ホーム > 防災・安全 > 消防 > 消防署トップページ > AFD NEWS!(訓練・行事等の情報) > 第52回 消防救助近畿地区指導会に出場しました!
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更新日:2024年8月8日
毎年7月に救助隊員たちによる熱い夏がやってきます!
その舞台となるのが、「消防救助技術近畿地区指導会」です。
消防救助技術近畿地区指導会とは?
毎年7月に兵庫県と大阪府の救助隊員たちが、
14種目ある訓練にそれぞれ出場し、開始から終了までの早さ、正確性を競う大会です!
種目は陸上の部(7種目)と水上の部(7種目)があります。
救助活動に伴う基本的な要素を錬磨することを通じて、
体力、精神力、技術力を養うことを目的としています。
今年度は堺市(大阪府)で初の開催となりました!
救助隊員による、夏よりも熱い姿を結果とともにお見せします♪
芦屋市消防本部では3つの訓練に出場しました!
各種目には基準タイムと減点があります。
基準タイム以内であることと減点がなければ入賞となります。
入賞した隊員・チームの中で上位の者が全国消防救助技術大会(全国大会)への切符を勝ち取ります!
はしご登はん訓練は、ロープを使用して命綱を作成し、
高さ15mの垂直のはしごを一気に駆け登る訓練です。
出場した隊員は今年ではしご登はん4年目ということもあり、全国レベルの技術を習得しました。
スタートしてから命綱を作成するまで約5秒。15mのはしごを登り切るまで約7秒。
12秒ほどでゴールします!
ロープ応用登はん訓練は、2名1組で行う訓練です。
登はん者(登る人)と補助者(下部でロープ張り具合などを調節する人)で構成されます。
高さ15mのゴール地点までいかに早く登り切るかを競う訓練です。
たとえ消防士といえども15mもの高さを腕っぷしのみで登るのは相当な体力が必要なので、
左右どちらかの足にロープを巻き付け、足とロープの摩擦を利用し、体重を支えながら登ります!
登はん者に注目しがちですが、補助者の技術も大きくタイムに関わってきます。
ダイナミックな訓練ですが、実はすごく繊細な訓練です。
ロープブリッジ救出訓練は4人1組のチームで要救助者を救出し、その後、
救出にあたった隊員が無事に脱出するまでの早さ、正確さを競う訓練です。
20mの水平に張られたロープを渡るのに体力は不可欠です!
また、結索(人や物などにロープを結ぶこと)も重要なポイントです。
ロープを渡るため自身に結索をしたり、引っ張って救出できるように要救助者に結索をしたり、
数多くの結索が必要な訓練になります。
隊員達は0.1秒でも早く結索ができるように、日々、研究しています。
ロープを早く渡るための腕力とロープを早く結索するための繊細さが求められる訓練です。
当日は晴天に恵まれ、絶好の訓練日和でした!
体力が奪われていくほどの気温でしたが、
そんな暑さを超えるくらい救助隊員による熱い会場となっていました!!
出場前に芦屋市消防長に答礼(開始や終了する旨を報告すること)をしました。
芦屋市消防長から激励の言葉をいただき、出場隊員も気合が入ります。
全ての訓練で減点があり、入賞には至りませんでした。
はしご登はん訓練については、兵庫県で2位のタイムでした。
苦楽を共にし、目標を達成するために尽力してきました。
訓練を通して隊員間の絆が深まったことでしょう。
本番の訓練の様子です!
はしご登はん訓練
ロープ応用登はん訓練
ロープブリッジ救出訓練
惜しくも全国消防救助技術大会(全国大会)への切符は勝ち取れませんでした。
「あと少し。惜しかった。」これらは現場活動では通用しません。
今回の悔しさを糧に次なる目標に向かって進むしかありません。
今後は実際の現場を想定した訓練や資機材(現場活動で使用する道具)の取り扱い訓練など
を中心に実施し、更なる隊員のスキルアップに努めます!