成する。
障がいのある人や高齢者、子どもなど生活弱者が安心して暮らせるまちづくりを進める。そのための環境づくりや、福祉のまちづくりの啓発を進める。
地域活動ステーションになるような集える場、交流の場となる総合福祉センターがほしい。また、既存の施設利用を再検討し、活動や交流の拠点として活用する。
住民と行政が協力してまちづくりに取り組めるような仕組みづくりをする。参画と協働を進める工夫をする。
地域のグループや団体間が協力しあった横のつながりをつくっていく。また、コーディネート機能を整備する。
市役所(や教育委員会)の職員の意識が変わるよう、資質向上のために教育が必要。
近隣住民同士が気軽にコミュニケーションできる機会をつくっていくこと。また、よりよいまちにするための、住民意識の向上。
色々なグループがあるが、活動の担い手や参加者が固定されている。新しい人を集めること、活動者を分散させることが必要。
住民がそれぞれ関心をもって近隣とのつながりをもつ第一歩として、互いに声をかけあい、あいさつするという誰にでも出来ることから始める。
マンション居住者等、いわゆる新住民で自治会が組織されていない未加入地域の組織化、自治会全体の連携意識を高めること。
多くの市民が参加しやすいイベントをたくさん企画すること。参加者が少ないので、情報提供も大切。
次に、委員全員が、優先順位が高いと思う課題に投票を行なった。優先度の最も高いと思う課題には3点(赤のシールを貼る)、2番目のものに2点(青のシールを貼る)、3番目のものに1点(黄のシールを貼る)を投票し、集計した。この合計点が高いものから順に6つを優先課題と決定した。
セッション2では、「どの課題を検討したいか」について、委員が自主的に選ぶ形でグループ分けを行なった。この時「行政職員の資質を向上させる」は希望者が1人もいなかったため、検討課題は5項目とし、5つのグループに分かれて方策を探るセッションを行なった。
ゲーム「名画鑑賞」は、一人ずつ順に好きな色のマーカーペンを取り、「円を描いてください」「直線を1本描いてください」「正三角形を描いてください」…というファシリテーターの指示にしたがって、グループで一枚の絵を仕上げ、それにタイトルをつけるというもの。
直線、円、四角など、与えられた言葉は同じでも、描いた結果には人それぞれの違いがあることを知り、また絵のタイトルを話し合うことで、方策探りのワークのウォーミングアップを行なった。
また、各自が話し合いのルールや各自の行動目標を書き留めて署名し、グループごとに発表、全体でわかちあった。
(5)セッション3 -優先課題についての方策探り-
セッション3は、マッピングの手法で進めた。マッピングには、
「一人ひとりの意見や発言を大切にすることができる」
「話し合ったことを共有できる」
「話し合いの流れがわかりやすく、堂々巡りを避けることができる」
「話し合いや発想が刺激され、活発な議論をすることができる」
「感情的な話し合いを避けることができる」
といった特徴がある。
具体的には、模造紙をグループの大きなメモ帳としてすべての意見を書き留めながら話し合いを進める。はじめに模造紙の中央に話し合いのテーマを書き、出された意見を書き留め、続く意見は線でつないで書き留め、枝を伸ばしてくようにメモしていくやり方で話し合いを進めた。
市民委員からは、「はじめに話したことを忘れないのでよかった」「今まで考えていたことが整理できた」「書くことでよりよく理解でき、記憶できる」などの声が聞かれた。
ファシリテーターからは、「課題→現状→問題点→原因→方策」という一般的な議論の流れの過程で、共有する、広げる、混沌、まとめるという作業が繰り返されることなどが説明され、グループワークをサポートした。
第4回会議の「方策探り」は議論を幅広くし、経験や思い、問題意識を出し合うブレーンストーミングを中心に進めた。グループからの発表は行なわず、第5回会議で、同じメンバーで続きのワークを行なうことにした。
マッピングを進める際のポイント
最後にふりかえりシートを用いて、1日の流れのふりかえりを行なった。委員からは、「マッピングで議論の整理ができた。次回もがんばろうと思う」「緊張していたが、終わり頃になってようやく、自由に話していいのだとわかった」「コミスクのメンバーばかりで議論が広がらなかった」といった意見が出された。